PINE POINT: INSOMNIAC | Full Playthrough

私はビジュアルノベルを作った
パインポイント：不眠症

ラムシャックル２話
でないけど

これを作る必要があった

パインポイントは神も知る位
長期間　私の頭を占めていた

それで何か
作る必要があった

人生を進める前に

１つ秘密を教えると

私はゲーマーじゃない

じゃあ　なぜ
ゲームを作ったか？

マンガを描くのは
嫌いだし

またアニメの
パイロットを作ったら

死んじゃう

時間も作業も
膨大すぎる

うん　だから私は

思い切って
全く別の媒体に挑戦した

上出来だと思う

ストーリー面では
ほぼ完璧

ラムシャックルと違って

パインポイントはもっと
シリアスでドラマティック

成長物みたいな感じ

シュールで奇妙で
少し不気味

私は飛び込むのが
楽しみだった

快適な場所から
１歩踏み出して　冒険する

気にいるといいけど

ゲームはフリーだよ
自分でプレイしたければ

今日は録画して
私がプレイする　だって

プレイが面倒って人もいる

それは尊重する

私がバカやるのを
見たい人もいる

だってゲーム配信は
初めてだからね

楽しみ

私の創作を
支援してくれる方は

パトレオンとか
グッズを買うとか　色々

そうね　お喋りはやめて
ゲームを始めよう

参加ありがとう
始めよう

"このコミュニティでは
住人監視しています"

"ビューン"

君は監視される
感覚を知っている

パインポイントの人々は
いつも君を見て囁き　陰口を言う

"子供がまた森で寝てる"

"変人だ"

皆 怒ってる　君が犬を溺死させたり
バットで車の窓を割ったかのように

公平に言えば　君はロアーク・ロマノの新車の
シビックに後者を行った　正義の名の元に

そう

正義だ

町の厳しい目には慣れていたが
君はここ数日間　感じていた…

…違和感を

違和感が　首の後ろの毛を逆立てる
誰かが　後ろに立っているように…

…でも振り向くと
そこには夏風しかない…

だから　ここ数日１時間も眠れない
不眠症は大昔に治ったのに

いまいましい町

気が狂いそうだ

ニール：ふぁ～

ディミトリ：わぁ　目のクマに
食物でも詰めてる？

お前を殺す

僕が先に殺す

漂白剤の場所は知ってる

肉用冷蔵庫に
閉じ込めるぞ

冗談だろ
冷蔵庫のカギは壊れてる

僕が初日に壊して
直ってない

畜生

午前10時は
殺人には早いね

マルコ：
仕事の準備には早くない

ディミトリ　今日はニールに
ソース・ステーションを教えて

了解　ボス

マルコによれば　君のピザは厚さがチグハグ
ソースのついでに　全部おさらいだ

あと夏用の新製品が追加
化物の作り方も覚えよう

ふぁ～

今日のシフトを
生き残れたら奇跡だ

普通は　低賃金の仕事なんてサボる
でも今回はディミトリとの仕事だ

君は親友を
失望させたくない

彼のおかげで
この仕事に就けた

２日目で居眠り？

チッチッ

"カタツムリ マンとスライム・カエル" の
再放送を君も観てた？

私の選択は…

あんなクソ覚えてても
良いことない

言うだろ　ノスタルジーは麻薬
僕も夢中さ

カタツムリがスライム不足で死にかけた話
カエルがスライムを移植する

忘れないさ
テレビ史上最高のセリフだ…

"スライム・タイムだ"

"彼はただのスライム・カエルじゃない
彼は…"

"僕のスライム・フレンド"

クソ脚本かは ともかく
子どものハートを鷲掴みだ

ハロウィンの僕らの仮装 覚えてる？
ママが写真もってる

忘れたい

君は頭がデカくて
衣装を切って　やっと着れた

ふむ…

今も変わってないね

頭も態度もデカいって？

２人の思い出話に
金を払うのもいいが　ピザを作れ

マルコは　どんな子供だった？

問題だらけだ
学校行かないと　俺みたいになるぞ

ハゲで離婚？

ハッ！

黙れ　小僧

ハハ！

皆がディミトリを愛し
ディミトリも皆を愛した

奇妙なことだが

ディミトリは権力者とも付き合える
君には生涯できないことだ

でも　だから彼と付き合えた
君が森で寝ようが怒ろうが　彼は気にしない

彼は君を　他と同じに扱う
凶暴な野獣扱いはしない

残念だが　彼はここに
永遠にはいない

２日目にしては
悪くない

…優しすぎだろ

いや本当さ　僕の最初は
もっと酷かった　シラフなのに

慣れたらマルコが
生地投げを教えるさ

彼はここで
40年も働いてる

マジ！？　40年も？

蛍光灯で照らされた汚いキッチンを見回す
窓もエアコンも無い　毎日12時間以上40年

人生の半分以上　同じ繰り返し
自分の子供にも　同じ町で同じことをさせる

君なら耐えられない

なぁ　一緒に行っていい？

倉庫に？

いやバカ　大学だ

何しに？

さぁ　遊びに？

遊びに？

簡単に
行けるかな？　アハハ

君には簡単そう

どういう意味？

忘れて
何でもない

なぁ…僕は毎晩 限界まで勉強して
バイトも２つ

僕が大学入るのに
必死だったと思わない？

いや　君は頑張ってる
意味が違う　ごめん

人生で１番 頑張ったよ

少しムカつくな
決めつけかよ

でもいいさ　悪気は無いね
この話は やめる？

あぁ　やめよう

…

…

で…バンドは
どうしよう？

モモとジャーニーが
いるだろ？

バンドを続けるなら
ギタリストを紹介する

君がギターを
してもいい

僕の後任は
難しくないさ

蛍光灯が何故か気になる

ここに残れよ
一緒に毎日　釣りに行けるし

そうしたいよ
夢みたいだ

パイン・ポイントの
釣りは最高だ

行く所に
湖は無いかも

湖が無い？

最悪だ

時々　君になりたいよ
釣りバカになれる

バカだって？

あぁ　でも
うらやましい

君は野生動物みたいに
やりたい放題　人目を気にしない

尊敬する

僕は君には なれない

君は まるでコヨーテ
僕は…牧羊犬かな

皆　牧羊犬は好きさ

コヨーテ好きがいるか？

人それぞれさ
コヨーテも いいと思う

変な奴

でも正直　できれば
パイン・ポイントにいたいよ

蛍光灯の光が
襲ってきた

睡眠不足の影響だ
でも今はマズイ　仕事をクビになる

動悸は激しく　視界がぼやける
体が睡眠を欲し　気絶しそう　だが何かが…

…そこだ！

！！！

…

…悪くないね
食べたかった

体調ヤバそうだけど　大丈夫？

ごめん　大丈夫

いや　ダメだね
離婚したサマンスキー夫人みたい

君はコーヒー嫌いだけど
マルコが お湯を用意してる

…そうだね　もらおう

それがいい
コーヒーは向こう

砂糖とクリームもある

ディミトリがコーヒーポットを指差す
苦い匂いに鼻がひくつく

君が好きなのはソーダだ

でも生き延びるために
カップに注ぐ

コーヒーポットの裏の砂糖とクリームを
湯だつ黒い液体に加える

君は１口すする

うえっ

皆　どうやって
このクソを飲むんだ？

もっと砂糖がいる…

これでヨシ

子供舌は自慢にならないが
やっとコーヒーが飲める

一気に飲み干すと
体調が良くなった

目が覚め
１日の準備が整った

第３の目が開き　動悸は激しく
吐き気がして　心臓が破裂しそうだ

平気？

あぁ　平気

いちいち
確認するな

悪い　長男のクセで

コーヒーはどう？　マズい？

うえっ

ハハ　トイレは君の左

ありがとう

いつか好きになるさ

うぅ…

最も嫌なのは　吐くことだ

ここ数日は辛く
恐怖感は減らない

トイレのタイルは肌に冷たく
しばらく目を閉じれば　体調が戻るかも…

"おやすみ"

"エンディング (1/3)： コーヒー"

いや　コーヒーは苦手だ
15分休憩を使うよ

いい考えだ
新鮮な空気を吸うといい

外に出て
あたりを散歩する

車の修理店が営業してる
何年も前に取り壊されたのに

この小さな町には何も無い
でも　今日は天気が良かった

君はジャンキーのコンビニに
ソーダを飲みに行った

なんてこった
モモとジャーニーがいる

畜生
戻るには遅いか？

ニール！　ニール！

昨夜の "ナメジクマンとスライム・カエル" 観た？
再放送してる

あぁ　聞いたよ

俺はソーダ飲みに来た
だから失せろ

ワイルドだね　古い再放送を見ると
作品の暗黒面に気づける

スリッパリー・セブンが
７つの大罪が由来なの知ってた？

あのクソを見直せって？
もう俺はガキじゃない

やぁ　ニール

…よぉ

２人は　ここで何を？

フリースタイルのラップさ！

…そう

ディミトリと同じバイトだとか
将来性の無い仕事の気分は？

最高だね

もう行くぞ

待った！

気づいたぞ…！

酷い顔だ！

どうも

その顔は知ってる
不眠症だね

外でイチャついてた？
朝まで騒いでた？

いや　ただ考えてた…

次がどうなるか

死後の話？

そうとも言える

運が良いね

手を出して

寝る１時間前に
２錠飲めば　すぐ眠れる

ヤバそうだな　コレ…

あと　お前

酸か何か？

睡眠ホルモンのメラトニン
将来が不安で　寝れない人は多い

僕は不安はないけど
不安な人もいる

だから　メラトニンを持ってる
売るためにね

君はタダでいい　けど
金曜のバンドの練習に遅れるな

でなきゃ　君の初子か
チートス１袋を捧げよ

遅刻するのは
お前だ

僕はベースだから
何してもいい

わかった　とにかく
15分休憩が終わる　金曜に会おう

じゃやね　ニール

うぅ　なんて１日だ

だから　モモとジャーニーは
ディミトリの友人であり　君の友人でない

待てよ　しまった
君はソーダが飲めなかった

だがモモはメラトニンをくれた
良いことかもしれない

君はポケットから薬を出し
しばらく見つめる

森で１人で寝るのが
まず不眠症を治す方法だ

家から締め出された時　それに気づき
夜はロスト・レイクで寝ている

君は最高の睡眠を取り
森は君の避難所となった

大抵の夜は　カエルの鳴き声と風の音で眠れる
ここ数日は　生存本能が警告を鳴らす

...君は想像した　また眠れぬ夜に
寝不足の体で　仕事に行く

いや違う　メラトニンを飲まないと
ディミトリの頭に　またピザを投げつける

君は薬を飲み
眠気を待つ

やっと寝れる

…

これはメラトニンじゃない！

モモ　あのクソが！

あれは…

…カタツムリマンと
スライム・カエル？

見た目が…違う

ニール！

ディミトリ？

幸運を祈る

待って！

持ってない？

…ハサミ

この衣装は…

小さ過ぎる…

"ズルッ"

"おやすみ"

"エンディング (2/3)： メラトニンじゃない"

いや

じゃ　僕の家に泊まる？
普通のベッドで寝なよ

ポンをやろう　書いた曲も見せたい
久しぶりだろ

ディミトリの部屋で
遊んだのが懐かしい

君は家族つきあいが嫌いで
２階の窓から入っていた

ディミトリは嫌がったが

わかった
泊まる

そうこなくちゃ

うわ　最悪だ

壁のピザも食うなんて
信じられない

食べ物のムダは
家族にも されたくない

壁に死んだハエがいたし
千年前の油汚れもある

森に住んでれば
もっと悪い物も食べたろ？

そうだよ

モモの料理を食べた

彼女は妊婦向けの
料理しか作れない

それは間違いない

ほら　聴いてよ
ジュノの曲を書いた

金曜のバンドで出す
最悪なら言ってよ

ディミトリの部屋は
君が音楽を好きになった場所だ

宿題をしながらヴォーカルやギターを聴いた日々
宿題ができたのは奇跡だ

君とディミトリ達は'人生はクソで　汚れは消えない'
というバンドを作り数週間後に　地下室で演奏した

皆は君にボーカルをやらせた
叫ぶのが得意で　パンク向きらしい

最初は渋々　タダのソーダ目当てと言ったが
自分が必要とされる感じがする　唯一の時間だ

夏が終わらなければ
ずっと このままでいられるのに

幸い　ディミトリの部屋は
少しも変わらない

部屋を見回し　目に留まるのは
ディミトリのカタツムリマンとスライム・カエルのポスター

オタクっぽい

このポスターは少なくとも
11年前の物だろう

ディミトリが君に この番組を紹介した
毎日 放課後は彼の家で番組を観た

高校１年の時に
彼にあげたライター

ディミトリが君にジュノを運転させた時
君が倒した停車標識だ

２度とやらない

森で見つけた
クールな枝

なぜテープで
留めてる？

あぁ

わぁ　君の頭デカいね

いつ行くの？

大学？　27日

わかった

今は心配ない
夏は まだまだある

…

言っておくと　未来は分からない
でも人生最高の夏にしよう

ロスト・レイクに
釣りに行かない？

最高の釣具を
持ってくよ

午前２時に飲む
スラッシーは？

ジャンキーの店の　駐車場の５番で会おう
10分 早くてもいい

僕の家でポンして
盛り上がる？

ここにいるんだ
電話してよ

でも今は　頼むから
黙って寝てくれ

わかったよ　もう

全てが変わる前の
最後の夏を一緒に過ごす

ディミトリのギターに耳を傾ける
この貴重な写真も　数カ月後には もう無い

でも　今この瞬間は
昔のままだ

１週間ぶりに
恐怖感は なくなった

ゆっくりと　君は眠りにつく

"エンディング (3/3): おやすみ"

これで終わり

もし私の作品を
支援したいなら

ラムシャックルでも
パインポイントでも

パトレオンで支援か
帰りにグッズを買ってね

現在のパトロンや
支援者に感謝します

プログラマーの努力にも

一緒に頑張った

楽しんでくれると
嬉しい

皆がパイン・ポイントを気に入ったら
将来的に何か考えてみる

でも今はこれだけ

ささやかな
ビジュアル・ノベル

気にいると
嬉しいな

また会おうね