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無数にある陰謀論の起源とは ー パトリックJMT

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    1851年に出版された『白鯨』に
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    出てくる文字をすべて
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    巨大な長方形の中に並べてみると
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    特殊なパターンに気づくだろう
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    例えばこんな言葉
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    マーティン・ルーサー・キングの
    暗殺の予言に見えたりする
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    これなどは 1997年に起こった
    ダイアナ妃の死への言及にも思える
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    ということは ハーマン・メルヴィルは
    隠れた予言者だったのか?
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    答えはノーだ
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    これは ラムゼー理論と呼ばれる
    数学の定理により分かっている
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    人が夜空に幾何学的な図形を
    見い出せる理由でもあり
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    また 実際に確かめなくても
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    ロンドンじゅうで
    少なくとも2人の人は
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    髪の毛の本数がまったく同じであることが
    わかる理由でもある
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    この理論で なぜ どんな文章にも
    パターンが見つかるのかが説明できる
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    それがヴァニラ・アイスの
    歌詞であってもだ
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    では ラムゼー理論とは何か?
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    簡単に言うと ある集合や構造が
    十分な数の要素で構成されていれば
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    その中には必ず何らかの
    興味深いパターンが現れるというものだ
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    簡単な例として パーティー問題と
    呼ばれるものを見てみよう
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    ラムゼー理論の典型的な例証だ
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    あるパーティーに少なくとも
    6人出席するとしよう
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    驚いたことに
    ある3人を選ぶと いずれかの組では
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    お互い全員を知っているか
    全く会ったことがないかの
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    どちらかであると言い切れる
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    出席者について何一つ
    知らなくてもだ
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    これは 全ての可能性を
    グラフに描くことで証明できる
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    各点は1人の人を表し
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    線はお互いを知っていることを示す
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    1つのペアには2つの可能性しかない
    お互い知っているか 知らないかだ
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    たくさんの可能性があるが
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    どれもが私たちが求める
    特性を持っている
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    6は この原理が当てはまる
    出席者数の最少の数で
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    このように表すことができる
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    ラムゼー理論は
    ある特定のパターンに
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    このような最小の数が
    存在することを保証しているが
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    それを見つける近道はない
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    この場合 出席者の数が多くなるにつれ
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    その組み合わせは収拾がつかなくなる
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    例えば 互いに知り合いの5人組か
    互いに知らない5人組がいるという条件に
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    当てはまるパーティーの最少規模を
    導き出そうとしているとしよう
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    5という数字は小さいが
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    このような しらみつぶしの解法では
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    答えを見つけるのは
    不可能といってもいい
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    可能な組み合わせの数が膨大だからだ
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    48人が出席するパーティーでは
    2の1128乗の組み合わせが可能であり
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    宇宙全体に存在する原子の数より多い
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    コンピュータの力を借りても
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    この問題の答えとしては
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    出席者数が43と49の間である
    とまでしか言えない
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    このことからわかるのは
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    天文学的な確率と思われる
    特定のパターンは
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    比較的小さな集合から
    出現し得ることだ
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    とても大きな集合に至っては
    果てしない可能性があると言っていい
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    3点が直線になっていない
    4つの星の集合は
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    必ず4辺形になる
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    夜空に見つかる
    何千もの星にまで対象を広げれば
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    見慣れた形は何でも
    例えば生き物でさえ
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    探せば見つかることは
    さほど驚くことではない
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    では 予言が隠された文章が存在する
    可能性はどうか?
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    文字数と
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    関連し得る
    多様な単語と
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    その短縮形や
    別の綴りを考慮すれば
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    可能性はかなり高い
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    あなたもやってみるといい
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    好きな文章を選んで
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    文字を碁盤目状に並べたら
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    何が見つかるだろう
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    数学者のセオドア・モツキンの
    言葉によれば
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    「無秩序は一般に起こりやすいが
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    完全なる無秩序は不可能である」
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    宇宙ほどの規模であれば
    無作為に集まった要素が
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    ある特定の配列を作るのは
    間違いないだろうし
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    雑音の中でパターンに気づき
    徴候を見つけ出すように進化した人類は
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    何もないような場所にしばしば
    意図的な意味を探したがるものだ
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    つまり 私たちに畏怖の念を抱かせる
    メッセージが本の中や
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    トースト 夜空などに
    隠されているかもしれないが
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    トースト 夜空などに
    隠されているかもしれないが
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    その大元は 大抵
    私たちの意識そのものなのである
Title:
無数にある陰謀論の起源とは ー パトリックJMT
Speaker:
PatrickJMT
Description:

なぜ私たちは夜空に幾何学的な形を見つけることができるのでしょうか? ロンドンには少なくとも2人、まったく同じ数の髪の毛を持った人がいると、どのようにして知ることができるのでしょうか? そして、どんな文章にでも―たとえ歌手ヴァニラ・アイスの歌詞であっても―パターンを見つけられるのはなぜでしょうか?パトリックJMTが、ラムゼー理論、つまり集合や構造において十分な要素を与えられれば、必ずその中に興味を惹くパターンがいくつか出現するという理論を説明します。

講師:パトリックJMT、アニメーション:アーロン、ショーン・アンド・マティアス・スタジオ
*このビデオの教材:
http://ed.ted.com/lessons/the-origin-of-countless-conspiracy-theories-patrickjmt
*パトリックJMTのYouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/user/patrickJMT

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
04:36

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