0:00:01.200,0:00:06.877
今回は、世の中に出回っているおカネの量を[br]色々な方法で測ってみるということを見ていこう

0:00:06.877,0:00:13.585
それじゃ、中央銀行の話から始めようか。[br]（アメリカでは、米国連邦準備銀行のことだね）

0:00:13.585,0:00:17.769
例えば、中央銀行が4ドル札を印刷するとしよう

0:00:17.938,0:00:21.625
目で見てわかりやすくするために、具体的にしてみよう

0:00:21.625,0:00:25.764
電子技術で発行もできるけど、今は実際に印刷する前提で[br]話を進めようね

0:00:25.764,0:00:29.118
それで、このドル札を世の中に流通させるには、[br]このおカネを使って

0:00:29.118,0:00:35.200
自由な市場で証券を買ったりするんだ。[br]普通はとても安全性と流動性の高い証券だね

0:00:35.200,0:00:39.200
流動性があるというのは、大量な売り買いがたやすくできる証券ということ。

0:00:39.200,0:00:44.267
例えば、政府の債権は流動性のある証券、[br]つまり流動性のある資産だけど

0:00:44.267,0:00:46.533
髭剃り入れは流動性資産とはいえない・・・

0:00:46.533,0:00:48.800
もし僕が、10億ドル分の髭剃り入れを買ったとしても

0:00:48.800,0:00:52.333
売りさばくのはとても困難だ・・・[br]一つには、10億ドル分を買うのがまず難しいし

0:00:52.333,0:00:55.533
それを10億ドル分売るというのは、多分もっと難しいね

0:00:55.533,0:00:58.600
短期、中期的にはね。

0:00:58.600,0:01:03.431
だから、中央銀行は市場で、例えば4ドル分の流動性証券を1単位買う。

0:01:03.431,0:01:05.659
（はい、これがその証券ね）

0:01:05.659,0:01:09.610
そして、その証券を売った人は、それを銀行に預けることにする。

0:01:09.610,0:01:13.067
彼らはそのお金を直接銀行に預けてもいいし、それとも

0:01:13.067,0:01:15.267
証券を売ったおカネで他のものを買ってもいい

0:01:15.267,0:01:17.667
そして人に物を売った人はおカネを銀行に預ける…

0:01:17.667,0:01:21.067
でも、いずれにしろ、おカネは銀行に預けられることになるのは[br]わかるよね

0:01:21.067,0:01:27.267
（はい、これは僕たちのプライベート銀行。これをプライベート銀行1としよう）

0:01:27.267,0:01:37.108
さて、いますべてのおカネはプライベート銀行１に移されて・・・

0:01:37.154,0:01:42.867
連邦準備銀行、つまり中央銀行（通常は）は、おカネを持っていない

0:01:42.867,0:01:48.800
おカネはここ（プライベート銀行１）に移されたんだ。[br]（流れをわかりやすくするためにこれを消すね）

0:01:48.800,0:01:55.200
さて、おカネがプライベート銀行１に預けられると、預けた人はこう言う：

0:01:55.200,0:01:57.133
「そうだな、僕は必要に応じてこの中の３ドルを取り出したい。このおカネに対して、小切手を出そう」

0:01:57.133,0:02:14.200
そしてその人は当座預金に３ドルを入れると、３ドルまでの小切手を書くことができる・・・。

0:02:14.200,0:02:16.800
そして、その人は少し利子の上乗せをしてもらえるし、

0:02:16.800,0:02:20.600
銀行の方も普通預金の利子も上乗せしてくれる。[br]だって、銀行は準備高をキープしてなくていいんだからね

0:02:20.600,0:02:25.600
彼らh１ドルを普通預金に入れる

0:02:25.738,0:02:28.159
でも、この普通預金に対しては小切手を書くことはできない

0:02:28.159,0:02:33.369
さて、例外はあるとしても、話を簡単にするために[br]彼らは小切手を書けないということにしよう