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AwakeningMindPart2 - The Mind Unveiled

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    人間として生まれるのは、巨大な忘れ物をすること。
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    条件付けられた精神は、私たちの真我を覆い隠し、
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    私たちを分離、制限、疑惑の世界に陥れます。
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    本当のあなたは誰?幸せを求め苦しみを避けながら
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    人生を歩む、単に肉体に宿る精神なのでしょうか。
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    それとも全く別な、もっと深くて永久的なものなのか。
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    言葉では説明できない、発見すれば真の幸せと充実感を
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    つかめる存在でしょうか。ここでは、精神のベールや、
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    思考や、感覚を超越した、
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    本当の自分を発見していきます。
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    精神とは何か?古代より数えきれないほど
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    何度も問われてきた質問です。人類の最も初期の
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    精神的、科学的探究以来、人間の精神は様々な
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    文化により概念化され、理解されてきました。
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    人々は哲学や心理学、科学理論や直接的な調査方法
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    で精神の秘密、つまり肉体や精神を超越した存在
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    の謎を解こうとしました。精神は普通、脳など頭の
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    中にある思考力や理解力だと考えますが、
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    これより全然深く、二元性を持っています。
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    「マーヤ」や幻影、エゴ(自我)とも呼ばれます。
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    ラテン語でエゴは単に「私」を意味します。
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    「私」という物体に自分を限定するのがマーヤで、
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    限定しなければ、すべての現象が現れては消える
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    意識自体に目覚め、別の「私」を認識しなくなります。
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    「私」の本当の意味は、無限な認識や意識のことで、
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    それがただひとつ存在する「私」です。ところが、
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    私たちの自己意識が思考、イメージ、感情などの経験
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    と深く絡み合っているため、自分自身を本質的に、
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    本来あるがままに認識しません。経験を取り入れた、
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    修正された形で認識します。無限の認識・意識
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    である真我と、経験内容を合わせたものが自我や
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    個別の自分という、幻影の自分を作り上げます。
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    自我とは、自分は人間だという、非常に持続的で、
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    非常に強く、非常に堅固な考えです。肉体と精神内
  • 4:00 - 4:07
    の存在、あるいはただの肉体と精神だと考えます。
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    自我は幼い頃から精神が形成した個別の自分です。
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    自我は作り上げた存在で、現実ではなく、体と認識
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    する部分、自分は個別だと思う精神の一部です。
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    自我は個人的な私ですが、真我ではありません。
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    頭の中で構成した私です。本来の私ではありません。
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    本来の私はより深く、常にいる、根底にある存在です。
  • 4:59 - 5:06
    二元性の精神は、目撃者と目撃されるものの2つの
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    根本要素を持ちます。感覚、知覚、自我の好みで
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    構成された世の現象があり、それとは別の「私」が
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    目撃している感覚があります。覚醒とは、目撃者と
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    目撃されるものの二元性に目覚め、主体と客体の間に
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    存在する原始的な意識を自覚することです。
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    幼い子供たちを観察しますと、自我がなく、常に
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    参加者として生きています。世界から切り離されて
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    いないために、爽快に生きています。
  • 5:55 - 6:01
    私たちは生まれたときは依存的で、まだ概念的な思考を
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    持っていません。成長するにつれ、概念と自己認識つまり
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    自立するために自分の行動を振り返る能力を身につけます。
  • 6:12 - 6:17
    この思考プロセスが内的アイデンティティになります。
  • 6:17 - 6:24
    自我の形成は、誕生後すぐに始まります。私たちは、
  • 6:24 - 6:30
    いずれ「私」と呼べるアイデンティティを築きます。
  • 6:30 - 6:38
    人間の発達における鏡像段階とは、生後 6~18か月
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    頃で、子供が鏡に映った自分を認識する段階です。
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    これは自我形成の一段階にすぎません。鏡に映った人物を
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    認識して自我を得るのではなく、周囲の人々が自分を
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    別の人間、別の「私」として扱う社会化プロセスです。
  • 7:08 - 7:14
    体に生じる感覚、知覚と概念化を通じて「私」という
  • 7:14 - 7:22
    感覚を覚えるようになります。精神は物事を分類して
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    区別し、それらに対して好みを持つようになります。
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    好きなものや、嫌いなものがあります。この「私」が、
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    人生を歩む中で、個別で独自のアイデンティティになります。
  • 7:40 - 7:44
    それは、私たちが自分だと思い込んでいる人物の物語です。
  • 7:44 - 7:49
    私たちの意識はとても若いうちから、子供のうちからそれを
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    信じ始め、それが私たちとともに成長し、自分が一人の人間
  • 7:55 - 8:01
    であると確信するまで成長します。人間が成長し、思春期
  • 8:01 - 8:07
    から成人になるにつれ、分離感つまり頭の中に住む「私」
  • 8:07 - 8:16
    の感覚を覚えます。そして各々が物足りなさや不完全さに
  • 8:16 - 8:21
    かられた個別の自我となり、その不完全さを埋め合わせる
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    ために、物品を蓄積する欲望に支配される人生を送ります。
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    あらゆる問題の原因は、精神です。精神には、
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    すべてが別々であるという錯覚を作る力があります。
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    自分が世に住む一人の人間であるという錯覚です。
  • 8:41 - 8:49
    経験から立証できますが、心理的苦痛を経験するのは
  • 8:49 - 8:57
    自分は別の人間、別の存在であるという信念から
  • 8:57 - 9:04
    必ず生じます。例外は一つも、一つもありません。
  • 9:04 - 9:11
    肉体的な苦痛は別ですが、精神的な苦痛を感じる必要
  • 9:11 - 9:19
    は全くなく、自分が個別の精神や体だと信じ込むこと
  • 9:19 - 9:27
    から生じます。なぜなら、私たちは分かれて散らばった
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    パズルのピースのように、全体から切り離された断片
  • 9:33 - 9:38
    に相当するからです。それで「何かが足りない」「何かが
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    おかしい」と思います。精神は克服できない障害に見えます。
  • 9:42 - 9:47
    どうすれば克服できるか。終わりなきものに思えます。
  • 9:47 - 9:53
    精神を使って精神を克服するのは、自分のブートストラップ
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    で自分を持ち上げようとする如く、終わりなき戦いです。
  • 9:59 - 10:06
    自我の構造は打撃を受け、迷い、困惑し、人生に意味がない
  • 10:06 - 10:12
    と感じます。そして、その探求心がもがくとき、十字架の
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    聖ヨハネが「魂の暗夜」と名付けた状態を経験します。
  • 10:18 - 10:25
    これは目覚める過程で必要なことです。探求をやめ、自分を
  • 10:25 - 10:33
    探求者だと信じ込むのをやめれば、生命と一体化できます。
  • 10:44 - 10:50
    私は良い人生を過ごしていました。精神的探求は何となく
  • 10:50 - 10:55
    諦めていました。諦めたというか、これ以上探すものが
  • 10:55 - 11:01
    なかったのです。悟りや覚醒を求めていた訳ではありません。
  • 11:01 - 11:07
    平和と幸福を求めていたら、現状に身を委ねることが唯一の
  • 11:07 - 11:12
    道であり、人生が私の師であることに気付きました。長年の
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    探求の末、すべてが崩れました。自分と思っていた自我の
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    構造が崩れました。居間に座っていたら、荒廃のような
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    ものが私の中に生じ、それが数週間続きました。予想外
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    の内的暗闇。見捨てられたような...生命そのものに
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    見捨てられたような感覚でした。そして精神が、この
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    内的暗闇から脱出したがっていることに気付きました。
  • 12:07 - 12:18
    自分に質問しました。「なぜ苦しむの?苦しみの本質は?
  • 12:18 - 12:26
    どうすれば苦しみが終わるの?それとも終わらないの?」
  • 12:26 - 12:32
    その末、たとえ自分が滅びても、今の状況や暗闇
  • 12:32 - 12:40
    から逃げず、身を委ねる意志が湧きました。
  • 12:40 - 12:46
    私が滅びることの意味は分かりませんでしたが、
  • 12:46 - 12:52
    まだ意識にない認識というか、その瞬間全く予想
  • 12:52 - 12:59
    なく、自分の構造が崩れました。「私」が死に、
  • 12:59 - 13:13
    私と生命を区別するそのものと結合しました。
  • 13:13 - 13:19
    それ以来、私と生命は別でなく一つだと知りました。
  • 13:19 - 13:26
    分別感を作るのは精神の動きです。それ以来、
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    自分を被害者だと思う「アモダ」の構造が、自分
  • 13:34 - 13:40
    を状況だけでなく感情や思考の被害者と感じ、
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    思考や感情をもっとポジティブで希望溢れるものに
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    変えて行こうという努力が終わりました。
  • 13:52 - 13:59
    被害者がいなくなり、生まれ変わったようでした。
  • 13:59 - 14:05
    死んでそのように生まれ変わりました。「アモダ」
  • 14:05 - 14:10
    というアイデンティティの感覚のベールが、彼女
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    の歴史や思考や信念や経験が剝がれたようでした。
  • 14:18 - 14:24
    その瞬間から私は裸になり、今も変わりません。
  • 14:27 - 14:33
    仏教の四諦の一つ目は、苦が存在することです。
  • 14:33 - 14:40
    条件づけられた精神は本質的な不満を持ちます。
  • 14:40 - 14:47
    ドゥッカ、つまり精神の不満は、肉体や精神の
  • 14:47 - 14:54
    苦痛以外に、万物の無常性や世俗的な追求で
  • 14:54 - 15:01
    満足を得られないという微妙な不満も含みます。
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    真の幸せや満足感は物質的追求から得られません。
  • 15:08 - 15:11
    全てが計画通りに行っているようでも、善良な人間
  • 15:11 - 15:16
    になれても、人間関係や仕事がうまく行っても、
  • 15:16 - 15:22
    まだ心の底で何か物足りなさをよく感じます。
  • 15:22 - 15:29
    何かを見逃しているか、うまく認識していないと
  • 15:29 - 15:36
    感じ、それを追究することでより明確になります。
  • 15:36 - 15:43
    覚醒の第一歩は、苦痛を認めることだと、私は
  • 15:43 - 15:50
    よく言います。人生がうまく機能しないあるいは
  • 15:50 - 15:56
    自分がうまく人生で機能できないと感じることです。
  • 15:56 - 16:00
    不快ですが、その不快感のおかげで追究を決意し、
  • 16:00 - 16:07
    想像を絶する世界に導かれるかもしれません。
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    人はなぜ苦しむのでしょう?肉体的な苦痛の場合、
  • 16:16 - 16:29
    それは遺伝的に受け継いだ保護装置だと言えます。
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    痛みを経験しなければ、常に物にぶつかったり、
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    硫酸を飲んだり、体は長持ちしないでしょう。
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    心理的苦痛の意味は違います。「あなたは間違って
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    いますよ」というものです。心理的苦痛は問題
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    ではなく、解決の始まりです。心理的苦痛は、
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    私たちが個別の人間だと信じ込む間違いを指摘
  • 17:13 - 17:19
    しています。それは根本的な間違いで、原罪です。
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    私たちをエデンの園から追放した、原罪です。
  • 17:30 - 17:38
    「罪」は元々、「的を外す」という意味です。
  • 17:38 - 17:46
    自我意識は、常に的を外す病的な心理状態です。
  • 17:46 - 17:51
    これが「堕落」の意味です。私たちは善悪の
  • 17:51 - 17:57
    知識の木の実、つまり思考に焦点を合わせます。
  • 17:57 - 18:03
    二元的な精神は、物質界を形作る現象から成り、
  • 18:03 - 18:10
    感覚、知覚、自我の好み、そして別の「私」が
  • 18:10 - 18:15
    目撃している感覚から成ります。この「私」と
  • 18:15 - 18:20
    いう思考が、自分を自我だと思い込む根源です。
  • 18:20 - 18:30
    いかなる経験も、経験者は私です。悲しみや、
  • 18:30 - 18:35
    不安や、孤独感を感じるのは私です。あなたと
  • 18:35 - 18:39
    話していれば、話すのは私です。世界を見て
  • 18:39 - 18:43
    いれば、見るのは私です。すべて「私」を中心に
  • 18:43 - 18:54
    経験します。「私」が中心人物であれば、本質的な
  • 18:54 - 19:01
    調査、つまり覚醒の前提条件は、「私」の本質、
  • 19:01 - 19:06
    つまり自己を探求し、認識することです。
  • 19:07 - 19:12
    仏教で最も崇拝される経典の一つ、般若心経では、
  • 19:12 - 19:18
    解脱するには、二元的な精神が空であることに
  • 19:18 - 19:24
    気付く必要があると説いています。「私」が消えれば
  • 19:24 - 19:36
    二元性自体が崩壊します。『色即是空、空即是色』。
  • 19:36 - 19:42
    サマーディ状態では空虚が充足感として踊り、
  • 19:42 - 19:49
    静寂は動きに、そして沈黙は音に内在します。
  • 19:49 - 19:56
    人生を精神のフィルターなく直接体験します。善悪
  • 19:56 - 20:05
    の知識の木の実を追い求めず、古い方法で世と接しなく
  • 20:05 - 20:12
    なったとき、それは解脱であり苦しみの終わりです。
  • 20:12 - 20:19
    自分の精神や無知や自我を持っていると信じるのは
  • 20:19 - 20:24
    別の観点から見ているからで、最初はそう見えても
  • 20:24 - 20:29
    仕方ありませんが、それが現実ではありません。
  • 20:29 - 20:36
    現実は生命だけ、行動する純粋な生命しかありません。
  • 20:36 - 20:41
    苦しみとは生命への抵抗で、あるものやないものに
  • 20:41 - 20:46
    対する抵抗、現れるものすべてに対する抵抗です。
  • 20:46 - 20:50
    自分が分離していると感じるからで、覚醒とは
  • 20:50 - 20:55
    分離しているという考えから回復することです。
  • 20:56 - 21:02
    宇宙のエネルギーがどう動くか観察することで、
  • 21:02 - 21:08
    自我の抵抗を理解することができます。ひとつ
  • 21:08 - 21:14
    の方法はリヒテンベルク図を見ることです。
  • 21:14 - 21:20
    リヒテンベルク図は、高電圧の放電が物質を通過
  • 21:20 - 21:27
    するときに発生するパターンです。枝分かれした
  • 21:27 - 21:34
    模様が発生します。ここでは板に電流が流れています。
  • 21:34 - 21:40
    次は500 万ボルトの粒子加速器を使いアクリルブロック
  • 21:40 - 21:50
    に数兆個の電子を注入しました。このブロックを含め、
  • 21:50 - 21:57
    すべての物質はエネルギーに抵抗し、減速させます。
  • 21:57 - 22:03
    雷雨では、空気抵抗が導電路の形成と電流の流れに
  • 22:03 - 22:10
    影響します。エネルギーが作る木のような模様は、
  • 22:10 - 22:20
    時間をかけて媒体をたどった経路です。この枝分かれ
  • 22:20 - 22:29
    したパターンは、自然内でミクロからマクロのレベル
  • 22:29 - 22:36
    まで存在します。宇宙の構造自体が形や抵抗の遊びで、
  • 22:36 - 22:42
    巨大な精神が一人で鬼ごっこをするかのようです。
  • 22:42 - 22:46
    サムスカーラ、つまり無意識のパターンは経験の電荷が
  • 22:46 - 22:54
    高いときに生じます。エネルギーが合併し、「私」の思考、
  • 22:54 - 23:01
    抵抗が発生します。抵抗がなければエネルギーは通過し
  • 23:01 - 23:07
    生命が流れますが、抵抗があり「私」が現れると分岐し、
  • 23:07 - 23:13
    無意識の精神に新しい経路を作ります。
  • 23:13 - 23:20
    これらのパターンは陰で成長し、再び明かされ、
  • 23:20 - 23:25
    意識的に統合されるまで自律的に実行されます。
  • 23:26 - 23:32
    私の最初の記憶は、凄く怖かったけれどなぜ怖いのか
  • 23:32 - 23:39
    分からず、今にも悪いことが起きる予感がしました。
  • 23:39 - 23:46
    その思いは生涯続き、20代で更に強くなりました。
  • 23:46 - 23:52
    子供を4人産んだ後も、深いうつ状態に陥りました。
  • 23:52 - 23:59
    そして3~4年間、何を探しているのかわからない
  • 23:59 - 24:04
    まま必死に探しました。覚醒について聞いたことも、
  • 24:04 - 24:11
    何なのかも知りませんでした。探していたものが外界
  • 24:11 - 24:18
    では見つからないことが次第に明らかになりました。
  • 24:18 - 24:23
    当時、誰もが望むような良い家庭やビジネスに恵まれ
  • 24:23 - 24:33
    ながらも心の中は空虚で、うつ病を癒すために瞑想を
  • 24:33 - 24:42
    発見し、それに没頭してある種の平和、深い満足感を
  • 24:42 - 24:48
    感じました。そしてほんの一瞬でしたが、生まれて
  • 24:48 - 24:55
    初めて不安や恐れが消えました。何が起き、何が変わり、
  • 24:55 - 25:00
    なぜ恐怖感が戻ったか、完全に調査することに
  • 25:00 - 25:05
    しました。様々な霊的修養法について調べ、
  • 25:05 - 25:10
    覚醒や悟りのことを知り、何なのか理解しよう
  • 25:10 - 25:20
    としました。そして15~20年後にやっと、
  • 25:20 - 25:25
    思考を信じないことだと知りました。思考はまだ
  • 25:25 - 25:30
    続きますが、恐怖感はそれを信じ、自分を人生を
  • 25:30 - 25:37
    歩む一人の人間と思うことから来ており、自分は
  • 25:37 - 25:47
    それ以上だと知りました。5年かけて、自分は不滅
  • 25:47 - 25:51
    だという考えが根付きました。それに反する全て
  • 25:51 - 25:59
    の、例えば私は駄目な親だとか、不十分だという
  • 25:59 - 26:05
    心底の感情を見つめ、調査し、熟考する必要が
  • 26:05 - 26:13
    ありました。そのうちに平和感が安定し、楽になり、
  • 26:13 - 26:19
    喜びや愛情、時には至福さえ感じました。すべてが
  • 26:19 - 26:25
    大丈夫いう深い思い、安らぎ、安全さ、今まで感じた
  • 26:25 - 26:30
    ことのない、自分を愛せる、好きだという思いです。
  • 26:32 - 26:37
    多くの人が覚醒の兆しを感じたあとに失います。
  • 26:37 - 26:43
    得たが手放した、目覚めたが精神が戻ってきたと
  • 26:43 - 26:50
    いうゲームです。これは覚醒を完全に認識しない
  • 26:50 - 26:57
    時に起こります。サマーディの際に、エネルギー、
  • 26:57 - 27:06
    至福、精神意識や知覚の変化、安らぎや解放感など
  • 27:06 - 27:10
    心地よい状態を経験し、それを真我と勘違いします。
  • 27:10 - 27:18
    覚醒の兆しを経験してから、既存の意識を認識し
  • 27:18 - 27:24
    それを真の充足感の源だと認識できず、状態や経験
  • 27:24 - 27:30
    を追い始めます。真我は臨時的な状態や経験では
  • 27:30 - 27:38
    ありません。現象は現れては消えますが、残った
  • 27:38 - 27:47
    原初の意識は常に存在します。状態や経験を追い
  • 27:47 - 27:53
    続ければ、求道者がますます強調され、真実から
  • 27:53 - 27:58
    更に遠ざかります。求道者が臨時的なものを
  • 27:58 - 28:02
    追うのは、中毒者が一時的な高揚感を追うのと
  • 28:02 - 28:06
    同じで、常に的を外し、偽の求道者は中毒者
  • 28:06 - 28:11
    のように、常に危機や失敗に終わります。
  • 28:12 - 28:17
    人生は中毒性の行動パターンのお祭りのようで、
  • 28:17 - 28:22
    アルコールやニコチンだけでなく、社会で優勢な
  • 28:22 - 28:27
    行動すべてが中毒性パターンになり得ます。例えば
  • 28:27 - 28:34
    リアリティ番組、芸能人の生活、靴を買う事に対する
  • 28:34 - 28:40
    依存症などです。なぜならば、極めて無意味で不自然
  • 28:40 - 28:48
    な生き方から逃れる方法を探しているからです。
  • 28:48 - 28:52
    しかし逃れ方を知らないため、依存症に陥ることで
  • 28:52 - 28:58
    補おうとします。真実の知識は人生をより自然にし、
  • 28:58 - 29:04
    自然のリズムや流れ、方向によりよく合わせる特徴
  • 29:04 - 29:10
    があります。そうすれば依存症は必要なくなり、
  • 29:10 - 29:15
    あなたの人生はあなたのもので、私の人生は私のもの
  • 29:15 - 29:21
    という歪んだ、最も不自然な考え方をせず、より充実
  • 29:21 - 29:27
    した、より健康的な生活を送ることができます。
  • 29:27 - 29:32
    僕のリンゴの木の花が、人生は私のもので、永遠に
  • 29:32 - 29:36
    生きたいと思うようなものです。花の期待通りに
  • 29:36 - 29:38
    なれば、リンゴも、リンゴの木もなくなります。
  • 29:38 - 29:44
    真実を理解すれば、自己中心的な人生、つまり
  • 29:44 - 29:50
    欲望と嫌悪のパターンを絶えず養う人生から、
  • 29:50 - 29:55
    より自然で流れに沿った人生へと移行します。
  • 29:55 - 30:00
    ある時点でこの考えが危機に陥り、霊的
  • 30:00 - 30:07
    あるいはその前に心理的探求を始めるでしょう。
  • 30:07 - 30:11
    そして分離しているという幻想を超えて見る準備が
  • 30:11 - 30:18
    でき、意識的な探求が始まります。この霊的探求は
  • 30:18 - 30:23
    自分が気付く前に始まるかもしれませんから。
  • 30:23 - 30:32
    それが意識的になれば、人生の展開を戦いでなく、
  • 30:32 - 30:37
    目覚めることへの勧誘として見ることができ、
  • 30:37 - 30:41
    人生に対してよりオープンになり始めます。
  • 30:41 - 30:47
    また、苦難は洞察力をあおる最良のツールです。
  • 30:47 - 30:52
    人は苦しまなければ深い質問をしません。苦しく
  • 30:52 - 30:56
    なければ、人生の波に快楽主義的な軽薄な気持ち
  • 30:56 - 31:01
    で乗るだけで、何が起きているのか考えません。
  • 31:01 - 31:06
    私は誰?これら全ての目的は?いや、意味は何?
  • 31:06 - 31:10
    苦しまない限り、このような質問はしません。
  • 31:10 - 31:14
    なので苦しみは洞察力を促す、すごいツールです。
  • 31:14 - 31:21
    人は必要以上に状況を悪化させ、不要な苦しみを作ります。
  • 31:21 - 31:25
    僕はメタ苦と呼んでいます。メタ苦は、苦しいが苦しむ
  • 31:25 - 31:31
    べきでないという、頭の中の小さな声から生じ、苦しみを
  • 31:31 - 31:36
    倍増させます。なぜなら、今度は避けられない自然な
  • 31:36 - 31:40
    苦しみに加え、自然と戦ったり本来の苦しみと戦って
  • 31:40 - 31:47
    いることに対するメタ苦があるからです。目的は洞察
  • 31:47 - 31:53
    につながる自然プロセスを排除することではなく、
  • 31:53 - 31:58
    それと戦うことで不必要に悪化させないことです。
  • 32:00 - 32:07
    苦に抵抗するのをやめればそれは苦でなくなり、
  • 32:07 - 32:14
    有益なものに変化します。「ありのままを愛せ」と
  • 32:14 - 32:22
    精神界でよく聞きます。自我の好みを放棄し、生命
  • 32:22 - 32:27
    との絆を深めるための激しい現象だと理解する
  • 32:27 - 32:34
    ことで、沸き上がる痛みを愛することができます。
  • 32:34 - 32:39
    ありのままに平静を保つことで、自我構造内の抵抗
  • 32:39 - 32:47
    パターンを浄化し始めます。次は降伏パラドックス
  • 32:47 - 32:53
    で、抵抗するものは持続するということに気付く
  • 32:53 - 33:00
    ことです。抵抗は自我を強化します。自我は抵抗
  • 33:00 - 33:06
    そのものです。修行をする際に、感情を経験すべき
  • 33:06 - 33:12
    でない、憎しみや怒りを感じたら退行していると
  • 33:12 - 33:19
    思いますが、感情は全て経験する必要があります。
  • 33:19 - 33:25
    逆説的なのは、感情を完全に受け入れ抵抗を捨てる
  • 33:25 - 33:31
    ことで、それが信念、判断、好みに満ちた感情から
  • 33:31 - 33:37
    評価する精神を超越した、純粋で生き生きとした
  • 33:37 - 33:43
    感覚に変化することです。
  • 33:47 - 33:53
    これを説明する有名な禅の話があります。ある生徒が
  • 33:53 - 34:01
    賢く平静な禅僧天神に尋ねました。「師匠、奥様
  • 34:01 - 34:09
    が死んだとき悲しみましたか?」「もちろんです。」
  • 34:09 - 34:16
    と天神が答えたら、生徒は驚き、「禅僧は感情を
  • 34:16 - 34:24
    感じないはずですよね。」と言った。天神は優しく
  • 34:24 - 34:31
    微笑み答えた。「それは違います。悲しみを十分感じ、
  • 34:31 - 34:38
    深く体験しました。その瞬間の真実を尊重しました。
  • 34:38 - 34:45
    そして空を渡る雲のように、悲しみは通り過ぎました。
  • 34:45 - 34:55
    でも空は、私の広大な存在は不変でした。」
  • 35:03 - 35:09
    私の覚醒は大学院時代に始まりました。
  • 35:09 - 35:16
    一連の経験が人生の目的や意味について考える
  • 35:16 - 35:26
    きっかけを与えてくれました。やること全て
  • 35:26 - 35:35
    に何の意味があるのか​​。その経験は何もせずに
  • 35:35 - 35:45
    ただ気付くというものでした。強い圧力が解かれた
  • 35:45 - 35:54
    ような大きな解放感があり、リラックスや爽快さ
  • 35:54 - 35:59
    があり、ただ存在したことだけ覚えています。
  • 35:59 - 36:05
    何でもいいから、ただ存在したい。私にとって
  • 36:05 - 36:12
    大きな変化でした。まるで裏返しになったような、
  • 36:12 - 36:18
    物事を見たり経験したり、人を見たり、人と
  • 36:18 - 36:28
    接したり・・・。何をしても、何を言っても
  • 36:28 - 36:35
    それは単に意識の表現でした。私が表現
  • 36:35 - 36:42
    されている実感、いつ何を言っても、何を
  • 36:42 - 36:48
    しても意識が存在するだけで、それは今も
  • 36:48 - 36:54
    変わりません。その後も本質を明かし続け、
  • 36:54 - 37:01
    まるで思考が流れるのが見え、必要な行動が
  • 37:01 - 37:07
    あれば、体がその行動を演じるだけでした。
  • 37:07 - 37:12
    以前のように何かを考え、「これをやらなければ」
  • 37:12 - 37:18
    と思い、「私」がそれを実行するのとは違いました。
  • 37:18 - 37:25
    それとは違い、ただ存在するようになりました。動き
  • 37:25 - 37:30
    が生じ、体が道具であり、私がそれをリアルタイム
  • 37:30 - 37:36
    で観察したのです。体は単に意識内に生じた行動をし、
  • 37:36 - 37:42
    私は参加者であり観察者です。それが一番いい所です。
  • 37:42 - 37:48
    意識は選択せず、真我は選択を超越しています。
  • 37:48 - 37:54
    それを聞いて、「じゃあすべてを捨て、何も選ばずに
  • 37:54 - 37:59
    洞窟にこもります」と言う人もいるでしょう。実際に
  • 37:59 - 38:04
    そうした人もいます。でもそれも結局は、条件付け
  • 38:04 - 38:13
    られた精神が、選択や欲望を抑制するチョイスです。
  • 38:13 - 38:19
    選ぶも選ばないも、条件付けされた精神のチョイス
  • 38:19 - 38:24
    ですが、その精神を意識するのは誰か、または何か?
  • 38:24 - 38:31
    目覚めた後も、条件付けられた自分は好みのお茶
  • 38:31 - 38:35
    を選んだり、体に良い食べ物を選んだりします。
  • 38:35 - 38:42
    選ぶことをやめるのでなく、常に選び続けますが、
  • 38:42 - 38:48
    それに「私」がからんでいない点が違います。
  • 38:48 - 38:53
    「私」という思考がなくなっただけです。「私」が
  • 38:53 - 39:00
    選ぶのでもなく、選ぶのをやめるのでもありません。
  • 39:03 - 39:10
    覚醒とは自我の透明な壁、よろいを破壊し、万物との
  • 39:10 - 39:15
    同一性に気付くことです。それは素晴らしく、自分が
  • 39:15 - 39:22
    怒りや痛み、悲しみに苦しんでいたのでなく、生命を
  • 39:22 - 39:27
    拒絶することで苦しんでいたことを発見し、解放的
  • 39:27 - 39:33
    になることであるがままの生命と一つになれます。
  • 39:33 - 39:37
    苦しむよりは心地よくいたいと思うのは人間として
  • 39:37 - 39:52
    当然で、人類みな苦しみよりは心地よさを選びます。
  • 39:52 - 40:00
    そして意識することが心地よいと察したとき、
  • 40:00 - 40:07
    それが一般の人間の脳に記録されます。「これは
  • 40:07 - 40:12
    いい、可能なんだ。」という思考が強化されます。
  • 40:12 - 40:18
    段階的に徐々に覚醒することもあれば、夢から覚める
  • 40:18 - 40:25
    ように、突然自分が誰だか悟る場合もあります。
  • 40:25 - 40:30
    夢の中の役者として一生眠ってきたかのように。
  • 40:30 - 40:35
    目覚めたままでいるには自我構造を常に浄化する
  • 40:35 - 40:43
    必要があります。完全に覚醒しても警戒が必要で、
  • 40:43 - 40:51
    無意識の思考が生じても平静でいることです。
  • 40:51 - 40:57
    でないと無意識の精神が真実を隠すかもしれません。
  • 40:57 - 41:02
    無意識が透明になる必要があります。無意識内の
  • 41:02 - 41:08
    ものに直面しなければ、スピリチュアルバイパス
  • 41:08 - 41:15
    を経験します。これは困難な感情、未解決の心理的
  • 41:15 - 41:25
    問題や生活苦を避けるため、自分は覚醒していると
  • 41:25 - 41:33
    主張することです。自我的な精神は目覚めの兆し
  • 41:33 - 41:38
    を占有し、その真実に生きることを妨害します。
  • 41:38 - 41:42
    ベッドに座りながら翌日に受けるマンモグラム
  • 41:42 - 41:48
    のことを考えていました。毎年、極端な不安が
  • 41:48 - 42:00
    生じるので、怖がること、死を怖がるのがもう
  • 42:00 - 42:11
    嫌でした。そうしたら突然、「明日は怖がらずに
  • 42:11 - 42:22
    やれないの?」という考え、単なる考えが生じ、
  • 42:22 - 42:31
    突然、「できる」という認識が沸き上がりました。
  • 42:34 - 42:40
    なぜかわかりません。何が変わったのかわかり
  • 42:40 - 42:45
    ませんが、明らかに何かが変わりました。
  • 42:45 - 42:51
    驚いて、今まで何年間も感じてきた恐怖が
  • 42:51 - 42:59
    変わるのを認識しました。マンモグラムが
  • 42:59 - 43:04
    正常で、乳がんが発見されない安心感では
  • 43:04 - 43:13
    ありません。とても奇妙でした。起き上がって
  • 43:13 - 43:19
    パソコンを打っていたパートナーのドアの前で
  • 43:19 - 43:25
    立っていたら私の存在に気付き、「何?」と聞く
  • 43:25 - 43:34
    ので、「今、何かが起きた」と言い、説明しました。
  • 43:34 - 43:41
    次第に分かったのは、恐怖に動揺しなくなっただけ
  • 43:41 - 43:50
    でなく、平和になり継続的なストレスも消えました。
  • 43:50 - 43:58
    精神が制止しました。外面は以前と基本的には
  • 43:58 - 44:04
    同じで、覚醒だと知るのに何か月もかかりました。
  • 44:04 - 44:10
    長かったです。苦しみが消えた事だけ覚えています。
  • 44:10 - 44:17
    精神が静かになり、それ以来ずっとそのままです。
  • 44:18 - 44:25
    覚醒自体の記憶はあり得ず、経験と現象の記憶
  • 44:25 - 44:31
    だけです。記憶があれば、精神に抵抗の痕跡が
  • 44:31 - 44:37
    残ります。この痕跡が最初の繰り返しで、「私」
  • 44:37 - 44:45
    の始まりです。覚醒自体は経験ではないので、精神
  • 44:45 - 44:52
    に痕跡を残しません。原初の意識は記憶や精神の
  • 44:52 - 44:59
    フィルターなく今に目覚めます。何らかの状態や
  • 44:59 - 45:05
    経験を追い、そこで生きようとすれば逃します。
  • 45:05 - 45:12
    現れては消え、今ないものは本質とは言えません。
  • 45:16 - 45:26
    精神を介さずに、直接本質を探ってみましょう。
  • 45:26 - 45:33
    精神を超えたものは精神を介して認識できません。
  • 45:33 - 45:40
    内側に意識を向け今を意識してください。意識
  • 45:40 - 45:48
    自体を意識します。ここで起きる思考、感覚、
  • 45:48 - 45:59
    感情だけでなくその広大さも感じてください。
  • 45:59 - 46:06
    思考、記憶、感情、エネルギーの現象が無意識
  • 46:06 - 46:11
    から湧き上がることがあり、これは自然な浄化
  • 46:11 - 46:19
    過程です。沸き上がるものに心を開いてください。
  • 46:19 - 46:24
    概念的な詳細による制限から解放された、
  • 46:24 - 46:30
    精神の自然な状態にとどまってください。
  • 46:36 - 46:45
    僕の覚醒は2つの違った行動から生じました。
  • 46:45 - 46:53
    最初の変化は苦しみ、深い苦しみから生じ、
  • 46:53 - 46:58
    思考から来ているのがわかりました。
  • 46:58 - 47:02
    僕の考え方、世界や自分自身のとらえ方
  • 47:02 - 47:10
    から来ていました。それから思考の本質や
  • 47:10 - 47:15
    最も重要な思考者を直接的に調査しました。
  • 47:15 - 47:20
    思考に縛られている者の本質です。
  • 47:20 - 47:27
    その調査により、思考者という感覚が溶け、それ
  • 47:27 - 47:35
    と共に僕のすべての思考が無意味になりました。
  • 47:35 - 47:40
    知らなかったのは、それが起きると、純粋な、
  • 47:40 - 47:47
    無限な意識を経験することです。非常に平和で
  • 47:47 - 47:55
    苦しみを癒すものでした。それが目覚めの最初の
  • 47:55 - 48:04
    部分です。その時に経験した明晰さや平安よりも
  • 48:04 - 48:10
    更に深い経験があるとは想像もつきませんでした。
  • 48:10 - 48:17
    最初の兆候から数日間、その深い解放的で驚く
  • 48:17 - 48:26
    べき経験が、人間の次元を超えた、自分や世界と
  • 48:26 - 48:35
    信じ込んでいたいかなる形式の限界をも超えた、
  • 48:35 - 48:39
    何かへと開かれました。
  • 48:39 - 48:44
    それらがすべて解体され、残されたものは
  • 48:44 - 48:50
    言葉で表現するのは非常に難しいですが、
  • 48:50 - 48:56
    心の準備ができ自分で調査することに興味が
  • 48:56 - 49:01
    ある人なら、この本や、他の興味ある人との
  • 49:01 - 49:05
    直接的な交流により、明かすことができます。
  • 49:07 - 49:13
    精神や、マトリックスや、あなたが誰なのかは
  • 49:13 - 49:19
    誰も教えられません。計り知れず、言葉で表現でき
  • 49:19 - 49:25
    ないものを知るには、極めて静かで動きのない精神
  • 49:25 - 49:32
    が必要です。深い静寂と沈黙から、時を超え永遠で
  • 49:32 - 49:40
    計り知れないものに遭遇する可能性があります。
  • 49:40 - 49:49
    隠喩を使うと、覚醒は頭が、自我の頭が生命から
  • 49:49 - 49:55
    切断された状態です。自分が精神や体でないこと
  • 49:55 - 50:02
    が明確になりました。精神や体の中には存在
  • 50:02 - 50:07
    しませんが、生命から切断された頭は坂を転がり
  • 50:07 - 50:13
    落ちます。気を配らなくなった古いパターンや
  • 50:13 - 50:18
    計画や視点を乗せて転がり落ちます。それらが
  • 50:18 - 50:22
    展開されるのをしっかりと目撃します。
  • 50:22 - 50:26
    それらに参加しませんが、まだ続いています。
  • 50:26 - 50:32
    転がる頭は、そのうちに止まります。古い
  • 50:32 - 50:38
    カルマはもう作動せず、もはや解決すべき
  • 50:38 - 50:43
    パターンも残っていません。全部消えました。
  • 50:43 - 50:45
    これがモクシャです。解脱です。
  • 50:46 - 50:57
    最近よく見るのは、生命を肉体に宿る人として
  • 50:57 - 51:11
    でなく、時には行為だけあるが行う者がいない、
  • 51:11 - 51:17
    平和で静かな観察過程という漸進的な解放です。
  • 51:17 - 51:23
    犬が吠えたら、それは静けさの中の吠える音。
  • 51:23 - 51:32
    誰かや私の体が歩くのは、誰々なしで歩くこと。
  • 51:32 - 51:38
    それに伴い、今まで時々経験した内的対話が
  • 51:38 - 51:44
    静まりました。人間だという感覚から脱出する
  • 51:44 - 51:50
    ことが次第に頻繁になりました。
  • 51:50 - 51:57
    そんな中、今まで信じてきたこと、やってきた
  • 51:57 - 52:02
    ことの意味が変わってきました。人生は不公平
  • 52:02 - 52:10
    だ、困難だと思ったり、変化を祈る代わりに、
  • 52:10 - 52:22
    より高い目的を果たし、より心を開き、より生命
  • 52:22 - 52:28
    に参加させるものとして見るようになりました。
  • 52:28 - 52:35
    事故や失敗、嫌いと思っていたものは悪くはなく、
  • 52:35 - 52:41
    自分を苦しめるものでもなく、触れたことのない
  • 52:41 - 52:46
    深い真実を明かすものと考えるようになりました。
  • 52:46 - 52:51
    全ての祈りが「アーメン、為せば成る」になり、
  • 52:51 - 53:00
    全ての願いが、何か拒否している点や、生命の展開
  • 53:00 - 53:07
    を否定することで生じる苦しみが見えますように
  • 53:07 - 53:14
    という願いでした。解放があり、より生命に解放的
  • 53:14 - 53:19
    になるにつれ、意識的な目撃が増えました。
  • 53:19 - 53:27
    覚醒は解放のほんの始まりで、終わりがありません。
  • 53:27 - 53:46
    解放されればされるほど、まだ困難や、収縮や、
  • 53:46 - 53:58
    恐怖だと思うことが、より高次の愛や、平和や、
  • 53:58 - 54:04
    思いやりへのトランポリンであるのを実感します。
  • 54:04 - 54:12
    みな、まさかと思う人も含めみな、その中にいます。
  • 54:16 - 54:20
    意識が存在することは明らかに認識できます。
  • 54:20 - 54:25
    それ以外はすべて推測です。よい推測であって
  • 54:25 - 54:32
    も推測です。意識は理論以前の、自然界唯一の
  • 54:32 - 54:37
    事実です。それ以外は全て意識内に生じる理論的
  • 54:37 - 54:42
    抽象概念です。意識だけが自然の公理であり、
  • 54:42 - 54:48
    唯一確実なものです。推測や、物理学・意識の
  • 54:48 - 54:54
    神経学の経験的証拠に基づけば、意識が基本で
  • 54:54 - 55:01
    ないことは、私は極めてあり得ないと主張します。
  • 55:01 - 55:06
    意識を二次的または付随現象と考えると、様々な
  • 55:06 - 55:10
    解決不可能な問題が生じます。従って意識を自然界
  • 55:10 - 55:14
    の基本構成要素の少なくとも 1 つとして見るのは
  • 55:14 - 55:20
    大変合理的かつ経験的な理由があります。物理学は
  • 55:20 - 55:24
    基本的に知覚の科学です。世のパターンや規則性を
  • 55:24 - 55:30
    説明するもので、知覚を超越するものではありません。
  • 55:30 - 55:35
    物理学者が望遠鏡、顕微鏡、オシロスコープや他の
  • 55:35 - 55:40
    機器を使ったとしても、出力を知覚する必要があり
  • 55:40 - 55:45
    ます。つまり物理学におけるすべてのものは知覚と
  • 55:45 - 55:50
    いう枠組みにフィルターされます。物理学は知覚の
  • 55:50 - 55:56
    科学です。物質や物質性は単に私たちが知覚する
  • 55:56 - 56:03
    世界の別の呼び名で、知覚の中身にすぎず、根本的
  • 56:03 - 56:08
    に物質を超えたものを見ようとしません。生命は
  • 56:08 - 56:14
    それ自体を知るための機器です。理解したいもの
  • 56:14 - 56:23
    から自分を切り離すのでなく注意深く観察します。
  • 56:23 - 56:28
    ニュアンスを捉えようとします。「これは何?
  • 56:28 - 56:32
    なぜ起きるの?意味は何?」などと自問します。
  • 56:32 - 56:37
    人生は本を読み解釈するようなものです。ただ、
  • 56:37 - 56:42
    苦しみを減らすことに夢中になり、解釈の鍵と
  • 56:42 - 56:47
    なる本を読むことや集中することを忘れます。
  • 56:47 - 56:52
    人生の本を解釈すれば自動的に苦しまずに済む
  • 56:52 - 56:58
    のに、目を開けて集中しなければ解釈できません。
  • 56:58 - 57:01
    生命はそれ自体を知るための機器です。
  • 57:02 - 57:11
    偉大な宗教や精神的な伝統はみな、万人の中に
  • 57:11 - 57:19
    輝く無限で分割不可能な現実があり、それが「私」
  • 57:19 - 57:28
    の経験や世界として現れる理解に基づいています。
  • 57:28 - 57:37
    いわば万物の裏に存在の海があり、いかなるものも
  • 57:37 - 57:48
    そこから発生し、生き、そこに消え去って行きます。
  • 57:48 - 57:53
    これがまさにすべての偉大な宗教的伝統の
  • 57:53 - 57:58
    根本原理であり、存在の統一性の認識です。
  • 57:58 - 58:03
    ヘルメスの第一原理は、「すべては精神であり、
  • 58:03 - 58:09
    宇宙は精神的である」ことです。どこを見てもその
  • 58:09 - 58:15
    一つの精神がある。ルーミー曰く、「どこを見ても
  • 58:15 - 58:21
    神の顔がある。」ミクロの世界もマクロの大宇宙も
  • 58:21 - 58:29
    精神は一つ。これは人間のニューロンの画像で、
  • 58:29 - 58:35
    これは宇宙の暗黒物質の分布を想定した画像です。
  • 58:35 - 58:41
    ミレニアムランはマックスプランク研究所が作成した
  • 58:41 - 58:48
    宇宙の暗黒物質の分布や進化のシミュレーション
  • 58:48 - 58:56
    です。暗黒物質は、相互接続された繊維や節の広大
  • 58:56 - 59:01
    な巣を形成し、人間の脳のニューロンや神経経路に
  • 59:01 - 59:07
    そっくりです。同じ模様が自然界全体に偏在します。
  • 59:07 - 59:13
    これをワンマインド、神、全てと呼ぶことができます。
  • 59:16 - 59:25
    神は世界を超え、世界に先立つ外的存在では
  • 59:25 - 59:30
    ありません。私たち一人一人の中に輝く「私」
  • 59:30 - 59:39
    の知識であり、世界として現れる存在です。
  • 59:39 - 59:46
    宗教的な言い方をすると、世界は神の言葉ロゴスの
  • 59:46 - 59:55
    現れであり、私たちは神の精神内の局部的精神です。
  • 59:57 - 60:01
    では主観的で普遍的なフィールド、普遍的な意識が
  • 60:01 - 60:05
    なぜ多数あるように見えるのか。私はあなたの考えを
  • 60:05 - 60:09
    読めませんし、あなたも恐らく私の考えを読めません。
  • 60:09 - 60:14
    アンドロメダ銀河や中国の状況さえわからず、自然全体
  • 60:14 - 60:24
    を経験しないのに、一つの精神がなぜ多数に見えるのか。
  • 60:24 - 60:31
    精神医学では解離と呼ばれる自然過程があります。
  • 60:31 - 60:39
    1 つの精神が複数の意識に分裂するように見える現象
  • 60:39 - 60:45
    です。神経画像で人間がこれを経験する決定的な
  • 60:45 - 60:52
    証拠があり、現在意識の神経科学における主要理論
  • 60:52 - 60:58
    である、統合情報理論に基づく解離の明確な概念的
  • 60:58 - 61:03
    説明が成立しつつあると思います。
  • 61:03 - 61:08
    解離境界が形成されると、その境界の向こう側の
  • 61:08 - 61:12
    ものは知覚を通してしか見ることができません。
  • 61:12 - 61:16
    知覚するのは物質・物質性です。言い換えれば、
  • 61:16 - 61:23
    物質・物質性は、解離境界の向こう側で起きる
  • 61:23 - 61:30
    意識的な過程の意識的な出現です。これらの過程
  • 61:30 - 61:37
    を現代理論で説明するか五蘊のような形で説明する
  • 61:37 - 61:41
    かは大切でなく、大切なのは通常無意識の過程に
  • 61:41 - 61:48
    意識を向けることです。それにより自己構造内の
  • 61:48 - 61:56
    抵抗が消え、「私」の無意識的な動作が消えます。
  • 61:56 - 62:02
    自分は肉体だと知覚したり、体感を知覚したり、
  • 62:02 - 62:07
    物体や物事を概念化したり、それらを認識したり
  • 62:07 - 62:13
    好みを持ったり、すべてを見ている目撃者がいる
  • 62:13 - 62:17
    と感じたり、これらすべての精神プロセスは自己
  • 62:17 - 62:23
    のいない空虚なものだと気付くことです。現象から
  • 62:23 - 62:29
    自分を切り離してあるがままに受け入れることです。
  • 62:29 - 62:38
    生命に背を向けるのでなく、生命と親密になることです。
  • 62:42 - 62:48
    意識が根本的で物質性に先立つという僕の理解は、
  • 62:48 - 62:53
    長年にわたり、この世に生きる人間としての意味を
  • 62:53 - 63:00
    根本的に変えてきました。僕の変化はゆっくりでした。
  • 63:00 - 63:05
    最初は頭の中での概念的な理解だけでしたが、
  • 63:05 - 63:10
    それが体に染み込んで感情や気持ちを調整し、
  • 63:10 - 63:15
    すべてが変わりました。充実した人生の意味、
  • 63:15 - 63:25
    目指すべき目標、自己認識、他の生物との関係など
  • 63:25 - 63:31
    すべてが変わります。地位、権力、お金といった
  • 63:31 - 63:36
    個人的な目標は消え去りました。僕の人生は今まで
  • 63:36 - 63:40
    もこれからも、自分でなく自然のためのものであり、
  • 63:40 - 63:45
    自分は自然の単なる一つの地域的顕現にすぎない
  • 63:45 - 63:49
    という認識は、個人的目標を達成しようとして
  • 63:49 - 63:54
    生じる不安や、その目標を達成できなかったとき
  • 63:54 - 63:58
    に生じる失望感から大きく解放してくれます。
  • 63:58 - 64:03
    それらはすべて消えました。今は自然界に奉仕して
  • 64:03 - 64:08
    生きています。自然界が僕を通してしたいことに心を
  • 64:08 - 64:13
    開くので、奴隷の如く奉仕に縛られるように聞こえる
  • 64:13 - 64:17
    かもしれませんが、そうではなく、自分を個人的に幸せ
  • 64:17 - 64:22
    にしようという抑圧的で圧倒的な責任から逃れた気分
  • 64:22 - 64:27
    です。自分の人生なら幸せになる責任は自分にある
  • 64:27 - 64:32
    というのは、人間の最も抑圧的な考えです。失敗を
  • 64:32 - 64:36
    すれば自分の責任だと後悔し始めます。それはもう
  • 64:36 - 64:42
    消えました。僕の人生で一つ変わったことです。真実
  • 64:42 - 64:50
    を深く理解するのは共感、相互尊重、非利己的な目標
  • 64:50 - 64:57
    や、中毒性の低い行動パターンに直接繋がります。
  • 64:57 - 65:05
    人類の理解がもっと深くなり、それがもっと広まれば、
  • 65:05 - 65:08
    生命がよくなることは間違いありません。
  • 65:10 - 65:17
    世の諸問題の解決策は、自己利益のみのために行動
  • 65:17 - 65:22
    する自我が問題の根元だと認知することです。自我が
  • 65:22 - 65:27
    政治、宗教、経済、教育など、何に参加しようが、
  • 65:27 - 65:33
    「自分」という別個の存在があるという間違った
  • 65:33 - 65:40
    前提で行動する限り、苦しみと分離は永続します。
  • 65:40 - 65:46
    人類にとって今唯一の解決策は目覚めることです。
  • 65:50 - 65:57
    仏教では、自己がもう別個のものでもなく、かつ
  • 65:57 - 66:03
    自己以外の何者でもなくなることが涅槃であり、
  • 66:03 - 66:12
    それが自己中心的な活動、妄想、夢の停止であり
  • 66:12 - 66:18
    人生という夢の中の役者からの目覚めです。聖書
  • 66:18 - 66:25
    には「言は肉体となり、私たちのうちに宿った」と
  • 66:25 - 66:30
    記されており、言はよく、「永遠」「真実」「直接の
  • 66:30 - 66:39
    啓示」など深い意味を持つ古代の言葉ロゴスと訳され
  • 66:39 - 66:47
    ます。ロゴス、キリスト意識、または仏性を通して、
  • 66:47 - 66:51
    神の精神が明かされると言えるでしょう。
Title:
AwakeningMindPart2 - The Mind Unveiled
Video Language:
English
Team:
Awaken the World
Project:
03-Awakening Mind Films
Duration:
01:08:54

Japanese subtitles

Revisions