0:00:00.372,0:00:09.400 iの累乗数が[br]1、i、−1、ーi、1の順に変化するのを見てきました。 0:00:09.400,0:00:15.067 では、もう少し複雑な問題をしてみましょう。 0:00:15.067,0:00:19.133 これらの数字が順次得られる面白い問題です。 0:00:19.133,0:00:24.381 この数字が順に現れることを利用し 0:00:24.381,0:00:31.718 簡単に算出できます。 0:00:31.718,0:00:40.078 では、iの100乗を解いてみましょう。 0:00:40.078,0:00:48.267 100は4かける25です。 0:00:48.267,0:00:56.400 つまり、iの4乗の25乗と言えます。 0:00:56.400,0:00:59.600 二つの累乗数の掛け合わせは、 0:00:59.600,0:01:04.900 累乗数をさらにその累乗数で展開すると[br]同じ意味です。 0:01:04.900,0:01:10.733 iの4乗は 1で、 0:01:10.733,0:01:17.021 1の25乗は1です。 0:01:17.021,0:01:21.200 このようにiの累乗数が[br]同じ数字のサイクルであることを利用し 0:01:21.200,0:01:27.267 高い累乗数の問題が簡単に解けます。 0:01:27.267,0:01:33.600 では、501乗の場合はどうなるでしょう。 0:01:33.600,0:01:37.826 これは、4の倍数ではありません。 0:01:37.826,0:01:41.262 しかし、2つの数字のかけ算として[br]表現できます。 0:01:41.262,0:01:49.482 4の倍数の数字とそれでない部分です。 0:01:49.482,0:01:52.667 500と1で、 0:01:52.667,0:01:59.333 つまり、これは[br]iの500乗にiを掛けるものです。 0:01:59.333,0:02:03.693 つまり、これは[br]iの500乗に残りのiを掛けるものです。 0:02:03.693,0:02:07.933 500は4掛けるなんでしょう? 0:02:07.933,0:02:15.156 500は、4かける125ですね。 0:02:15.156,0:02:19.413 つまり、iの500乗はiの4乗と同じで 0:02:19.413,0:02:27.168 iの501乗には、[br]それに、さらにiを掛けます。 0:02:27.168,0:02:33.275 iの4乗は1で、1の125乗は1です。 0:02:33.275,0:02:39.962 そして、iをかけると、[br]答えはiです。 0:02:39.962,0:02:43.600 一日かかるような問題が、 0:02:43.600,0:02:48.667 数字が順次現れることを利用し簡単に解けます。 0:02:48.667,0:02:54.405 iの501乗は、1にiを掛けたものです。 0:02:54.405,0:03:01.867 4の倍数が指数の場合は、 0:03:01.867,0:03:06.201 つまり、ここのkが0以上で、4の倍数の際は 0:03:06.201,0:03:13.067 1になります。 0:03:13.067,0:03:19.133 4乗のk乗です。 0:03:19.133,0:03:24.733 これは、1のk乗と同じです。 0:03:24.733,0:03:30.333 もし、4の倍数の指数プラス1または2の場合は 0:03:30.333,0:03:34.333 先に利用した方法で問題を解くことができます。 0:03:34.333,0:03:39.638 では、もうひとつ極端な例をしてみましょう。 0:03:39.638,0:03:46.975 iの7321乗です。 0:03:46.975,0:03:55.102 まず、この指数が4の倍数に[br]何を足したものになるか見てみます。 0:03:55.102,0:04:00.867 7320は4で割れます。 0:04:00.867,0:04:10.474 つまり、7321乗は7320乗と1乗になります。 0:04:10.474,0:04:15.467 ここは4の倍数なので、1です。 0:04:15.467,0:04:20.272 100は4の倍数だから、1000も4の倍数です。[br]また、20も4の倍数です。 0:04:20.272,0:04:31.418 これは、1になります。[br]7321は7320プラス1ですから、 0:04:31.418,0:04:41.078 この1に残りのiの1乗を掛けます。 0:04:41.078,0:04:48.533 つまり、答えはiです。 0:04:48.533,0:04:55.799 では、もっと面白い問題をしてみましょう。[br]iの99乗です。 0:04:55.799,0:05:05.459 99より小さく、もっとも近い4の倍数はなんでしょう。[br]96ですね。 0:05:05.459,0:05:12.067 つまり、iの96乗かける、iの3乗です。 0:05:12.067,0:05:17.765 これは、iの99乗と同じです。 0:05:17.765,0:05:23.431 4の倍数である96乗は、[br]iの4乗の16乗、 0:05:23.431,0:05:28.467 つまり、1の16乗で1です。 0:05:28.467,0:05:35.412 では、iの3乗はなんでしょう? 0:05:35.412,0:05:39.333 これは、ーiです。 0:05:39.333,0:05:46.140 iの2乗でるー1にiをかけるので、[br]ーiです。 0:05:46.140,0:05:51.800 iの2乗でるー1にiをかけるので、[br]ーiです。 0:05:51.800,0:05:59.886 もうひとつ、例をしてみましょう。 0:05:59.886,0:06:07.549 iの38乗はなんでしょう。 0:06:07.549,0:06:13.467 38は、4の倍数である36に[br]2を足したものです。 0:06:13.467,0:06:19.809 このiの36乗は1、iの2乗は−1で、[br]iの38乗は、−1です。