自分が小さきときは親に面倒を見てもらっ ただから自分が年を取ったら 完璧でなくてもいい何かしら親に心掛ける でこれを することがこの務めですよ そう 仏典に書かれています 仏典に書かれているからそうというんでは なくて私もお寺に行って多くの方々の人生 その最後を見てきて 親が死んで後悔をするという子供たちも たくさんいますあーこんなことになるん だったらもっとこうしてあげればよかった そうやって嘆いておられる人たちを たくさん見てきました ここは親が生きてるうちしかできないん ですよね [音楽] ペンネームコアラさん50代の女性から 届いた相談 です初めまして大愚和尚様いつも拝見させ ていただいております親との同居について 相談させてください私は7年前に離婚して 娘と2人で暮らしていましたその娘も最近 結婚し家を出て行きましたそのタイミング で再来月親と同居します 姉夫婦はいるのですが私が離婚しており 身軽だったこともあり 離婚当時両親の面倒は私が見るよと言って いましたしかし母が5年くらい前から認知 症になり同じことを繰り返し言うし 孫の 結婚したことや 昨日 旅行に行ったことさえ覚えていません同居 することにより家賃を払わなくて済むので ありがたいとは思っています私は仕事上 交代 勤務をしており夜勤もあります次の日仕事 の日は4時間の睡眠しかありません 姉は専業主婦で父の通院などは協力して くれています 両親のことは大事に思っています同居し 疲労がたまって同じ気持ちでいられるのか が心配ですどうか和尚様アドバイスを いただけないでしょうか 六法来教というお経に親との向き合い方 というのが 説かれています その中に親には これまで養われてきたのだから 老いた親を 養おうというものがあります また 親は子供が育ってくる上で 大切なその子が将来自立していく上で大切 なこと大事なことこれをちゃんとやってき てくれましたよね 例えば風邪をひいたら病院に連れて行くと か 学校に入学させるとか 色々と 寿司屋を履けるようにするパンツを履ける ようにする自分で自分のことができるよう にするいろんなことを膨大な時間をかけて 子供たちにそれを教えてきてくれましたよ ね自分の時間を犠牲にしてどうでしょう 子供が 自分に子供ができた時に 親はその 子が例えば学校に行って 成績が優秀だから 自分のことして大丈夫にするんでしょうか ね その子が 病気にかかったらもう大事にしないん でしょうかね その子の成績が下がったらもううちの子 じゃ ないお前みたいな出来の悪い奴はうちの子 じゃない そんな親は 親ですかね人間誰しも 歳をとれば 病気にもなる 老いれば 地方にも なる それが自然な姿なんです でも自分の親が 家を持っていて財産を持っていて せめて自分のことは自分のできる そんな親だったら 面倒 を見てもいいけれど 親が地方になったら 面倒はみたく ないや 面倒見れないこれは どうなんでしょうかね いやコアラさんは決してねそんなことを 言ってるわけではないと思います けれどもどこかで 世の子供たちというのは 親のすねはかじれるだけかじれるって思っ てるんじゃないか な私も含めて 親というものは常に神様みたいに絶対的な 存在であり 子供に家を建てて 子供に財産を 譲って 墓まで立てて 葬式もお金まで全部用意して死んでいく べきものだと 下手すれば親も思ってんじゃないかな 自然界の動物の中で 自分の もう新しく家族を作った自分の子供の家 まで建てて 巣まで作って 亡くなったらお 墓や 葬儀まで考えて 生きて死んでいくという動物はいませんね でも人間だけは何かどこかで 子供も親も 親のすねというのはかじられるだけかじる そして親は子供の面倒を見るの当たり前で も子供は親の面倒を見るということは もう当たり前でないという 時代に なってませんかね そんなことを思ってる人が多いような気が するんですさて親が 子供を一番手がかかる時 子供たちは 家の 十分の手伝いもできないけども親は一番 働かなきゃいけないこの時と 重なったはずなんですねこの自分が一番 働かなきゃいけない時子供が 親は 動けなくなっていく さらにこの自分の子供がいる そう自分は一番 働かなきゃいけない親は置いていく子供 たちも一番手がかかるみたいなことが 重なる過程だってあります その中で今コアラさんは 娘さん 結婚して家を出て行かれたおめでとう ございます そこで今自分が離婚してるからということ で 身軽だからということでお母さんと同居 する 家賃はかかりません でも地方にかかってしまった親の面倒を 見るのは大変です なぜなら私も夜勤があったりするからその 通りでしょう 大変だと思いますだけどもぜひね 心構えとして 心構えとして 親は無条件で自分を大事に育ててくれた はずなん です今度自分は無条件で親が病気であろう が地方にかかろうが やっぱりほら 自分も面倒を見てもらったのでなんとか 親の 面倒を自分が 見れないだろうかという工夫をする 完璧にできなくても何とかしてそれをでき ないだろうかと考え工夫をする もしそうでなく 大変だ大変だと親のことは大事に思って いるんだけれどもでも私の今のこの状況で は大変ですよねということを今度逆に 当たり前に思うとしたら 何でも言うように親が子供を育てていく ときに子供のことを大事に思ってる でも現実問題 こんな出来の悪い子であれば親としても 面倒見きれないですよね とはならないんです よでも子供は親に対してはそうなるしそう するんです いろんなご意見がありましょう 決して自分の親のことを よく思ってないという子供たちもたくさん います 親から虐待を受けたって人たちもたくさん います けれども少なくともコアラさんは 親に大事に育ててもらい そして今度また自分も親になって 娘をお読みに出した という年齢まで来られているわけですさて 処方箋です ぜひねコアラさん 自分が 無条件で自分を育てて愛して 育ててくれたお母さん そのお母さんの 人生 これを今 自分をもう娘さんも送り出した離婚してる 一人なわけですよ 娘として親の人生これまでずっと見守って もらいましたけども少しでも今度親を 見守るということを 家に帰ってきてそこに同居してってこと 自分から決めたのであれば ここをぜひね覚悟を持って 面倒見てあげてほしいんですよねでもでも ですよ 一人で 倒れるような思いをしてそれをしろって 言うんじゃないそれは長続きしませんから 今いろいろなそれを支援してくれるという サービスもあったりします お金もかかったりします でも家賃かかりません そうでしょ自分一人で外に出て生活をして いれば自分のアパート代自分の食事代1人 分の食事ってなかなか大変ですよこれは これで けれども お母さんの と一緒に住むことによって自分も経済的に 自分のアパート代結構しますよそうです 家賃水道光熱費共益費 これをバラバラに住んでいればお互い かかる だけどそれをですね自分が一緒に住むこと によって自分も助かるお母さんもそこで また助かるわけですけれども夜勤があっ たり仕事もあったりするでそこの部分は何 らかの形で何らかの形で どなたかに助けていただく手伝って いただくということをやりくりしながら 自分の親というものと向き合っていくこれ は おそらくコーラさんにとって お母さんにとってだけじゃないコーラさん の 余生にとってもとてもとても大きな 時間になると思います貴重な時間学びの 時間になると思いますいずれコアラさんも 老いていくんです今50代ですよね 娘さんもうお嫁に行ったと 自分一人ですよ こんな自分が置いて行った時に自分が地方 になった時に さて 娘さんも娘さんの夫婦生活がある家庭が あるそんな中で なんとかやりくりして少しでもお母さんの ことを考えてくれる 嬉しいです 施設に預けることもできましょう だけども施設にあって 寂しい思いをして 死んでいくっていう そういうご夫婦も ご高齢者もたくさんおられます いや現実は大変なんですよくわかります 私だってよくわかります でもそれをやりくりして私たちを育てて くれた親のことを思うと 何かそこで頭を使う 体を使う 周りの人に助けてもらうというやりくりを しながらいずれ行く道です自分の親の 老後 を自分ができる範囲で構わないわけですだ けれども何とか面倒を見させてもらいたい という思いでやりくりをしていくことが クアラさんの 自らの余生の大きな学びになるん ですお母さんとのこの生活これにですね どこかでどこかでまだ 私は子供だからという甘えがある 違いますか 自分が小さきときは親に面倒を見てもらっ ただから自分が年をとったら 完璧でなくてもいい何かしら親に心掛ける でこれを することがこの務めです よそう 仏典に書かれています 仏典に書かれているからそういうんでは なくて私もお寺に行って多くの方々の人生 その最後を見てきて 親が死んで後悔をするという子供たちも たくさんいますこんなことになるんだっ たらもっとこうしてあげればよかったそう やって嘆いておられる人たちをたくさん見 てきました 高校は親が生きてるうちしかできないん ですよね それは地方に書かれた大変だと思いますだ から一人でこれを何とかせずお姉さんも 含めてですね ご兄弟も含めてまたプロの方も含めて いろんなところに助けてもらいながら もう腹をくくって お母さんの面倒を見るそう思うだけで ずいぶんとまた自分の 視点が変わってくるんです 見え方が変わってきます お母さん地方にかかって面倒見てく方は 大変でもご本人は ねこれまでの辛いことも 悲しいことも 全部忘れて子供みたいになっていくんです よ 小さい時 お母さん何か教えてもらって 教えてもらったのに全然頭に入ってなくて 失敗して 何度も何度も同じことを繰り返し教えて もらったもう 忘れてしまったことを今お母さんにやって んですよ お母さんこここう 分かったしばらくしたらまた同じこと聞く んです 自分もそうだったんです 順繰りですね でもこの順繰りということを 経験して自分が老いていくのか 経験しないでいずれ自分もそうなっていく のかそこには大きな違いがあるん です悪いこと言いません お寺にいて本当にいろんな方々の人生の 最後 見てきました 私も腹をくくってます私にも親がいます 兄弟もいます でももし親が本当に最終的にいろんな状況 になった時に 兄ちゃんも妹もいますでも まあみんなで協力して面倒見ていければ それはそれでいいでしょうでももし 兄や妹が 面倒見れない見たくないそんな状況になっ たら 私は自分の親の面倒を見るそう決めて生き てます 3両親に迷惑かけて私も育ってきました からということで 親の恩 この親の恩というものを強制されるのは つらいですそうじゃなくて自らの意思で 子供が親の面倒を見ていくということに よって初めて子供は 大人になることができるのかな そう感じるこの頃です ぜひお体無理なさらないようにして いろんな方に助けを求めつつ この 一つの人生の課題を チャレンジをどう生きていくのか 心構え次第でコーラさんの 老後っていうものをまた大きく変わってき ます 応援しています