WEBVTT 00:00:08.980 --> 00:00:12.163 物理学に革命をもたらす前の 00:00:12.163 --> 00:00:15.849 若き日のアルバート・アインシュタインは 00:00:15.849 --> 00:00:21.952 このリストを使った 難解なパズルを考案し 天才の片鱗をうかがわせていました 00:00:21.952 --> 00:00:24.105 さて 史上最も偉大な賢人の1人による 00:00:24.105 --> 00:00:27.123 脳に汗かく難問に あなたは耐えられるでしょうか? 00:00:27.123 --> 00:00:28.596 健闘を祈ります 00:00:28.596 --> 00:00:32.676 世にも珍しい魚が 市の水族館から盗まれました 00:00:32.676 --> 00:00:38.786 警察は手掛かりをたどり よく似た 5軒の家が並ぶ通りにやってきました 00:00:38.786 --> 00:00:41.291 しかし 全ての家を 同時に調べることはできませんし 00:00:41.291 --> 00:00:45.244 もし間違った家を捜索すれば 泥棒は追われていることに気付くでしょう 00:00:45.244 --> 00:00:50.189 事件の解決は 町一番の名探偵である あなたにかかっています 00:00:50.189 --> 00:00:53.491 あなたが現場に着くと 警察は 判明していることを教えてくれました 00:00:53.491 --> 00:00:55.131 その1 00:00:55.131 --> 00:00:58.215 それぞれの家主は 違う国籍で 00:00:58.215 --> 00:00:59.716 それぞれ違う飲み物を飲み 00:00:59.716 --> 00:01:02.709 違う種類の葉巻を吸う 00:01:02.709 --> 00:01:03.568 その2 00:01:03.568 --> 00:01:08.060 それぞれの家の中の壁は 違う色で塗られている 00:01:08.060 --> 00:01:08.933 その3 00:01:08.933 --> 00:01:14.607 それぞれの家では 違う生き物を飼っていて その内の1つは魚である 00:01:14.607 --> 00:01:18.428 数時間の調査の末 いくつかの手がかりを得ました 00:01:18.428 --> 00:01:20.546 たくさんの情報があるように見えますが 00:01:20.546 --> 00:01:23.597 解決につながる 明確で論理的な道筋はあるのです 00:01:23.597 --> 00:01:26.203 パズルを解くことは 数独によく似ているので 00:01:26.203 --> 00:01:32.668 ヒントをこの様な表に 整理すると良いでしょう 00:01:32.668 --> 00:01:36.415 [次の画面を一時停止し ヒントを参考にして パズルを解いてみてください] 00:01:39.285 --> 00:01:40.115 [答えは 3秒後] 00:01:40.115 --> 00:01:41.146 [2] 00:01:41.146 --> 00:01:42.307 [1] 00:01:42.307 --> 00:01:47.024 始めに ヒント8と9を元に表を埋めます [8 中央の家の男はミルクを飲む] 00:01:44.500 --> 00:01:47.024 始めに ヒント8と9を元に表を埋めます [9 ノルウェー人は1番目の家に住む] 00:01:47.024 --> 00:01:51.455 すると ノルウェー人は 1番目の家に住んでいるので 00:01:51.455 --> 00:01:53.639 隣の家は1軒しか存在せず 00:01:53.639 --> 00:01:57.383 ヒント14から その家の壁は青と分かります [14 ノルウェー人は青い壁の家の隣人] 00:01:57.383 --> 00:02:01.695 ヒント5によると 緑の壁の家の住人は コーヒーを飲むようです 00:02:01.695 --> 00:02:06.215 中央の家の住人はミルクを飲み 2番目の家の壁は 青と分かっているので 00:02:06.215 --> 00:02:11.211 緑の壁の家は 2番目でも3番目でもありません 00:02:11.211 --> 00:02:12.561 そしてヒント4から 00:02:12.561 --> 00:02:16.823 緑の壁の家は 白い壁の家のすぐ左と分かるので 00:02:16.823 --> 00:02:20.077 1番目と5番目のどちらでもありません 00:02:20.077 --> 00:02:22.707 コーヒーを飲む住人のいる 緑の壁の家の位置は 00:02:22.707 --> 00:02:25.694 4番目のみになると同時に 00:02:25.694 --> 00:02:28.841 白の壁は 5番目の家だと分かります 00:02:28.841 --> 00:02:31.884 ヒント1から国籍と壁の色が判明します [英国人は赤い壁の家に住んでいる] 00:02:31.884 --> 00:02:35.539 3番目の家だけ どちらも不明であることから 00:02:35.539 --> 00:02:38.923 この家は イギリス人が住む 赤い壁の家に違いありません 00:02:38.923 --> 00:02:41.964 これで 黄色の壁だけ まだ家が特定されていませんが 00:02:41.964 --> 00:02:44.467 これは1番目の家であるはずです 00:02:44.467 --> 00:02:47.455 その家の住人は ダンヒルを吸うことが ヒント7から明らかになります 00:02:47.455 --> 00:02:51.663 また ヒント11から その隣人が 馬を飼っていることが分かりますが 00:02:51.663 --> 00:02:55.002 その家は2番目しかありえません 00:02:55.002 --> 00:02:59.651 次に 1番目の家の ノルウェー人の飲み物ですが 00:02:59.651 --> 00:03:03.015 ヒント3から 紅茶は デンマーク人の飲み物ですし 00:03:03.015 --> 00:03:08.674 ヒント12から ルートビアは ブルー・マスターを吸う人の飲み物です 00:03:08.674 --> 00:03:11.370 またコーヒーとミルクは すでに割り当てられているので 00:03:11.370 --> 00:03:13.167 残るは 水だけということになります 00:03:13.167 --> 00:03:14.456 ヒント15より 00:03:14.456 --> 00:03:18.076 ノルウェー人の隣に住む 2番目の家の住人は [ブレンズを吸う人は水を飲む人の隣人] 00:03:18.076 --> 00:03:20.170 ブレンズを吸うことが分かります 00:03:20.170 --> 00:03:23.124 さあ これで葉巻の銘柄も 飲み物もわかっていない家は 00:03:23.124 --> 00:03:24.600 5番目だけとなり 00:03:24.600 --> 00:03:27.908 それは ヒント12が示す人の家に 違いありません 00:03:27.908 --> 00:03:31.403 これで 飲み物が分かっていないのは 2番目の家だけとなるので 00:03:31.403 --> 00:03:35.615 そこに 紅茶を飲むデンマーク人が 住んでいるはずです 00:03:35.615 --> 00:03:40.686 4番目の家のみ 国籍と葉巻の銘柄が不明ですが 00:03:40.686 --> 00:03:45.181 ヒント13にあるように プリンスを吸う ドイツ人が住んでいるはずです 00:03:45.181 --> 00:03:48.623 消去法により イギリス人が ポール・モールを吸い 00:03:48.623 --> 00:03:51.470 スウェーデン人は5番目の家に 住んでいると判断できます 00:03:51.470 --> 00:03:53.684 一方 ヒント6と2から [6 ポール・モールを吸う人は鳥を飼う] 00:03:53.684 --> 00:03:57.807 それぞれ鳥と犬を飼っていると分かります [2 スウェーデン人は犬を飼っている] 00:03:57.807 --> 00:04:01.974 ヒント10にある ブレンズを吸う デンマーク人の隣で猫を飼っているのは 00:04:01.974 --> 00:04:05.440 1番目の家ということになります 00:04:05.440 --> 00:04:07.658 さて残る空欄は1つだけとなるので 00:04:07.658 --> 00:04:11.750 緑の壁の家に住むドイツ人が 犯人に違いありません 00:04:11.750 --> 00:04:13.695 あなたは 警察と一緒にその家に突入し 00:04:13.695 --> 00:04:16.783 魚を手にしている犯人を逮捕しました 00:04:16.783 --> 00:04:18.933 ここまでの解法は分かりやすかったものの 00:04:18.933 --> 00:04:23.749 このようなパズルは 出だしを誤ると 行き詰まってしまうことが多いのです 00:04:23.749 --> 00:04:26.479 コツは 消去法と 00:04:26.479 --> 00:04:30.505 試行錯誤を繰り返して 正しい答えを絞り込むことと 00:04:30.505 --> 00:04:32.359 より多くの論理パズルを解けば 00:04:32.359 --> 00:04:34.211 結論を下すのに 充分な情報が集まったと 00:04:34.211 --> 00:04:39.035 判断できるような直感力を養えるでしょう 00:04:39.035 --> 00:04:42.238 若き日のアインシュタインは本当に このパズルを作ったのでしょうか? 00:04:42.238 --> 00:04:43.678 多分違うでしょう 00:04:43.678 --> 00:04:44.988 証拠は残されていませんし 00:04:44.988 --> 00:04:47.784 登場するブランドも新しすぎます 00:04:47.784 --> 00:04:49.460 しかし ここで使われる論理は 00:04:49.460 --> 00:04:53.181 多変数方程式の解法や 宇宙の本質の説明とも 00:04:53.181 --> 00:04:55.782 そう大きく変わらないのです