WEBVTT 00:00:08.460 --> 00:00:10.704 クソ!この野郎!クソッタレ! 00:00:11.754 --> 00:00:15.313 最悪だ クソッ、チクショウ 00:00:17.947 --> 00:00:21.605 女性がこんな言葉を言うなんて 美しくありませんよね 00:00:21.959 --> 00:00:24.699 どんな親も娘にはこう言います 00:00:25.137 --> 00:00:27.123 「こんな言葉を女の子は言ってはいけない 00:00:27.123 --> 00:00:28.384 汚い言葉だ」 00:00:28.507 --> 00:00:29.347 そうかも 00:00:29.782 --> 00:00:33.516 でも私は 逆に こうした汚い言葉 00:00:33.516 --> 00:00:36.161 「男性の言葉」が女性の口から出てくることが 00:00:36.161 --> 00:00:37.729 大切だと思っています 00:00:38.353 --> 00:00:40.341 最初の女性精神科医 00:00:40.341 --> 00:00:43.208 マドレーヌ・ペルティエは1905年に 00:00:43.443 --> 00:00:46.210 確かこう言いました 引用します 00:00:46.210 --> 00:00:49.713 「女性の隷属を無くしていくためには 00:00:49.713 --> 00:00:53.903 媚、慎み深さ、過剰な羞恥心 00:00:53.903 --> 00:00:57.103 心と言葉の子供っぽさを 無くす必要があります 00:00:57.415 --> 00:01:00.583 もうこんな言葉は聞きたくありません 00:01:00.583 --> 00:01:02.536 「女性はそんなことをしない!」 00:01:02.536 --> 00:01:05.721 お行儀良く座らなければならなくても そんな事は女性であることとは 00:01:05.721 --> 00:01:07.355 何の関係もありません 00:01:07.355 --> 00:01:08.801 ただ行儀が良いだけです 00:01:08.801 --> 00:01:11.990 声を荒げないのは 私達が女性だからではなく 00:01:11.990 --> 00:01:14.994 私達は叫んでも聞き入れてもらえないからです 00:01:14.994 --> 00:01:19.961 私はもう父親が 00:01:19.961 --> 00:01:23.455 息子が女性を傷つける場合は笑い流すのに 00:01:23.455 --> 00:01:26.636 娘を痛めつける 男の首をはねてやるなどと言うのを 00:01:26.636 --> 00:01:28.795 二度と聞きたくありません 00:01:28.795 --> 00:01:30.942 母親が泣いている息子に 00:01:30.942 --> 00:01:34.178 静かに「男なら女の子のように 泣かないでしょう?」 00:01:34.178 --> 00:01:36.657 と言うのをもう二度と聞きたくありません 00:01:36.657 --> 00:01:38.354 何故それがいけないんです? 00:01:39.344 --> 00:01:42.347 女性に女性らしくしなさいと 強いるのを止めましょう 00:01:42.347 --> 00:01:45.647 少女達をジェンダー・ステレオタイプに 押し込めるのを止めなければなりません 00:01:45.647 --> 00:01:47.106 それは何故かというと 00:01:47.106 --> 00:01:49.688 少女たちに選択肢を持たせるためです 00:01:49.688 --> 00:01:51.981 開放される選択肢を 00:01:51.981 --> 00:01:55.833 女性らしさや 00:01:55.833 --> 00:01:59.520 優しさ 物腰の柔らかさ 他者への気遣い 誘惑 00:01:59.520 --> 00:02:01.754 母性を求めなくても 00:02:01.754 --> 00:02:04.307 それから おてんば娘は 00:02:04.307 --> 00:02:06.777 往々にして上手く出来上がった女性です 00:02:07.753 --> 00:02:10.990 私はイスラム革命の時に テヘランで生まれました 00:02:11.444 --> 00:02:14.451 私は無神論者の家庭で育ったので幸運でした 00:02:15.857 --> 00:02:17.406 ホメイニ革命の後 00:02:17.406 --> 00:02:20.043 女性はベールを被らなければ ならなくなりました 00:02:20.043 --> 00:02:22.314 そして それは少女たちも同じでした 00:02:22.314 --> 00:02:24.937 今でも覚えていますが 初めて真っ黒のベールを被って 00:02:24.937 --> 00:02:26.861 学校に行った日 私は6才で 00:02:26.861 --> 00:02:28.449 ベールを被るのは嫌でした 00:02:28.449 --> 00:02:30.666 私は泣き叫び ベールを踏みにじりました 00:02:30.736 --> 00:02:31.919 それでも無駄でした 00:02:32.521 --> 00:02:35.072 ついに私の取った最後の抗議の手段は 00:02:35.482 --> 00:02:38.939 お尻を見せることでした 00:02:38.939 --> 00:02:41.980 ええ 毎日 鐘が鳴った後 00:02:41.980 --> 00:02:44.284 ベールと制服を脱いで 00:02:44.284 --> 00:02:46.722 私はお尻をさらけ出して庭に飛び出し 00:02:46.722 --> 00:02:48.868 そんな私を乳母達が 烏のような民族衣装の 00:02:48.868 --> 00:02:51.104 チャードルの裾に頓きながら追いかけました 00:02:51.564 --> 00:02:54.330 6才にとってはこれはとても楽しい ショーでした 00:02:55.060 --> 00:02:59.036 そして学校のトイレで隠れて ダンスグループを結成して 00:02:59.040 --> 00:03:01.479 闇市で買ったビデオで見た 00:03:01.479 --> 00:03:03.652 『ウエスト・サイド・ストーリー』を 再現しました 00:03:03.652 --> 00:03:07.203 そして見つかって捕まった時は (見つけられてしまうものですね) 00:03:07.493 --> 00:03:10.521 キャバレーのショーの話をして 自分を正当化したのですが 00:03:10.521 --> 00:03:13.658 するとすぐに両親が呼ばれました 00:03:13.658 --> 00:03:15.660 そして一度も笑ったことのない 00:03:15.660 --> 00:03:17.813 恐ろしい女の校長先生が 00:03:17.823 --> 00:03:19.954 エクソシストの電話番号を 両親に渡したのです 00:03:20.659 --> 00:03:22.418 私の両親は大笑いしました 00:03:22.418 --> 00:03:25.036 エクソシストが何なのかわかると 私も大笑いしました 00:03:26.236 --> 00:03:29.199 ベールを被って過ごした 幼少期から何年も経ち 00:03:29.199 --> 00:03:31.791 その年月 私の子供の頃の 自分の反応について考えてみて 00:03:31.791 --> 00:03:34.137 その意味が分かるようになりました 00:03:34.877 --> 00:03:37.665 ベールは女性の身体を 性的なものにするのです 00:03:37.665 --> 00:03:41.281 隠すことでベールは性的な欲望を掻き立てます 00:03:41.281 --> 00:03:43.447 対照的に私が子供の頃 お尻丸出しにした行為は 00:03:43.447 --> 00:03:45.336 とても邪気の無いものでした 00:03:45.336 --> 00:03:47.997 ベールが女性を護ると考えるのは ばかげています 00:03:47.997 --> 00:03:51.087 ベールは女性を弱くしてしまい それを被る貞淑な女性と 00:03:51.087 --> 00:03:54.481 ベールを被ることを拒否する売女の間に 差別を作ってしまいます 00:03:55.261 --> 00:03:58.197 エジプトの統計データは不可思議に思えます 00:03:58.197 --> 00:04:01.050 92%の女性はベールを被っていますが 00:04:01.050 --> 00:04:04.251 それでも96%は道で粗暴な扱いを 00:04:04.251 --> 00:04:05.603 受けています 00:04:05.693 --> 00:04:08.521 カイロで言われる冗談はこうです 「残りの4%の女性は 00:04:08.521 --> 00:04:10.866 アンケートの日に外出していたんだろう」 00:04:12.686 --> 00:04:16.392 私は被害者でいたくはありませんし 常に危険と隣り合わせでいたくありません 00:04:16.392 --> 00:04:20.415 私は自分の存在を自分のプライベートな 身体と性に限定されるのはもううんざりでした 00:04:20.415 --> 00:04:23.819 でも それは昔々からあることです 00:04:23.819 --> 00:04:26.100 昔 女性の身体の自由を奪っていたのは 00:04:26.100 --> 00:04:27.812 コルセットと結婚式でした 00:04:27.812 --> 00:04:29.431 コルセットと結婚式でした 00:04:29.431 --> 00:04:30.803 今ならベールです 00:04:30.803 --> 00:04:33.347 処女性のヒステリックな神聖化は 00:04:33.347 --> 00:04:35.525 処女性を差別するものです 00:04:35.985 --> 00:04:40.802 この抑圧に直面して 全ての女性にとって 00:04:40.802 --> 00:04:42.682 重要な事は 00:04:42.682 --> 00:04:44.625 権利を取り戻すために 00:04:44.625 --> 00:04:46.720 完全に自分の身体を 所有することだと思います 00:04:46.899 --> 00:04:49.861 忘れてしまわないように 定期的に暗唱しているのですが 00:04:49.982 --> 00:04:54.089 マルキ・ド・サドによる 『閨房哲学』の中の 00:04:54.089 --> 00:04:56.319 マダム・サン・アンジュの こんな言葉があります 00:04:56.319 --> 00:04:59.381 「あなたの身体はあなただけのもの 00:04:59.381 --> 00:05:02.233 世界中であなただけに あなたの身体で歓び 00:05:02.233 --> 00:05:05.778 好きな人にまかせる権利があります」 00:05:05.778 --> 00:05:08.040 美しいでしょう?サドの詩です 00:05:09.540 --> 00:05:12.641 古代ギリシャには女性の為の 婦人部屋というものがあり 00:05:12.641 --> 00:05:16.561 女性の身体は家の中で二重に守られていました 00:05:16.561 --> 00:05:19.110 あらゆる女性の解放に関する物語には 00:05:19.110 --> 00:05:22.507 女性の身体が 00:05:22.507 --> 00:05:25.504 家庭内から 公の空間へと 見えないものから見えるものへと 00:05:25.911 --> 00:05:28.107 移り変わる経過があります 00:05:28.624 --> 00:05:30.832 仕事、投票、性の自由 00:05:31.040 --> 00:05:33.532 これらは全て公の空間で行われるものです 00:05:34.676 --> 00:05:37.474 それでも 私たち親は少女達が 外界と触れるのを恐れながら 00:05:37.474 --> 00:05:39.163 育てるのです 00:05:39.163 --> 00:05:40.795 男の子達は外で遊ばせながら 00:05:40.795 --> 00:05:42.993 女の子達は家の中に閉じ込めます 00:05:42.993 --> 00:05:45.671 WHOによると現実は 00:05:45.671 --> 00:05:47.464 世界中の1/3の女性が 00:05:47.464 --> 00:05:49.961 暴力や性暴力の被害者だということです 00:05:49.961 --> 00:05:53.393 その中でも大部分が 配偶者によるもので 00:05:53.920 --> 00:05:55.130 家庭内で起こっています 00:05:55.556 --> 00:05:58.444 アメリカ人の1/4は 家庭内暴力を経験しています 00:05:58.444 --> 00:06:00.042 いつも家庭内です 00:06:00.374 --> 00:06:02.962 フランスでは 00:06:02.962 --> 00:06:05.393 男女平等高等評議会の資料によると 00:06:05.393 --> 00:06:10.036 2010年から2012年の間に 8万3千人の女性が 00:06:10.036 --> 00:06:12.945 レイプされたか強姦未遂の被害者になりました 00:06:14.039 --> 00:06:17.192 83%は犯人と知り合いでした 00:06:17.818 --> 00:06:20.969 訴えることができた人は 11%だけです 00:06:21.403 --> 00:06:24.123 思い切ってそうしなかった女性は 罪悪感を感じているからです 00:06:24.369 --> 00:06:26.113 彼女達が罪悪感を感じる理由は 00:06:26.113 --> 00:06:28.294 それは教育や環境が 00:06:28.294 --> 00:06:30.509 そうした罪の感情を抱かせているのです 00:06:31.414 --> 00:06:34.571 哲学者ジョン・スチュアート・ミルは 00:06:34.571 --> 00:06:37.913 1851年にこう言っていました 00:06:37.913 --> 00:06:40.513 あらゆる女性は子供の頃から 00:06:40.513 --> 00:06:43.353 男性とは真逆の理想の姿を求められて 00:06:43.353 --> 00:06:46.821 育てられていると 00:06:46.821 --> 00:06:49.352 女性は自分の意志を持たないように躾られ 00:06:49.352 --> 00:06:51.462 自分の意思に従ってふるまわないように 00:06:51.462 --> 00:06:53.112 他人に従うようにしつけられます 00:06:53.715 --> 00:06:56.562 私はこの従属に対して戦い 00:06:56.562 --> 00:06:58.477 そして男女の平等な社会のために戦うのです 00:06:58.477 --> 00:07:00.232 そして男女の平等な社会のために戦うのです 00:07:00.232 --> 00:07:02.666 ですがその解は問題を解決することなく 00:07:02.666 --> 00:07:04.220 同じ問題の逆を作り出すだけの 00:07:05.022 --> 00:07:07.429 母権制ではありません 00:07:07.815 --> 00:07:11.386 それに 女性の価値は男性と変わりません 00:07:11.680 --> 00:07:13.344 女性も男性と同じ価値があります 00:07:14.046 --> 00:07:17.402 それで どうやって 平等にしていけば良いのでしょう? 00:07:17.402 --> 00:07:20.118 でもはっきり包み隠さず言うと 00:07:20.118 --> 00:07:21.975 やっぱり めちゃくちゃな状況です 00:07:21.975 --> 00:07:23.830 家で起こることは 00:07:23.830 --> 00:07:26.333 全て学校でも起こります 00:07:26.734 --> 00:07:28.755 ここで思い起こしてみましょう 00:07:28.755 --> 00:07:31.661 世界中の文盲人口の775百万人中3分の2は 00:07:31.661 --> 00:07:33.099 女性なのです 00:07:33.420 --> 00:07:36.974 その他の学校に行くことのできた女性は皆 00:07:36.974 --> 00:07:40.955 スタンフォード大学教授の クロード・スティールが言うところの 00:07:40.955 --> 00:07:43.302 自己成就的予言となってしまう 00:07:43.302 --> 00:07:46.225 「ステレオタイプ化」の対象となります 00:07:46.953 --> 00:07:50.338 基本的に 女性は自分が 数学が苦手なのだと思い込み 00:07:50.338 --> 00:07:51.980 終いにはそうなって行くのです 00:07:52.407 --> 00:07:56.774 フランスでは2人の社会心理学の 教育者であり研究者である 00:07:56.774 --> 00:07:58.881 イザベル・レニエとパスカル・ユゲが 00:07:58.881 --> 00:08:03.313 第5学年と第6学年の454人の学生に 00:08:03.313 --> 00:08:05.382 様々な色の三角形と四角形が 00:08:05.382 --> 00:08:08.221 混ざった図を描かせてみました 00:08:08.221 --> 00:08:12.041 それが絵画のテストだと言った場合には 00:08:12.041 --> 00:08:15.874 男子学生よりも女子学生の方が より良い結果を出したのに対して 00:08:15.874 --> 00:08:18.226 それが図形の問題だと言った場合には 00:08:18.226 --> 00:08:21.438 男子学生が女子学生よりも 良い結果を出しました 00:08:22.033 --> 00:08:24.203 これは悲しく 希望を失うような 悲惨なことです 00:08:24.814 --> 00:08:27.574 ハーバード大学学長ラリー・サマーズは 00:08:27.574 --> 00:08:30.976 同じく痛ましく、悲しく 嘆かわしく、悲劇的なことを 00:08:30.976 --> 00:08:33.414 2005年にこう言い切りました 00:08:33.414 --> 00:08:36.283 「偉大な数学者の女性がいないのは 00:08:36.283 --> 00:08:39.535 生物学的な理由がある」 00:08:40.084 --> 00:08:42.361 それだけではなく こう付け加えたんです 00:08:42.361 --> 00:08:45.922 「女性は男性に比べて本質的に 00:08:45.922 --> 00:08:48.551 数学における能力が劣っている」 00:08:48.551 --> 00:08:50.153 こんな具合です 00:08:50.153 --> 00:08:53.622 でもこの場合物語はうまい結末があります 00:08:53.622 --> 00:08:56.440 なぜなら丁度イラン出身の女性 00:08:56.440 --> 00:09:00.481 マリアム・ミルザハニが ハーバードで学位を取り 00:09:00.481 --> 00:09:03.441 2014年には 誉れ高きフィールズ賞を受賞した 00:09:03.441 --> 00:09:07.684 最初の女性となりました 彼は間違っていました 00:09:08.213 --> 00:09:11.175 そう このようにして 私達の能力を証明することで 00:09:11.175 --> 00:09:13.370 私たちの意志と野心を示すことで 00:09:13.370 --> 00:09:15.814 私達は男女平等へと前進して行くのです 00:09:16.720 --> 00:09:19.333 しかしその為には テーブルをひっくり返さなければなりません 00:09:20.153 --> 00:09:23.405 そしてテーブルをひっくり返すには 世界を違った視点から見てみるのです 00:09:24.375 --> 00:09:27.841 テヘランで 私は私達女の子を 直視してくれなかった 00:09:27.841 --> 00:09:30.757 宗教学の教授に こう聞いてみました 00:09:30.757 --> 00:09:32.638 何故私はベールを被らないといけないのか 00:09:32.844 --> 00:09:34.954 彼は短く答えました 00:09:34.954 --> 00:09:38.754 「あなた方女性は危険物だからですよ」 00:09:39.223 --> 00:09:41.413 これは確かに侮辱的です 00:09:42.031 --> 00:09:43.848 でも救われる思いもしました 00:09:43.848 --> 00:09:46.778 私は8才でしたがそんなに怖い? 00:09:46.778 --> 00:09:49.726 こんなに貧相な体をしているのに 00:09:49.726 --> 00:09:51.859 そして先生はとても歳上なのに? 00:09:52.123 --> 00:09:54.100 私にはスーパーパワーがあるのでしょうか? 00:09:54.100 --> 00:09:56.136 女性は全員が力を 持っているのでしょうか? 00:09:56.490 --> 00:09:59.915 その日私はもう二度と客体化されモノとして 力を奪われることのないように 00:09:59.915 --> 00:10:02.925 自分のスーパーパワーを保つことにしました 00:10:03.402 --> 00:10:04.728 私はこのようにして始めました 00:10:04.728 --> 00:10:06.481 世界を今までとは 違った見方で見るのです 00:10:06.481 --> 00:10:08.109 客体から行動する主体となって 00:10:08.912 --> 00:10:11.836 主体として自分を満たすためには 00:10:11.836 --> 00:10:16.120 記憶と歴史が必要なのです 00:10:16.890 --> 00:10:19.801 私はパリに来て シモーヌ・ド・ボーヴォワールの国に 00:10:19.801 --> 00:10:22.161 来れたんだと思いました 00:10:22.354 --> 00:10:24.918 父が約束してくれた 00:10:24.918 --> 00:10:27.437 シモーヌ・ド・ボーヴォワールに 人生や本の中で 00:10:27.437 --> 00:10:29.411 あらゆるところで出会えると期待していました 00:10:29.511 --> 00:10:31.617 でも 彼女の影響は見つけられませんでした 00:10:31.617 --> 00:10:34.133 そうした女性達はベールの影に隠れていました 00:10:34.667 --> 00:10:36.996 現在オランプ・ド・グージュの 00:10:36.996 --> 00:10:40.299 「女性および女性市民の権利宣言」は 00:10:40.299 --> 00:10:43.249 学校の教科書に載っています 00:10:43.505 --> 00:10:46.125 でもその他の女性達は いったいどこでしょう? 00:10:46.125 --> 00:10:48.281 私達の見本となり 00:10:48.281 --> 00:10:51.340 選択肢を持たせてくれる女性達は? 00:10:51.908 --> 00:10:56.668 ユベルティーヌ・オークレールは フランスで最初に 00:10:56.668 --> 00:11:00.060 「フェミニスト」と自称した女性で 税不払いストライキを呼びかけました 00:11:00.060 --> 00:11:02.271 それも素晴らしいスローガンを使って 00:11:02.271 --> 00:11:04.979 「投票できないなら 税は払わない」 00:11:05.323 --> 00:11:07.441 1881年から1882年にかけて 00:11:07.441 --> 00:11:11.052 ペルシャを横切り 古代ペルシアと西洋建築の源泉についての 00:11:11.052 --> 00:11:13.834 基礎的な研究に貢献した 00:11:13.834 --> 00:11:17.884 考古学者ジェーン・デュラフォイは どこにいるでしょう? 00:11:17.884 --> 00:11:20.277 ルーブル美術館には 00:11:20.277 --> 00:11:22.554 彼女の名を冠した部屋があります 00:11:22.554 --> 00:11:24.285 男装をしていた彼女は 00:11:24.285 --> 00:11:27.104 レジオン・ドヌール勲章を 00:11:27.104 --> 00:11:30.194 異性装が禁止されていた時代に 授与されました 00:11:30.738 --> 00:11:34.585 フェミニストで女性解放運動家で ジャーナリストの 00:11:34.765 --> 00:11:38.558 マルグリット・デュランが発刊した 00:11:38.558 --> 00:11:40.897 最初の女性のための新聞 『La Fronde』は 00:11:40.897 --> 00:11:43.726 女性達だけによって 執筆されたというだけでなく 00:11:43.726 --> 00:11:45.589 編集出版されました 00:11:45.589 --> 00:11:48.019 その内容は料理やファッションよりも 00:11:48.019 --> 00:11:50.282 国際政治や経済といったものが 00:11:50.282 --> 00:11:53.072 多かったのです 00:11:53.429 --> 00:11:58.494 先駆者となった女性達は もっと遠くまで行きたいという願いを抱かせ 00:11:58.494 --> 00:12:02.171 何世代にもわたって築かれたガラスの天井を 00:12:02.171 --> 00:12:05.730 壊したくさせてくれる女性達は 00:12:05.730 --> 00:12:09.201 いったいどこに行ったのでしょう? 00:12:10.421 --> 00:12:15.078 こんにちも 今までのように 強迫観念が女性達の身体や権利を 00:12:15.078 --> 00:12:17.841 縛りつけます 00:12:17.841 --> 00:12:22.110 こんにちでもこれまでのように 00:12:22.110 --> 00:12:24.720 啓蒙時代の思想が必要です 00:12:24.720 --> 00:12:26.961 自分を守るためではなく戦うために 00:12:27.597 --> 00:12:33.104 私達の積み重なった偏見は 啓蒙時代の思想を 00:12:33.104 --> 00:12:35.048 捨て去らせてしまいます 00:12:35.653 --> 00:12:37.669 啓蒙時代の思想とは私達に 00:12:37.935 --> 00:12:40.529 自由で自立した男女として考え行動させ 00:12:40.529 --> 00:12:43.464 批判的思考を働かせることができるもの 00:12:43.464 --> 00:12:46.195 そのお陰で生まれ、生物、社会的地位の 00:12:46.195 --> 00:12:49.271 烙印から脱することができるもの 00:12:49.675 --> 00:12:52.785 啓蒙時代思想は不服従を呼びかけるものです 00:12:53.431 --> 00:12:55.394 不服従は 00:12:55.394 --> 00:12:57.597 女性が悪態をつくこと 00:12:57.597 --> 00:13:01.051 そして 女学生達に数学を 学ばせようとする先生たちによって 00:13:01.051 --> 00:13:02.384 始まります 00:13:02.384 --> 00:13:04.437 娘達の性の自由を恐れない 00:13:04.437 --> 00:13:06.552 父親達によって 00:13:06.552 --> 00:13:09.661 娘たちを学校に通わせ続けさせる 00:13:09.661 --> 00:13:11.361 母親達によって 00:13:11.882 --> 00:13:15.999 不服従は私達の革命への第一歩です 00:13:16.487 --> 00:13:17.679 ありがとうございました 00:13:17.679 --> 00:13:22.624 (拍手)