ハロー!
(拍手)
ネバダ州リノは
世界最大の小都市ね
すごいわ!
もう大興奮よ
聞いて このショーの話をもらった時
「TEDxに出ないか」って言われて
思わず「私が?」って言ったわ
「もちろん!重要なことを話したり
広めたいアイディアがあるわ」と言ったら
「いやいや ジョークを言って
くれればいいんだ」だって
(笑)
「あら そう!はいはい はい」
やりますよ やるわよ
というわけで今日は
お笑いを一つお送りします
かれこれ12年スタンドアップ
コメディをしています
始めた当時は初々しくて若くてね
歳をとったわ
でも 若く見える でしょ
ありがとね!
(笑)
ねえ 私も老いてきたのよ
歳をとるってこんな風なの
腰の具合が悪くなった時に
一体何をやらかしたのか訝るのよ
(笑)
自慢できるような
パッとした話は何もないの
(笑)
「実は先週スキーでね」なんて話題もないし
(笑)
わかるでしょ
(笑)
ちょっとヤリすぎちゃって
(笑)
嘘よ 靴下を履こうとしていただけ
(笑)
頑張っちゃったのよ
(笑)
加齢とかー
考え事をしながら歩いていて急に
膝がガックリこない?「おっと」
(笑)
「ななな なんだ?」って思うの
(笑)
「そんなはずない」って思うのよ
(笑)
腰を痛めたから
マッサージに行ったわ
ここからの話はみんな信じて
くれないと思うなあ
「よくできた作り話だ」って思うわね
絶対に本当の話よ
(笑)
マッサージを受けに行って
マッサージ師が途中で
居眠りを始めるの
(笑)
そうね
皆こう思っているわね
「あり得ない」って
(笑)
そんなのアリかって自分でも思ったわ
(笑)
私には相手をリラックスさせる
変な才能があったみたい
(笑)
最初からちょっと変だったの
気がつくべきだったわ
何か変だったのよね
だいたい最初から霊媒師みたいなことを
聞いてきたしね
「目を閉じて深呼吸を」とか言うのよ
それで「君は今どこにいる?」だって
(笑)
(息を吸い込む)
「マッサージエンヴィ(店)に居る」
(笑)
「では教えてくれ 君は何者か?」って
「女よ?
(笑)
マッサージのこういうところ
好きじゃないなあ」
(笑)
で その人は脚をさすり始めるんだけど
わかる?
マッサージが始まって15分
ずっと脚をさすってて
そして急に動きが遅くなるの
(笑)
そしてその後は 止まっちゃう
(笑)
ただ私の脚を抱えているだけよ
(笑)
最初は また霊界と交信でも
始めたのかと思ったけど
(笑)
「仕方ないわね」と思って
(笑)
「瞑想の力で施術してるのかも」
(笑)
ところが彼の呼吸は深く
だんだんゆっくりとしてきて
(深呼吸)
そして こうきたの
(笑)
ハッと目覚めたみたい
(笑)
またマッサージを始めたわ
(笑)
もしマッサージに行ったことがないなら
きっと分からない話ね
これって無防備よ
いい?
だって裸になって
寝そべるのよ
(笑)
ちっちゃなシーツはかけているけど
知らない男が触るのよ
他人と裸でいるんだから 絶対変よ
(笑)
ジムにいる変態じゃないんだからさ
(笑)
あっちは平気らしいけど
(笑)
マッサージってスキだらけだわ
ちょっと聞いて
もしも
マッサージ師に口臭があったら?
あるのよ これ
ホント
リラックスしようと横たわっている時に
目の前にそいつの顔がくる
口臭が鼻をつく
だから そっと口で呼吸し始める
(笑)
(深呼吸)
(笑)
(深呼吸)
口臭を口の中に吸い込むのも嫌ね
(笑)
それで相手の呼吸と
自分のタイミングを測り始める
(笑)
アロマセラピーをお願いしたと思うんだけど
(笑)
そこまでしなくてもいいかなあ
(笑)
口臭にもいろんなタイプがあって
色々なのよ
昼食から戻ったばかりの人はわかるわね
「あら 玉ねぎ食べたわね」ってすぐわかる
何だかわかるのはまだ良い方で
(笑)
コーヒーとかね
わかりやすいわ
働く男の匂いだから 気にしないでいられる
(笑)
一方で 何かが体内で
朽ち果てるような匂いも
(笑)
ガムなんかじゃダメなのよ
(笑)
ガムを口に入れたところで
口臭は鼻から出てくるだけだから
(笑)
逃げたってダメよ
(笑)
マッサージ中に何かを言わざるを得ないなんて
とんでもないことよ
気まずいったらないわ
やたらにキツいマッサージのこともあるわ
こういう時は言わないとダメ
「ねえ 悪いけど アザにしないでね」
(笑)
逆に 全然力の入らないマッサージ師もいて
まるで撫でられているみたい
(笑)
そういう時は「まるで夫に
頼んでるみたい」って言うわ
(笑)
時にはさらにはっきりとこう言うわ
「悪いけど あのさ
真面目にやってくれない?」
(笑)
でも最高に気まずいのは
こう言わないとならない場面よ
「悪いけど 寝ないでくれる?」
(笑)
あんな変なマッサージは初めてだったわ
もうどうしようかと思ったもの
キュウリ入りの水のボトルを持って
とっとと帰ったわ
でもまだ腰は痛いので
ブルックストーン(家電店)に寄って
無料のマッサージ機をしてきたわ
(笑)
家電量販店でマッサージ機に
座ったことがないフリをしてもダメよ
(笑)
誰でもそうだけど
まるでマッサージ機なんて
聞いたこともないようなそぶりで入店
「あら まあ!
(笑)
マッサージの機械?」
へええ
(笑)
「座ってみてもよろしいのかしら
じゃあ ちょっとだけ試しに
そうね!
あら 気持ちいい
緑のボタンを押すの?
これかしら
いい具合ね これ
(笑)
いいわあ」
そして突然パターンが変わり
指圧モードに
(笑)
女性の皆さん
指圧マッサージなのよ
(笑)
最初は抗おうとします
(笑)
誰も見てないわよね
(笑)
じきに慣れっこになってしまい
ま いっかー!
(笑)
向かいのゲーム店の男性客の視線をさらう
(笑)
良く見ときなさいよ 男たち
(笑)
私はダンナのマッサージで我慢しておくわ
うちはもう7年も結婚生活しているの
7年よ!
おかげさまで!
(拍手)
ありがと!
うちではね ちょっと関係が
逆転していると言うか
お互い納得しているからいいの
何だって二人が良ければいいのよ
そうでしょ
それでいいじゃない
あべこべ夫婦って言うのかなあ
役割がね?
私がベーコンを持って帰るのよ
(拍手)
でも私は料理をしちゃいけないの
(笑)
ダンナは買い物が大好き
私はよそのダンナ達と
店の外で過ごすのが好き
(笑)
ダンナは超セクシーでお洒落で
皆は私をレズビアンだと思ってるのよ
(笑)
娘っ子たちが私の目の前で
ダンナといちゃつくのよ
きっと私なんかダンナの
ゲイの友達とでも思ってるんだ
(笑)
娘っ子たちったらダンナに聞くの
「ねえ どこから来たのよ」
「そのヒトは私のおうちから来たのよ」って
(笑)
(拍手)
私のダンナはアフロが素敵で
娘っ子たちは決まって騒ぐのよ
「髪の毛に触ってもいい?」って
「これでも喰らってな
ンフ ンフ ンフ」
(笑)
まあ 激しいお友達ね
(笑)
うちのヒトは 出かける時に
私の着るものにうるさいの
私が出先で女に見えないと嫌なのよ
(笑)
カレは言うの「いいかい
まずジーンズはこれだな」
私のお気に入りのやつだわ
「このTシャツをー」
そうそうその調子
「靴はこのピンヒールで」
チッ 惜しい
(笑)
ダンナが私にハイヒールを
履かせたいのは分かるの
ヒールの女はセクシーなのよね
私はダメだけど
(笑)
なぜかって言うとね
私はO脚なのよ
私の膝がちゃんと閉じないの見える?
これが精一杯なのよ
(笑)
そこの娘さん
最前列の 中央の
私の脚が閉じているのは見えるでしょ
なのに私の後ろにある椅子が見えるでしょ
(笑)
つまり私がヒールを履くとね
こうなっちゃうの
(笑)
馬に乗ってクラブに来てるみたい
(笑)
イエイ イエイ イエーイ!
(笑)
ねえみんな 私がヒールを履いて
何かにチャレンジしようもんなら
例えば 「歩行」とかね
(笑)
膝をちょっと曲げないといけないのよ
(笑)
ラクダみたいに見えるよね
(笑)
ラクダが座って休もうとしているみたいね
(笑)
(拍手)
(プッ)
(笑)
セクシーどころの騒ぎじゃないわ
私たちはハリウッドに住んでいます
ハリウッドって変なところよ
いつも噂やゴシップだらけ
実際 私がデキてたという
噂の相手は
なんと " ザ・ロック " こと
ドウェイン・ジョンソンなのよ
(観衆)ヒョ〜!
私もそう言ったわ
(笑)
ヒョ〜 よしって!
(笑)
ね ミスターロック
(笑)
そうよ あれは私よ
自分で拡散したの
(笑)
思ったほどウケなかったの
(笑)
ツイッターに書き込んでも
たったの3件しかこないし
そのうち二人は「嘘だねー」って
もう一人は「言ってろバカ」
(笑)
実はダンナだけど
(笑)
私もYouTubeではちょっとした有名人よ
ネタはネイルをしてもらいに行く話
(拍手)
知ってるのね
(笑)
このネタのおかげで有名になれたの
名前が売れたのもこれのおかげよ
みんなこのジョークのために
来てくれるのよ
本当にありがたいわ
コメディアンの誰もがヒット作を
持っているわけじゃないし
大勢のファンにウケたものを
持っているおかげで
みんな苦労して稼いだお金を払って
私たちのショーを
見に来てくれるんだから
本当にありがたいと思うし
人を笑わせて生活できるって
素晴らしいわ
笑いは薬のようなものだし
自分がそこに一役買えるだなんて
本当に素敵なことよ
誰かが喜んでくれる限り
この話はやめられません
(拍手)
と言ったところで
ジョークに行きましょ
(拍手)
ネイルをしてもらった人はいる?
(聴衆)ウフ〜!
私が妹と行く店は
ビューティフル・ネイルというの
ネイル一本ね
(笑)
ネイルは素敵
それに
お姉さん達も良い人よ
ここは私のための店だって
感じられるの
接客だって もう
「何でもお望みの通り」なの
(笑)
「たったの16ドル 全て込み」
(笑)
店に入った途端 歓迎されるの
「ハニー 今日は何がお望み?
(笑)
眉毛を整えるのね?」
違うわ それは今日はいいわ!
「ハニー やらなきゃ」
(笑)
「マニキュアしてもらえるかしら?」
「もちろん ペディキュアもいかが?」
「いえ マニキュアだけでいいわ!」
「ハニー 何が気に入らないの」
(笑)
ペディキュアで素敵になるわよ
とってもセクシー
アナタ とっても映える」
「あら そう じゃいいわ
ペディキュアもお願いするわ
ありがとね」
「ハニー 6番に行って座ってて
ミーリンがすぐ行くから
いいわ ほんの20ドル増し
いいのよ 座って」
(笑)
ミーリンが来て
すぐにネイルのケアを始める
彼女のアメリカでの名前はタミー
「カレ氏いるの?」
「ううん そんなものは―
「一体なんで いない?
アナタだったら
店に入った途端
まるでモデルかと思ったわ
チアガールみたいで
とても素敵よ
ネイルはロング?ショート?」
「ショートでお願い よろしく!」
「ハニー それでカレ氏がいないのね
(笑)
アタシがちゃんとするから
バッチリよ
たったの4ドル増しね いいのよ
(笑)
ジェルはいらない?」
「なに?」
(笑)
「ジェルは付けない人?」
(笑)
(笑)
「失礼
何のこと?」
(笑)
「ハニーったら ネイルにジェルは
いらないのかって聞いてるのよ」
ジェルネイルは最高よ
アナタ 星空で輝くダイヤのようになるわ
ジェル無しが良いの?」
(笑)
「ああ アレね!」
(笑)
もちろん!
その crico何とかのやつね?」
(笑)
パリパリしたやつ
(笑)
お願い!」
「良いの ハニー 大丈夫 アナタに似合うわ
たったの6ドル増し いいのよ」
(笑)
ハニー嬉しい アタシも嬉しい」
(笑)
「さあハニー おしまい
あっちで手を洗って」
「そうね ありがと タミー
あ でも ちょっと待って
見て これちょっと曲がってない?
見える?」
「違うよハニー それ指のせいだよ
こうやってごらん」
(笑)
「本当?!
変よ だって私の指は
そんな風じゃなかったわ
ここに来る前はね」
「平気ハニー 心配ない
ちゃんとするから 大丈夫」
(ベトナム語調でボヤく)
(笑)
(笑)
(ベトナム語が止まる)
「わあ見て?アナタ 素敵ね!」
ありがとう
アンジェラ・ジョンソンでした
どうもありがとう!
(拍手)
お招きありがとう またいつか
(拍手)