WEBVTT 00:00:00.973 --> 00:00:03.209 このトークの準備をしている間 00:00:03.209 --> 00:00:07.263 私は自分の人生を思い起こし この旅が始まったのは いつで 00:00:07.263 --> 00:00:12.187 正確にはどこだったのかを知ろうとしました 00:00:12.187 --> 00:00:14.834 長い時間が過ぎ去り 私は単に自分の物語の 00:00:14.834 --> 00:00:17.806 始まり 半ば 終わりが分からなかったのです 00:00:17.806 --> 00:00:19.757 始まりは私が2歳までに 00:00:19.757 --> 00:00:23.867 3つの決められた結婚を逃れたと 母から聞かされた 00:00:23.867 --> 00:00:27.308 コミュニティでのある午後だったと いつも思っていました 00:00:28.278 --> 00:00:32.713 又はコミュニティで8時間 電気がつかなくなって 00:00:32.713 --> 00:00:34.965 父が私たち皆に囲まれて座り 00:00:34.965 --> 00:00:38.866 自分が 子どもの頃苦学した話を してくれた夜だったかも知れません 00:00:38.866 --> 00:00:42.974 祖父は農夫で 父に畑で 働かせたかったのです 00:00:42.974 --> 00:00:45.722 16歳だった時の ある暗い夜 00:00:45.722 --> 00:00:50.139 3人の子どもが私の元に来て 耳元でこう囁きました 00:00:50.139 --> 00:00:54.416 あなたの友達が「名誉の殺人」 とやらで殺されたよ NOTE Paragraph 00:00:56.106 --> 00:00:58.231 しかしその時 私は はっきりと分かりました 00:00:58.231 --> 00:01:01.948 これらのことが 私の旅の 最大のきっかけとなったのだと 00:01:01.948 --> 00:01:03.548 その出来事は私を旅へと つき動かしたのです 00:01:03.548 --> 00:01:05.707 しかしそこが始まりではありませんでした 00:01:05.707 --> 00:01:10.003 私の本当の旅の始まりは パキスタンの奥地シンドにある 00:01:10.003 --> 00:01:12.626 泥で出来た家の前でした 00:01:12.626 --> 00:01:15.482 そこで父は14歳の母の手を取って 00:01:15.482 --> 00:01:17.502 歩いて村を出て 00:01:17.502 --> 00:01:20.962 子供を学校に行かせられる町まで 行こうと決めたのです 00:01:20.962 --> 00:01:23.168 ある意味で 私の人生は 00:01:23.168 --> 00:01:28.903 両親が下したある賢明な選択と 判断の結果のようだと感じています NOTE Paragraph 00:01:28.903 --> 00:01:31.759 それと全く同様に 両親のもう一つの決断は 00:01:31.759 --> 00:01:34.986 私やきょうだいを故郷と繋げておく事でした 00:01:34.986 --> 00:01:39.235 私たちは たわいなく 貧乏人の町 という意味のリババッドと呼ばれていた 00:01:39.235 --> 00:01:41.464 コミュニティに 住んでいましたが 00:01:41.464 --> 00:01:45.156 父は必ず田舎の故郷の家を持つと 決めていました 00:01:45.156 --> 00:01:48.780 私はブラフイというバロキスタンの山奥の 00:01:48.780 --> 00:01:50.520 極貧の部族出身でした 00:01:50.520 --> 00:01:55.688 ブラフイやブロヒは 山の住人という意味で 私たちの言語の名前でもあります 00:01:55.688 --> 00:01:59.924 父の 自分たちの慣習に従う 非常に厳格な習わしのお蔭で 00:01:59.924 --> 00:02:05.655 歌、文化、伝統、物語、山、沢山の羊が 身近な 素晴らしい 00:02:05.655 --> 00:02:07.046 生活をする事が出来ました 00:02:07.696 --> 00:02:10.365 当時の私には 00:02:10.365 --> 00:02:14.394 自分の村の伝統的な生活と 現代的な学校で教育を受ける 00:02:14.394 --> 00:02:17.745 両極端な生活を送ることは大変でした 00:02:17.745 --> 00:02:22.249 私は自分がそんな自由を持つ唯一の 女子だと気づいていました 00:02:22.249 --> 00:02:24.293 そしてそのことに罪悪感を持っていました 00:02:24.293 --> 00:02:28.255 私がカラチやハイデラバードの 学校に通っている間 00:02:28.255 --> 00:02:32.196 多くの従妹や幼なじみは 結婚していきました 00:02:32.196 --> 00:02:34.950 年上の男性と結婚する人 「償いの結婚」をする人 00:02:34.950 --> 00:02:37.249 第二夫人となる人もいました 00:02:37.249 --> 00:02:42.558 美しい伝統も目にしましたが その魅力も 00:02:42.558 --> 00:02:47.892 女の子が産まれたら落胆されることや 00:02:47.892 --> 00:02:52.659 女性は忍耐が美徳とされることで 消えていきました NOTE Paragraph 00:02:52.659 --> 00:02:54.640 16歳になるまで 00:02:54.640 --> 00:02:57.448 私は悲しみを 泣くことで癒していました 00:02:57.448 --> 00:02:59.634 皆が寝静まった夜は大抵 00:02:59.634 --> 00:03:01.950 枕に顔を埋め むせび泣いていました 00:03:01.950 --> 00:03:05.297 友人が「名誉の殺人」という名の下で 00:03:05.297 --> 00:03:07.471 殺されたと分かった あの夜まではです NOTE Paragraph 00:03:08.381 --> 00:03:11.218 「名誉の殺人」は慣習です 00:03:11.218 --> 00:03:14.116 男女が婚外又は婚前に関係を疑われたら 00:03:14.116 --> 00:03:15.811 彼女の家族によって殺されるのです 00:03:15.811 --> 00:03:17.990 彼女の家族によって殺されるのです 00:03:17.990 --> 00:03:22.375 普通殺すのは その家族の 兄弟や父や叔父です 00:03:22.375 --> 00:03:27.007 国連の報告によると 毎年パキスタンでは 約千件の「名誉の殺人」が行われています 00:03:27.007 --> 00:03:29.445 しかもその件数は報告されたものだけです NOTE Paragraph 00:03:29.445 --> 00:03:33.183 私にはその殺人の意味が全く分からず 00:03:33.183 --> 00:03:35.761 これをどうにかしなければ ならないと思いました 00:03:35.761 --> 00:03:38.152 寝床で 一人泣くのではなく 00:03:38.152 --> 00:03:40.660 それを止める為に何かをしようと 思いました 00:03:40.660 --> 00:03:42.726 私は16歳--詩を書き 00:03:42.726 --> 00:03:45.954 一軒一軒家を回り 皆に 「名誉の殺人」 が何故起きたのか 00:03:45.954 --> 00:03:48.149 何故それを止めさせるべきなのかを語り 00:03:48.149 --> 00:03:49.585 意識を高める運動を起こし始めました 00:03:49.585 --> 00:03:54.162 実際この問題を扱うもっと ずっと良い方法を見出すまで続けました NOTE Paragraph 00:03:54.841 --> 00:04:01.002 当時私たちはカラチにある 一部屋の とても小さな家に住んでいました 00:04:01.002 --> 00:04:05.529 毎年モンスーンの季節の間 私たちの家は水に浸かっていました 00:04:05.529 --> 00:04:07.236 雨水と下水です 00:04:07.241 --> 00:04:10.368 母と父でその水を外に掻き出したものです 00:04:10.368 --> 00:04:15.467 その頃 父は家に大きな機械 コンピューターを持ち込んで来ました 00:04:15.467 --> 00:04:20.364 それはとても大きくて まるで 部屋の半分を占領するかに見えました 00:04:20.364 --> 00:04:23.864 又それに接続するのに必要な 沢山の部品やワイヤーが付いていました 00:04:23.864 --> 00:04:25.954 それは私や妹たちにとってそれまでの中で 00:04:25.954 --> 00:04:28.740 最もワクワクするものだったのです 00:04:28.740 --> 00:04:32.850 一番上の弟 アリは コンピューターを 管理する担当になり 00:04:32.850 --> 00:04:36.785 私たちは皆 毎日それを 10分から15分使いました 00:04:36.785 --> 00:04:39.850 8人の子供たちの長子として 00:04:39.850 --> 00:04:42.335 私はそれを最後に使いました 00:04:42.335 --> 00:04:45.074 母と皿を洗い家の掃除をし 00:04:45.074 --> 00:04:47.837 食事の用意をし 床に皆が寝る毛布を敷き 00:04:47.837 --> 00:04:50.529 その後ようやくコンピューターに向かい 00:04:50.529 --> 00:04:52.712 その後ようやくコンピューターに向かい 00:04:52.712 --> 00:04:54.269 それをインターネットに繋ぎました 00:04:54.269 --> 00:05:00.288 そして10分から15分の純粋な 喜びと驚きの時間を過ごしたのです NOTE Paragraph 00:05:00.288 --> 00:05:04.694 その時「ジーグル」というウェブサイトを発見しました 00:05:04.694 --> 00:05:07.760 [ グーグル ] (笑) 00:05:07.760 --> 00:05:11.474 私はこの慣習に関して何かを 行いたいと心から願っていた中で 00:05:11.474 --> 00:05:14.982 グーグルを利用し フェイスブックを見つけました 00:05:14.982 --> 00:05:19.137 人々が世界中の誰かと 繋がる事の出来るウェブサイトです 00:05:19.137 --> 00:05:23.618 私のカラチにあるとても小さな セメントで出来た屋根の家から 00:05:23.618 --> 00:05:26.828 イギリス、アメリカ、オーストラリアそして カナダの人たちとつながりました 00:05:26.828 --> 00:05:29.335 そこで「名誉の殺人」に反対する 00:05:29.335 --> 00:05:32.228 WAKE UP運動という 活動組織を立ち上げたのです 00:05:32.228 --> 00:05:35.299 それはわずか数か月で 巨大なものになりました 00:05:35.299 --> 00:05:37.851 世界中から多くの支援を受けました 00:05:37.851 --> 00:05:39.312 メディアから取材されるようになり 00:05:39.312 --> 00:05:42.611 多くの人々が私たちの意識を高めようと 支援の手を差し伸べて来ました 00:05:42.611 --> 00:05:47.353 その動きはとても大きくなり オンラインから故郷の隅々まで広がり 00:05:47.353 --> 00:05:49.697 私たちは女性の支援の為に 故郷でも 00:05:49.697 --> 00:05:53.169 集会やストライキを行い パキスタンの政策を変えようとしました 00:05:53.169 --> 00:05:56.891 全てが上手くいったと思っていた時 00:05:56.891 --> 00:06:00.768 私のチーム つまり基本的には 当時私の友人や近所の人たちは 00:06:00.768 --> 00:06:02.858 万事上手くいっていると思っていましたが 00:06:02.858 --> 00:06:07.259 大きな反対勢力が 近づいているとは知りませんでした NOTE Paragraph 00:06:08.039 --> 00:06:10.174 私のコミュニティが 反イスラム的な行動を 00:06:10.174 --> 00:06:13.891 広げていると言って 私たちの団体に向かって立ち上がったのです 00:06:13.891 --> 00:06:18.601 私たちはこの地区に伝わる 何世紀も続く慣習に異議を唱えていました 00:06:18.601 --> 00:06:21.679 父が匿名の手紙を受け取ったのを 覚えています それには 00:06:21.679 --> 00:06:24.615 こう書いてありました 「お前の娘はこの誉れ高き社会に 00:06:24.615 --> 00:06:26.341 西洋の文化を広めようとしている」 00:06:26.341 --> 00:06:28.887 我が家の車には石がぶつけられました 00:06:28.887 --> 00:06:32.787 ある日事務所に行くと 金属の看板が 00:06:32.787 --> 00:06:37.589 沢山の人から何か重い物を 投げつけられたように壊されていました 00:06:37.589 --> 00:06:41.216 事態は悪化して来たので私は様々な方法で 身を隠さなければなりませんでした 00:06:41.216 --> 00:06:44.293 車の窓ガラスを閉めて 00:06:44.293 --> 00:06:48.225 公の前では顔をベールで纏い しゃべりませんでした 00:06:48.225 --> 00:06:52.202 しかし結局状況はより悪化し 私は命を脅かされ 00:06:52.202 --> 00:06:56.768 そこから撤退しカラチに戻り 私たちは活動を停止せざるを得なくなりました NOTE Paragraph 00:06:57.962 --> 00:07:01.335 18歳でカラチに戻り 00:07:01.335 --> 00:07:06.101 これは自分の人生における 最大の失敗だと思いました 00:07:06.101 --> 00:07:08.011 私は打ちのめされました 00:07:08.011 --> 00:07:11.656 ティーンエイジャーの私は起こった 全ての事を自分のせいだと責めました 00:07:11.656 --> 00:07:13.792 そして振り返ってみると 確かにそれは 00:07:13.792 --> 00:07:19.666 私や私のグループのせいだったと 分かりました NOTE Paragraph 00:07:19.666 --> 00:07:24.821 私たちの活動が大きな失敗となった 大きな理由が2つありました 00:07:24.821 --> 00:07:27.071 その内 1つ目の理由は 00:07:27.071 --> 00:07:29.700 人々の核となる価値感に反して 立ち上がったという事です 00:07:30.900 --> 00:07:34.412 私たちは彼らにとって非常に重要なものに 対してノーを突き付けたのです 00:07:34.412 --> 00:07:36.759 彼らの名誉の習慣に異議を唱え 00:07:36.759 --> 00:07:39.026 その過程で彼らを深く傷つけていたのです 00:07:39.026 --> 00:07:41.725 そして2つ目はとても私にとって重要で 00:07:41.725 --> 00:07:43.930 驚くべき 意外なものだったのですが 00:07:43.930 --> 00:07:47.111 本来 自ら立ち上がるべき 真の英雄たちを この活動に 00:07:47.111 --> 00:07:49.317 巻き込んでいなかったのです 00:07:49.317 --> 00:07:53.274 村の女性たちは 地域で自分たちの為に 戦っていた事を知りませんでした― 00:07:53.274 --> 00:07:54.711 戻って来る度に 00:07:54.711 --> 00:07:57.718 顔に傷のある従妹や友人を 見つけました 00:07:57.718 --> 00:07:59.512 私は尋ねました「何が起こったの?」 00:07:59.512 --> 00:08:01.902 すると彼女たちは言いました 「夫が私たちに暴力を振るうのよ」 00:08:01.902 --> 00:08:04.781 でも私たちはあなたたちの為に 地元で運動しているのよ! 00:08:04.781 --> 00:08:06.383 私たちは政策を変えようとしている 00:08:06.383 --> 00:08:09.355 それなのに何故彼女たちの 生活が変わらないのだろう? NOTE Paragraph 00:08:09.355 --> 00:08:14.206 そこで私たちは とても驚くべきことに 気づきました 00:08:14.206 --> 00:08:16.856 国の政策が必ずしも部族や地方の コミュニティに 00:08:16.856 --> 00:08:21.467 影響を与えるとは限らないのです 00:08:21.467 --> 00:08:25.771 それは衝撃的でした―私たちは実際 何も出来てないのではないだろうか? 00:08:25.771 --> 00:08:28.813 私たちは公的な政策と現場での本当の真実には 00:08:28.813 --> 00:08:32.649 大きなギャップがある事に気づきました NOTE Paragraph 00:08:32.649 --> 00:08:35.961 それで今度は何か違う事を しようと思いました 00:08:35.961 --> 00:08:37.710 戦略を使おうとしました 00:08:37.710 --> 00:08:40.699 戻って謝ろうとしました 00:08:40.699 --> 00:08:42.350 そうです 謝るのです 00:08:42.350 --> 00:08:43.863 私たちはコミュニティに戻って 00:08:43.863 --> 00:08:47.111 自分たちがやってきた事をとても 恥ずかしく思うと言いました 00:08:47.111 --> 00:08:51.681 私たちは謝りに来たし 実際あなたたちに 償いをしに来たのだと言いました 00:08:51.681 --> 00:08:53.251 それをどんな風にしたのでしょうか? 00:08:53.251 --> 00:08:56.217 3つの主な文化を推進しようと思っています 00:08:56.217 --> 00:08:59.799 それは音楽、言語 そして刺繍だと思います NOTE Paragraph 00:08:59.799 --> 00:09:01.325 初めは誰も私たちを 信じてくれませんでした 00:09:01.325 --> 00:09:04.063 誰も私たちと共に 運動したがりませんでした 00:09:04.063 --> 00:09:07.618 これらのコミュニティと時間をかけて 話し合い 皆を納得させました 00:09:07.618 --> 00:09:11.310 その部族の伝説 昔話や 彼らの 語りを冊子にして 00:09:11.310 --> 00:09:15.972 彼らの言語を促進し 彼らの太鼓の音や 00:09:15.972 --> 00:09:18.544 部族の歌のCDを作り 00:09:18.544 --> 00:09:24.055 彼らの音楽を売り込む事に 同意を取り付けるまで話し合ったのです 00:09:24.055 --> 00:09:26.216 3つ目は私が気に入っている事なのですが 00:09:26.216 --> 00:09:30.227 村にセンターを作り 彼女らの刺繍を 販売促進するようにしています 00:09:30.227 --> 00:09:33.362 そこに女性が毎日刺繍をしに来るのです NOTE Paragraph 00:09:34.064 --> 00:09:36.038 これはそうやって始まりました 00:09:36.038 --> 00:09:40.040 私たちはある村と協力し 最初のセンターを開設しました 00:09:40.770 --> 00:09:42.268 良い天気に恵まれた その日 00:09:42.268 --> 00:09:43.372 センターを開きました 00:09:43.372 --> 00:09:45.441 女性たちは刺繍をしにやって来ました 00:09:45.441 --> 00:09:49.185 そして人生を変える教育の過程を通して 自分たちの権利や 00:09:49.185 --> 00:09:52.235 イスラム教が女性の権利について 何と言っているのか 00:09:52.235 --> 00:09:55.054 事業を発展させ どうやってお金を稼ぐのか 00:09:55.054 --> 00:09:57.306 そこからどうやって更に利益を上げるのか 00:09:57.306 --> 00:10:01.184 彼女らがどうやって自分たちの生活を 何世紀も前から破壊し続けている 00:10:01.184 --> 00:10:02.902 習慣と戦えるのかを学んでいます 00:10:02.902 --> 00:10:04.758 何故なら 現実にイスラム社会では 00:10:04.758 --> 00:10:08.373 女性は男性と肩を並べて 然るべきだからです 00:10:08.373 --> 00:10:12.125 女性には 私たちが そして彼女らが 聞かされていない数多くの 00:10:12.125 --> 00:10:13.938 社会的地位があります 00:10:13.938 --> 00:10:16.956 そして彼女らには知る必要があると 言わなければなりません 00:10:16.956 --> 00:10:19.696 自分たちの権利がどこにあるのか それを自分で掴み取るやり方を 00:10:19.696 --> 00:10:22.021 彼女らには出来て 私たちには出来ない事だからです NOTE Paragraph 00:10:22.021 --> 00:10:24.993 だからこれは実際に広まった見本でした−− とても驚くべき事です 00:10:24.993 --> 00:10:27.526 刺繍を通して私たちは 彼女らの伝統を奨励しました 00:10:27.526 --> 00:10:30.237 私たちは村に入りコミュニティを 結集させました 00:10:30.237 --> 00:10:33.257 私たちはセンターを作り その中で やって来た30人の女性に 00:10:33.257 --> 00:10:37.365 6ヶ月間 伝統的な刺繍の さらなる価値についてを学ばせました 00:10:37.365 --> 00:10:41.104 事業の発展 生活技術と 基本的な教育について 00:10:41.104 --> 00:10:44.215 又自分たちの権利と 悪習に対しノーとどうやって言うのか 00:10:44.215 --> 00:10:47.886 自分たちそして社会の為に リーダーとしてどうやって立ち上がるのか 00:10:47.886 --> 00:10:52.698 6ヶ月後私たちは 借り入れを手助けし 00:10:52.698 --> 00:10:56.608 彼らが自分たちのコミュニティで 地元の起業家になれる市場に繋げました NOTE Paragraph 00:10:56.608 --> 00:10:59.865 私たちは程なく このプロジェクトを スガーと呼びました 00:10:59.865 --> 00:11:03.905 スガーはパキスタンの数多くの 言語の中で使われる地元の言葉です 00:11:03.905 --> 00:11:07.341 それは技術と自信を持った女性 という意味です 00:11:07.341 --> 00:11:12.449 女性のリーダーを作る為にしなければ ならない事はただ一つだと心から信じています 00:11:12.449 --> 00:11:16.631 つまり彼女たちにはリーダーとなる 資質があるのだと知らせる事です 00:11:16.631 --> 00:11:18.130 ここで皆さんがご覧の女性たちは 00:11:18.130 --> 00:11:22.573 リーダーとなるべき 力強い技術と可能性を持っています 00:11:22.573 --> 00:11:25.615 私たちは彼女らを阻む障壁を 取り除きさえすれば良いのです 00:11:25.615 --> 00:11:28.154 私たちはそれをしようと決めました NOTE Paragraph 00:11:28.154 --> 00:11:31.443 しかしその後全てが 上手くいっていると思っている内に 00:11:31.443 --> 00:11:34.043 再び全てがとんでもない事になりました 00:11:34.043 --> 00:11:36.110 次なるつまずきが待ち受けていました 00:11:36.110 --> 00:11:39.279 多くの男性が自分たちの妻の 目に見える変化に気づき始めたのです 00:11:39.279 --> 00:11:41.420 妻が意見するようになり 決定を下すようになり 00:11:41.420 --> 00:11:44.109 大変!妻は家の問題全てを 仕切るようになったのです 00:11:44.109 --> 00:11:48.578 夫は妻をセンターに 行かせないようにしました 00:11:48.578 --> 00:11:52.622 2つ目の戦略を使う時がきました 00:11:52.622 --> 00:11:54.710 私たちはパキスタンの ファッション業界に赴きました 00:11:54.710 --> 00:11:58.493 そしてそこで何が起こっているのか 調査する事に決めました 00:11:58.493 --> 00:12:03.480 パキスタンでのファッション業界は日増しに とても強力に発展していると分かりますが 00:12:03.480 --> 00:12:07.046 部族地区からの協力はあまり得られません 00:12:07.046 --> 00:12:10.121 部族地区の特に女性に対しての 協力が得られないのです NOTE Paragraph 00:12:10.121 --> 00:12:14.555 それで私たちは現在「ノマド」と呼ばれる 正に部族女性自身の初の 00:12:14.555 --> 00:12:17.185 ファッションブランドに着手しました 00:12:18.085 --> 00:12:20.267 そして女性たちはより多くの 収入を得始めたのです 00:12:20.267 --> 00:12:23.073 彼女たちは家庭により多くの 経済的貢献をするようになりました 00:12:23.073 --> 00:12:26.304 それで男性は センターに行こうとする妻に 00:12:26.304 --> 00:12:28.363 駄目だと言う前に 考え直さなければならなくなったのです NOTE Paragraph 00:12:31.343 --> 00:12:34.106 (拍手) 00:12:34.106 --> 00:12:36.265 ありがとう ありがとう NOTE Paragraph 00:12:36.265 --> 00:12:41.442 2013年に私たちはセンターの代わりに 最初のスガーハブを開始しました 00:12:41.442 --> 00:12:43.602 トリップアドバイザーと共同で 00:12:43.602 --> 00:12:47.514 村の中心部に セメントで出来たホールを作り 00:12:47.514 --> 00:12:51.752 そこで働く他の多くの組織を招き入れました 00:12:51.752 --> 00:12:53.847 私たちはこの非営利団体の拠り所を作り 00:12:53.847 --> 00:12:56.170 スガーが取り組んでいない他の問題を扱い 00:12:56.170 --> 00:12:58.395 取り組めるようにしました 00:12:58.395 --> 00:13:02.259 そこは彼女たちに訓練を 施し易い場所となり 00:13:02.259 --> 00:13:04.874 農業訓練や商品の売買の場として 00:13:04.874 --> 00:13:07.146 又やりたい事を何でも出来る場所 としてそこを使い 00:13:07.146 --> 00:13:09.259 本当に驚く程皆はその場を使っています 00:13:09.259 --> 00:13:12.789 今の所 パキスタン周辺の24の村の900人の 00:13:12.789 --> 00:13:16.039 女性を支援する事が出来ています 00:13:16.039 --> 00:13:20.544 (拍手) NOTE Paragraph 00:13:21.624 --> 00:13:24.568 しかし実はそれが 私のやりたい事ではないのです 00:13:26.758 --> 00:13:31.410 私の夢はあと10年で 百万人の女性に援助の手を差し伸べる事で 00:13:31.410 --> 00:13:33.059 それを確実にする為に 00:13:33.059 --> 00:13:36.047 今年私たちはアメリカで スガー基金を開始しました 00:13:36.047 --> 00:13:40.811 それは単にスガーに資金を提供しようと するのではなくパキスタンの他の多くの組織が 00:13:40.811 --> 00:13:43.020 アイディアを再現し 00:13:43.020 --> 00:13:45.760 パキスタンに住む農村の女性の束縛を解く 00:13:45.760 --> 00:13:49.591 より刷新的な方法を見い出す為です NOTE Paragraph 00:13:49.591 --> 00:13:51.564 どうも有難うございました NOTE Paragraph 00:13:51.564 --> 00:13:54.606 (拍手) 00:13:54.606 --> 00:13:57.336 有難うございました NOTE Paragraph 00:13:59.056 --> 00:14:02.359 ( クリス・アンダーソン ) カリーダ あなたは本当に凄い力の持ち主ですね 00:14:02.359 --> 00:14:06.982 色んな意味で この話は 信じられないくらいです 00:14:06.982 --> 00:14:11.042 こんなに若い人が非常に 多くの力や創意をもって 00:14:11.042 --> 00:14:13.900 沢山の事を成し遂げられるなんて 信じられません 00:14:13.900 --> 00:14:15.470 そこで一つ質問ですが 00:14:15.470 --> 00:14:20.181 これは百万人の女性に支援の手を差し伸べ 力を与える壮大な夢ですが 00:14:20.181 --> 00:14:23.975 現時点での成功はどれ位あなたに つまり 00:14:23.975 --> 00:14:28.208 あなたのその人間的魅力の力に よるのでしょうか? 00:14:28.218 --> 00:14:30.848 その夢をどこまで広げるおつもりですか? NOTE Paragraph 00:14:30.858 --> 00:14:35.344 ( カリーダ・ブロヒ ) 私の仕事は素晴らしい着想を皆に与え 00:14:35.344 --> 00:14:37.065 自分の夢を発信する事なのです 00:14:37.065 --> 00:14:40.487 多くの違う方法があるので やり方を教える事は出来ません 00:14:40.487 --> 00:14:42.792 私たちは3つの方法だけで試みています 00:14:42.792 --> 00:14:46.385 女性の可能性を押し進める 沢山の異なる方法があります 00:14:46.385 --> 00:14:49.033 ただ着想を与えるだけなのです それが私の仕事です 00:14:49.033 --> 00:14:51.507 それをやり続けるつもりです スガーは拡大し続けるでしょう 00:14:51.507 --> 00:14:54.595 私たちはもう2つの村に 支援の手を差し伸べる予定です 00:14:54.595 --> 00:14:57.575 間もなくパキスタンからアジア南部 そしてその先にも 00:14:57.575 --> 00:15:00.361 支援が広がるだろうと信じています NOTE Paragraph 00:15:00.361 --> 00:15:03.914 トークの中で自分のチームの事を 話しているのが素晴らしかったのですが 00:15:03.914 --> 00:15:06.096 当時あなたは18歳でしたよね 00:15:06.096 --> 00:15:07.861 そのチームとはどんなものですか? 00:15:07.861 --> 00:15:09.509 これは学校の友人ですよね? NOTE Paragraph 00:15:09.509 --> 00:15:14.478 皆さん 村では私が 00:15:14.478 --> 00:15:17.522 おばあさんになるような年だと 思っているんですよ 00:15:17.522 --> 00:15:23.412 私の母は9歳で結婚しました 私は村で一番年長の未婚女性で 00:15:23.412 --> 00:15:26.988 人生で何も成し遂げていないのですよ NOTE Paragraph 00:15:26.988 --> 00:15:30.285 ちょっと待って下さい 「何も」ですって? NOTE Paragraph 00:15:30.285 --> 00:15:32.653 カリーダ: 何もしていません クリス: 伝統的にはそうですね NOTE Paragraph 00:15:32.653 --> 00:15:35.556 皆私を気の毒に思ってくれていますよ 大抵ね NOTE Paragraph 00:15:35.556 --> 00:15:39.480 しかし実際現在バロキスタンで どれ位の時間を過ごされていますか? 00:15:39.480 --> 00:15:41.367 そこに住んでいますよ 00:15:41.367 --> 00:15:44.199 まだカラチとバロキスタンを 行ったり来たりです 00:15:44.199 --> 00:15:46.983 きょうだいは皆学校に行っています 00:15:46.983 --> 00:15:49.424 私は未だに8人きょうだいの長子なのです NOTE Paragraph 00:15:49.424 --> 00:15:53.784 でもあなたがやっている事を 確実に脅威と捉える人もいる訳ですよね 00:15:53.784 --> 00:15:58.140 どうやって安全を確保していますか? 安心できますか? 00:15:58.140 --> 00:16:00.265 危険が迫っていますか? NOTE Paragraph 00:16:00.265 --> 00:16:04.075 その質問はこれまで 何度も訊かれた事なのですが 00:16:04.075 --> 00:16:10.390 「恐怖」という言葉がただ私に襲って来て その後見えなくなるという感じですが 00:16:10.390 --> 00:16:14.120 それとは異なる恐怖 というものがあります 00:16:14.120 --> 00:16:17.623 その恐怖とはもし私が殺されたら 私を心から愛してくれている人たちが 00:16:17.623 --> 00:16:19.608 どうなるだろうかというものです 00:16:19.608 --> 00:16:23.840 母は 夜遅くまで私の帰りを待っています 00:16:23.840 --> 00:16:26.585 妹たちは私からもっと多くの事を 学びたがっています 00:16:26.585 --> 00:16:29.846 それに私のコミュニティには 私と話し 色々な事を 00:16:29.846 --> 00:16:32.119 聞きたがってる多くの少女たちがいます 00:16:32.119 --> 00:16:34.910 それに私は最近婚約しました (笑) 00:16:34.910 --> 00:16:37.324 (拍手) NOTE Paragraph 00:16:37.324 --> 00:16:40.552 彼はここに来ていますか? 立って下さい 00:16:40.552 --> 00:16:44.058 (拍手) NOTE Paragraph 00:16:48.098 --> 00:16:51.720 決められた結婚から逃れて 本当に違う世界LAに渡って 00:16:51.720 --> 00:16:56.178 私は自分で夫を選びました 00:16:56.178 --> 00:16:59.444 丸一年戦わなければなりませんでした それは全く別の話です 00:16:59.444 --> 00:17:04.189 でもそれは私が恐れる唯一の事だと 思っていますし 00:17:04.189 --> 00:17:09.933 夜 母が私の帰りを待っている時 危ない目に遭って欲しくありません NOTE Paragraph 00:17:09.933 --> 00:17:12.404 あなたを助けようとする人たちは 00:17:12.404 --> 00:17:15.077 彼らは支援を続けられますね おそらくあなたが持ち込み 00:17:15.077 --> 00:17:17.649 バロキスタンで実際作られ 刺繍が施された 00:17:17.649 --> 00:17:21.161 服を買ってくれるかもしれませんね NOTE Paragraph 00:17:21.161 --> 00:17:22.369 そうです NOTE Paragraph 00:17:22.369 --> 00:17:24.573 その人たちは財団に 関わる事も出来ますよね NOTE Paragraph 00:17:24.573 --> 00:17:27.419 もちろんです 私たちは出来るだけ 多くの人の助けが必要です 00:17:27.419 --> 00:17:31.117 現在 財団は設立の初期の段階ですし 00:17:31.117 --> 00:17:33.708 私はその運営の仕方について 色々と学ばなければなりません 00:17:33.708 --> 00:17:38.087 資金を得る方法 より多くの組織との コミュニケーションの取り方 00:17:38.087 --> 00:17:41.245 特にネット販売は私にとって とても目新しいものです 00:17:41.245 --> 00:17:43.632 私はファッションに 詳しい人間ではないのです 本当です NOTE Paragraph 00:17:43.632 --> 00:17:46.929 登壇していただけて光栄です 00:17:46.929 --> 00:17:51.944 どうぞ勇敢で 賢明であり続け どうかご無事でいて下さい NOTE Paragraph 00:17:51.944 --> 00:17:59.978 ( カリーダ) 有難うございました ( クリス) ありがとう カリーダ  ( 拍手 )