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なぜから始めよう ― 優れたリーダーはいかに行動を奮い起こさせるか | サイモン・シネック | TEDxPugetSound

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    もしあなたが人生に情熱を注ぎたいと 計画するなら どこから始めますか
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    "なぜ" からでしょう
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    それはなぜ?
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    ではまず 今夜の最初のスピーカーは
    サイモン・シネックで
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    演題は「"なぜ"からはじめよう」です
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    サイモン・シネック: 私たちは自分の
    行為の理由を当然だと思い込んでいます
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    でも物事がうまく行かなかったときに
    それをどう説明していますか?
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    あるいは誰かが 常識を
    覆すようなことを
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    成し遂げたときに
    それをどう説明しますか?
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    例えば アップルはなぜ
    あれほど革新的なのか?
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    毎年 毎年
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    他のどんな競合相手より 革新的です
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    でもただのコンピュータ会社
    にすぎません
  • 0:50 - 0:51
    他の会社と似たようなものです
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    同じような人材を同様に集め
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    同じような代理店やコンサルタントや
    メディアを使っています
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    ではなぜアップルには他と違う
    何かがあるように見えるのか
  • 1:01 - 1:06
    なぜマーチン・ルーサー・キングが
    市民権運動を指導できたのか
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    市民権運動以前のアメリカで
    苦しんでいたのは彼だけではありません
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    彼だけが優れた演説家だった
    わけでもありません
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    なぜキング師だったのでしょう
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    ライト兄弟が有人動力飛行を
    実現できたのはなぜでしょう
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    人材を揃えて資金も潤沢な
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    他のグループでも
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    有人動力飛行を
    実現することはできず
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    ライト兄弟に負けてしまいました
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    何か別な要因が働いています
  • 1:33 - 1:37
    三年半前のことです
    私は発見しました
  • 1:37 - 1:41
    この発見によって世界が
    どう動いているのか
  • 1:41 - 1:42
    見方がすっかり変わりました
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    しかも 世界への接し方も
    すっかり変わりました
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    明らかになったことは
    あるパターンです
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    わかったのは 偉大で人を動かす
    指導者や組織は全て
  • 1:56 - 1:58
    アップルでも ルーサー・キングでも
    ライト兄弟でも
  • 1:58 - 2:03
    考え 行動し 伝える仕方が
    まったく同じなのです
  • 2:03 - 2:07
    そしてそのやり方は
    他人と正反対なのです
  • 2:07 - 2:12
    私はそれを定式化しました
    きっと世界一シンプルなアイデアです
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    これをゴールデンサークルと
    呼んでいます
  • 2:23 - 2:25
    なぜ? どうやって? 何を?
  • 2:25 - 2:29
    この小さなアイデアで
    なぜ ある組織やリーダーが
  • 2:29 - 2:32
    他にはない力を得るのか
    説明ができます
  • 2:32 - 2:34
    用語を簡単に定義しておきます
  • 2:34 - 2:37
    世界の誰でも どの組織でも
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    自分たちが何をしているか
    100%分かっています
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    どうやるかをわかっている人もいます
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    それは差別化する価値提案とか
    固有のプロセスとか
  • 2:45 - 2:47
    独自のセールスポイントと
    呼ばれるかもしれません
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    でも「なぜやっているのか」を理解してる
    人や組織は非常に少ないのです
  • 2:52 - 2:54
    「利益」は「なぜ」の答えではありません
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    利益は結果です
    いつでも結果なのです
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    「なぜ」という時には
    目的が問われています
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    何のために?
    何を信じているのか?
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    その組織の存在する理由は何か?
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    実際のところ私達が考え 行動し
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    伝えるやり方は 外から中へです
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    それはそうでしょう 明確なものから
    曖昧なものへ向かうのです
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    でも飛び抜けたリーダーや
    飛び抜けた組織は
  • 3:16 - 3:19
    その大きさや業界にかかわらず
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    考え 行動し 伝える時に
    中から外へと向かいます
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    例を示しましょう
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    私がアップル製品を使う理由は
    分かりやすく誰でも理解できるから
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    アップルが他の会社と同じだったら
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    こんなCM を作るでしょう
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    「我々のコンピュータは素晴らしく
  • 3:38 - 3:41
    美しいデザインで簡単に使え
    ユーザフレンドリー
  • 3:41 - 3:45
    ひとつ いかがですか?」
    いりません
  • 3:45 - 3:47
    我々のほとんどは
    こんなふうに伝えます
  • 3:47 - 3:49
    マーケティングや売り込みもそう
  • 3:49 - 3:51
    我々の対話のほとんどが
    そんなふうに行われます
  • 3:51 - 3:54
    何をして どう違い
    どう優れているかを述べ
  • 3:54 - 3:55
    相手に何か行動を期待します
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    購入や投票のたぐいです
  • 3:57 - 3:59
    私たちは新しい法律事務所を
    開所しました
  • 3:59 - 4:01
    最高の弁護士たちと大手の
    クライアントを抱えています
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    私たちは常にクライアント
    第一で行動します
  • 4:03 - 4:06
    これが私達たちの車の
    ニューモデルです
  • 4:06 - 4:11
    低燃費で 総革張シート いかがですか?
    これでは心を動かされません
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    アップルならこんな風に伝えます
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    「我々のすることはすべて
  • 4:20 - 4:23
    世界を変えるという信念で
    行っています
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    違う考え方に価値があると
    信じています
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    私たちが世界を変える手段は
    美しくデザインされ
  • 4:27 - 4:30
    簡単に使えて
    親しみやすい製品です
  • 4:30 - 4:32
    そんな素晴らしいコンピュータが
    できあがりました」
  • 4:32 - 4:34
    一つ欲しくなりませんか?
  • 4:34 - 4:37
    全然違うでしょう?
    買いたくなりますよね?
  • 4:37 - 4:39
    今のは ただ情報の順番を 逆にしただけなのです
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    これが示すのは 人は「何を」ではなく
    「なぜ」に動かされるということです
  • 4:42 - 4:44
    人は「何を」ではなく
    「なぜ」に動かされるのです
  • 4:44 - 4:49
    だからこの場にいる人は誰もが
  • 4:49 - 4:52
    安心してアップルから
    コンピュータを買っているのです
  • 4:52 - 4:56
    そしてまた誰もが安心して
    MP3 プレイヤーや
  • 4:56 - 4:59
    スマートフォンや ビデオレコーダーを
    アップルから買えるのです
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    でも アップルは単なる
    コンピュータ会社です
  • 5:01 - 5:05
    アップルと他社とで何か仕組みが
    違うわけではありません
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    競合会社にだって同様の性能の
    製品を作る技術があります
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    実際 挑んだこともあります
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    数年前にはゲートウェイが
    平面テレビを出しました
  • 5:13 - 5:15
    ゲートウェイにはそのための
    卓越した技術があります
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    PC用の平面モニタを
    何年も作ってきたのです
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    しかし誰も買いませんでした
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    デルは MP3 プレイヤーと
    PDA を発売しました
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    非常に高品質な製品です
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    でも全然 売れませんでした
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    実際 今となっては
    デルのMP3 プレイヤーを買うなんて
  • 5:32 - 5:33
    想像すらできませんよね
  • 5:33 - 5:36
    コンピュータ会社の
    MP3プレイヤーなんて誰が?
  • 5:36 - 5:37
    でもみんなアップルからは
    買うのです
  • 5:37 - 5:40
    人は「何を」ではなく
    「なぜ」に動かされるのです
  • 5:40 - 5:46
    自分が提供するものを必要とする人と
    ビジネスするのではなく
  • 5:46 - 5:51
    自分の信念を信じる人と
    ビジネスするよう目指すべきです
  • 5:51 - 5:53
    一番肝心なのは
  • 5:53 - 5:55
    私がお話していることは
    私の意見ではなく
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    全ては生物学の原理に
    基づいています
  • 5:57 - 6:00
    心理学ではなく生物学です
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    ヒトの脳の断面を
  • 6:02 - 6:03
    上から見おろすと
  • 6:03 - 6:07
    脳は3つの主要な部位に
    分かれているのがわかります
  • 6:07 - 6:10
    それはゴールデンサークルと
    対応しています
  • 6:10 - 6:13
    一番新しい
    ホモ・サピエンスの脳は
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    大脳新皮質であり
  • 6:17 - 6:19
    「何を」のレベルに対応します
  • 6:19 - 6:23
    新皮質は合理的で 分析的な
    思考と言語を司ります
  • 6:23 - 6:26
    内側の二つは
    大脳辺縁系に対応し
  • 6:26 - 6:29
    これは感情や
  • 6:29 - 6:32
    信頼 忠誠心などを司ります
  • 6:32 - 6:35
    またヒトの行動を司り
  • 6:35 - 6:36
    全ての意思決定を行いますが
  • 6:36 - 6:39
    言語能力はありません
  • 6:39 - 6:42
    言い換えれば 外から中への
    コミュニケーションしているとき
  • 6:42 - 6:45
    確かに大量の複雑な情報を
    理解できます
  • 6:45 - 6:48
    機能やメリットや事実や数値などです
  • 6:48 - 6:50
    しかし行動につながりません
  • 6:50 - 6:52
    中から外へのコミュニケーションを
    行っているときには
  • 6:52 - 6:56
    行動を制御する脳の部分と直接
    コミュニケーションできます
  • 6:56 - 6:58
    言葉や行為によって
  • 6:58 - 7:00
    理由は後付けする事ができます
  • 7:00 - 7:03
    直感的な決定は
    ここから生まれます
  • 7:03 - 7:06
    時には誰かにあらゆる事実や
    データを伝えても
  • 7:06 - 7:10
    「事柄はみな分かったけど どうも違和感を感じる」と言われます
  • 7:10 - 7:13
    どうしてここで「違和感」を感じるのでしょうか?
  • 7:13 - 7:17
    その理由は 脳の意思決定をする部位が
    言葉を扱えないからです
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    せいぜい こんな感じです 「よく分からないけど 違和感がある」
  • 7:21 - 7:22
    時には心の向くままにとか
  • 7:22 - 7:23
    魂の導きに従ってとも言いますが
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    でも実際に行動を制御できるのは
  • 7:26 - 7:27
    脳以外にありません
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    すべては大脳辺縁系で
    起きています
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    辺縁系は意思決定を司り
    言語には関与しません
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    人々は 「なぜやるのか」に反応するのに
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    なぜやるのか
    自分でわかっていなければ
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    投票してもらうにせよ
    何か買ってもらうにせよ
  • 7:43 - 7:46
    人々を惹き付けられるわけがない
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    さらに あなたに忠誠心を持って
    加わりたいと思われることはない
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    自分の商品を
    それが必要な人に売るのではなく
  • 7:52 - 7:55
    自分が信じるものを信じる人に
    売ることを目指すべきです
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    単に仕事を求めている人を
    雇うのではなく
  • 7:59 - 8:02
    自分の信念を信じてくれる人を
    雇うことを目指すべきです
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    私がいつも言っていることですが
  • 8:05 - 8:10
    「仕事ができる」だけの理由で
    採用した人は お金のために働くのです
  • 8:10 - 8:12
    しかしあなたの信念を
    信じてくれる人を雇えば
  • 8:12 - 8:14
    その人は血と汗と涙を
    流して働くのです
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    このことを示す例として
    最もふさわしいのは
  • 8:17 - 8:18
    ライト兄弟の偉業でしょう
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    多くの方がサミュエル・ピエールポント
    ラングレーを知らないでしょう
  • 8:21 - 8:24
    20世紀の初頭には
  • 8:24 - 8:27
    有人動力飛行の追求は
    今日のドットコムのようなもので
  • 8:27 - 8:29
    誰もが試みていました
  • 8:29 - 8:32
    そしてサミュエルは成功の
    レシピと言えるものを
  • 8:32 - 8:35
    備えていたのです
  • 8:35 - 8:37
    誰かに聞いたとしましょう
  • 8:37 - 8:39
    「製品や会社が失敗した
    理由は何ですか?」
  • 8:39 - 8:41
    返ってくる答えはいつも
  • 8:41 - 8:43
    同じ3つの項目です
  • 8:43 - 8:46
    資金不足 人材不足
    市場環境の悪化
  • 8:46 - 8:49
    いつもこの3点です
    詳しく見てみましょう
  • 8:49 - 8:54
    サミュエル・ピエールポント・ラングレーは
    5万ドルの資金を陸軍省から与えられ
  • 8:54 - 8:56
    飛行機を開発していました
  • 8:56 - 8:58
    資金は問題無し
  • 8:58 - 9:01
    彼はハーバード大に在籍しながら
    スミソニアン博物館で働き
  • 9:01 - 9:03
    人脈も豊富です
  • 9:03 - 9:05
    当時の頭脳たちと通じていました
  • 9:05 - 9:08
    金にものを言わせて
    最高の人材を集めました
  • 9:08 - 9:11
    市場の環境は絶好
  • 9:11 - 9:13
    ニューヨークタイムズは
    彼を追い掛け回し
  • 9:13 - 9:16
    みなラングレーを応援していました
  • 9:16 - 9:19
    ではなぜ彼の名前は
    聞いたことがないのでしょうか
  • 9:19 - 9:23
    そこから数百マイル離れた
    オハイオ州デイトンにいた
  • 9:23 - 9:24
    ライト兄弟のオーヴィルとウィルバーは
  • 9:24 - 9:28
    成功のレシピとは まるで無縁でした
  • 9:28 - 9:31
    お金がなく 夢への挑戦資金は
  • 9:31 - 9:33
    自分の自転車店の持ち出しで
  • 9:33 - 9:37
    ライト兄弟のチームは誰も
    大学を出ていませんでした
  • 9:37 - 9:39
    オーヴィルとウィルバーさえもです
  • 9:39 - 9:43
    そしてニューヨークタイムズに
    追いかけ回されたりもしていません
  • 9:43 - 9:47
    違っていたことは
    オーヴィルとウィルバーが大義と
  • 9:47 - 9:48
    理想と信念に動かされていた事です
  • 9:48 - 9:52
    彼らはもしこの飛行機を
    完成させることができたら
  • 9:52 - 9:56
    それは世界を変えると
    信じていました
  • 9:56 - 9:58
    サミュエル・ラングレーは
    違っていました
  • 9:58 - 10:00
    彼は富と名声が欲しかったのです
  • 10:00 - 10:04
    ただ結果を追求し
    富を追求したのです
  • 10:04 - 10:06
    そして どうなったのでしょうか
  • 10:06 - 10:10
    ライト兄弟の夢を信じた人々は
  • 10:10 - 10:12
    血と汗と涙を流して
    共に働きました
  • 10:12 - 10:15
    もう一方のチームは
    ただ給与のために働きます
  • 10:15 - 10:18
    ライト兄弟は野外テストに
    出掛けるたびに
  • 10:18 - 10:19
    部品は5セットずつ
    持参していたといいます
  • 10:19 - 10:24
    夕食に帰るまでには 5回ぐらい
    壊れるものだったからです
  • 10:24 - 10:28
    そしてついに 1903年の
    12月17日のこと
  • 10:28 - 10:30
    ライト兄弟は初飛行に成功しました
  • 10:30 - 10:33
    それをその場で
    目撃した者はいません
  • 10:33 - 10:36
    そのことが広く伝えられたのは
    数日後です
  • 10:36 - 10:40
    そしてラングレーの動機が不適切だった
    さらなる証拠があります
  • 10:40 - 10:44
    ライト兄弟が飛行した日に
    彼は諦めたのです
  • 10:44 - 10:47
    彼はこうも言えたはずでした
    「連中はよくやった
  • 10:47 - 10:50
    我々の手でもっと改良してやろうじゃないか」
    でもそうはせず
  • 10:50 - 10:52
    一番になれず 金持ちになれず
  • 10:52 - 10:55
    有名にもなれなかったので
    彼は諦めました
  • 10:55 - 10:57
    人は「何を」ではなく
    「なぜ」に動かされるのです
  • 10:57 - 10:59
    そして自分が信じている
    ことについて語れば
  • 10:59 - 11:02
    それを信じてくれる人たちを
    惹きつけるでしょう
  • 11:02 - 11:08
    ではなぜ自分の信念を信じてくれる人を
    惹き付けることが重要なのでしょう
  • 11:08 - 11:10
    「イノベーションの普及の法則」と
    呼ばれるものがあります
  • 11:10 - 11:12
    もしご存じないなら
    この用語を覚えてください
  • 11:12 - 11:18
    人口の2.5%はイノベーターです
  • 11:18 - 11:22
    13.5%はアーリー アダプタと
    呼ばれる人たちです
  • 11:22 - 11:25
    34%はアーリー マジョリティー
  • 11:25 - 11:28
    レイトマジョリティーに
    ラガードと続きます
  • 11:28 - 11:30
    ラガードに属する人達が
    プッシュホンを買う理由は
  • 11:30 - 11:32
    ダイヤル式がもはや
    売り出されていないからです
  • 11:32 - 11:35
    (笑)
  • 11:35 - 11:37
    人はみんな この軸上の
    いろいろな時点に位置づけられます
  • 11:37 - 11:41
    イノベーションの
    普及の法則が教えるところは
  • 11:41 - 11:43
    マスマーケットで成功したいなら
  • 11:43 - 11:46
    あるいはアイデアを幅広く
    受け入れて欲しいなら
  • 11:46 - 11:50
    そのためには 臨界点である
  • 11:50 - 11:56
    15%から18%の市場浸透率が必要です
    そこまで行くと 状況が一変します
  • 11:56 - 11:59
    「新しいビジネスの移行はどれくらい?」
    と私はよく聞きます
  • 11:59 - 12:01
    相手は「10%です」と
    自慢げに教えてくれます
  • 12:01 - 12:03
    ええ 10%の顧客を
    得るところまでは行けます
  • 12:03 - 12:05
    自分から飛びついてくれる人が
    10%程いるのです
  • 12:05 - 12:06
    そうとしか言えないのですが
  • 12:06 - 12:08
    彼らは直感で ただ飛びついてきます
  • 12:08 - 12:10
    問題は 売り込まなくとも飛びつく人と
  • 12:10 - 12:14
    飛びついてこない人の違いです
  • 12:14 - 12:18
    ここにある小さなギャップを
    どう埋めるかが問題なのです
  • 12:18 - 12:21
    ジェフリー・ムーアのいわゆる
    「キャズムを越える」ということです
  • 12:21 - 12:24
    なぜなら アーリーマジョリティーが
    試そうという気になるのは
  • 12:24 - 12:28
    だれか他の人が先に
    トライした後だからです
  • 12:28 - 12:31
    イノベーターと
    アーリーアダプターは
  • 12:31 - 12:34
    自分の直感に従って
    決める人達です
  • 12:34 - 12:36
    彼らは世界に対して
    信じることに基づいて
  • 12:36 - 12:41
    直感的に判断するのを好みます
  • 12:41 - 12:42
    入手が難しくとも問題にしません
  • 12:42 - 12:45
    彼らは6時間並んで
  • 12:45 - 12:47
    iPhone を発売日に買う人達です
  • 12:47 - 12:49
    次の週になれば
    並ばずに店に入り
  • 12:49 - 12:50
    すぐその場で買えるというのに
  • 12:50 - 12:53
    この人たちが4万ドルも
  • 12:53 - 12:55
    最初の薄型テレビに払うのです
  • 12:55 - 12:59
    その技術がまだ標準的でなくとも
    構わないのです
  • 12:59 - 13:00
    ちなみに彼らがそうするのは
  • 13:00 - 13:04
    技術がすごいのが理由ではなく
    自分たちのためなのです
  • 13:04 - 13:06
    一番乗りをしたいのです
  • 13:06 - 13:08
    人は「何を」ではなく
    「なぜ」に動かされるのです
  • 13:08 - 13:12
    そして信じることをただ
    行動で示すのです
  • 13:12 - 13:16
    実際 人は自らの信じることを
    示すために行動します
  • 13:16 - 13:21
    iPhone を買うために
    6時間も列に並んで
  • 13:21 - 13:23
    立ちっぱなしで過ごすわけは
  • 13:23 - 13:25
    彼らが世界について
    信じていることのためです
  • 13:25 - 13:27
    他の人にもその思いを
    見せたいのです
  • 13:27 - 13:29
    自分が1番だったと
  • 13:29 - 13:31
    人は「何を」ではなく
    「なぜ」に動かされるのです
  • 13:31 - 13:34
    ここで有名な例を紹介します
  • 13:34 - 13:38
    イノベーションの普及の法則に関する
    有名な失敗例と 有名な成功例です
  • 13:38 - 13:40
    まず有名な失敗例ですが
  • 13:40 - 13:42
    これは商品の例です
  • 13:42 - 13:45
    ほんの少し前にも言いましたが
    成功のレシピは
  • 13:45 - 13:46
    金と人材と市場環境です
  • 13:46 - 13:49
    これがそろえば成功します
  • 13:49 - 13:50
    TiVo を見てください
  • 13:50 - 13:54
    TiVo が登場したのは
    今から8-9 年前で
  • 13:54 - 13:58
    市場に投入されている
    唯一の高品質製品でした
  • 13:58 - 14:01
    断然 間違いなし
  • 14:01 - 14:03
    資金調達も極めて順調でした
  • 14:03 - 14:04
    市場の状況もすばらしかった
  • 14:04 - 14:06
    TiVo は動詞として使われています
  • 14:06 - 14:12
    私はいつも「スゴ録」で TiVo ってるよ
  • 14:12 - 14:15
    でも商業的には失敗でした
  • 14:15 - 14:17
    お金を生み出せなかったのです
  • 14:17 - 14:20
    株式公開をしたときの
    株価は30-40ドルでしたが
  • 14:20 - 14:23
    それから急落して10ドル以上で
    取引されることはありませんでした
  • 14:23 - 14:27
    実際は数回の単発的な上昇以外は
    6ドル以上での取引はなかったと思います
  • 14:27 - 14:29
    お分かりのように
    TiVo が製品を投入したとき
  • 14:29 - 14:32
    彼らはそれが「何か」を説明しました
  • 14:32 - 14:36
    「生放送を一時停止したり
  • 14:36 - 14:39
    CMをスキップしたり
    巻き戻したりできるテレビです
  • 14:39 - 14:43
    どんな番組が好きかを
    頼まれなくとも記録してくれます
  • 14:43 - 14:47
    疑い深い大衆は思います
    「信じられないね
  • 14:47 - 14:52
    そんなのいらない 気に入らない
    ぞっとさせる製品だ」
  • 14:52 - 14:53
    もしTiVoがこんな風に言っていたら?
  • 14:53 - 14:58
    「自分の生活のあらゆる側面を
    自分でコントロールしたい
  • 14:58 - 15:04
    そんな方にぴったりの製品が
    ここにあります
  • 15:04 - 15:09
    生放送の一時停止や CM のスキップ
    お好みの番組を記録 などなど」
  • 15:09 - 15:11
    人は「何を」ではなく
    「なぜ」に動かされるのです
  • 15:11 - 15:16
    何をするかは 信じることを示す限り
    意味を持つのです
  • 15:16 - 15:21
    今度はイノベーションの普及の法則が
    うまく行った例を見てみましょう
  • 15:21 - 15:27
    1963年の夏のこと
    25万人もの人が集まって
  • 15:27 - 15:31
    ワシントンの通りを埋め尽くし
    キング師の演説に耳を傾けました
  • 15:31 - 15:37
    招待状が送られたわけではなく
    日にちを告知するウェブサイトもなく
  • 15:37 - 15:39
    どうやったのでしょう
  • 15:39 - 15:44
    キング師だけが偉大な演説家という
    わけではありませんでした
  • 15:44 - 15:47
    市民権運動以前のアメリカで彼だけが
    苦しんでいたわけではありませんでした
  • 15:47 - 15:50
    実際 彼のアイデアのなかには
    ひどいものもありました
  • 15:50 - 15:52
    でも彼には才能がありました
  • 15:52 - 15:56
    彼はアメリカを変えるために
    何が必要かなどを説かず
  • 15:56 - 15:58
    彼は自分が信じることを語ったのです
  • 15:58 - 16:02
    「私は信じている 信じている
    信じている」と語りました
  • 16:02 - 16:04
    彼が信じることを信じた人々が
  • 16:04 - 16:07
    彼の動機を自らの動機とし
    他の人にも伝えたのです
  • 16:07 - 16:10
    さらに多くの人々に伝えるため
  • 16:10 - 16:12
    組織を作った人もいました
  • 16:12 - 16:16
    そして なんと25万人もの
    人が集まったのです
  • 16:16 - 16:20
    その日 その時に彼の話を聴くために
  • 16:20 - 16:26
    その中でキング師のために集まった人は
    何人いたでしょう?ゼロです
  • 16:26 - 16:28
    みんな自分自身のために
    集まったのです
  • 16:28 - 16:31
    彼ら自身がアメリカに対して
    信じることのために
  • 16:31 - 16:33
    8時間バスに揺られてやってきて
  • 16:33 - 16:36
    8月のワシントンの
    炎天の下に集まったのです
  • 16:36 - 16:39
    自分が信じることのためです
    白人と黒人の対立ではありません
  • 16:39 - 16:43
    聴衆の25%は
    白人だったのです
  • 16:43 - 16:46
    キング師は この世界には
    2種類の法があると信じていました
  • 16:46 - 16:50
    神によって作られた法と
    人によって作られた法です
  • 16:50 - 16:54
    そして人が作った法がすべて
    神の法と整合するまでは
  • 16:54 - 16:58
    世が公正になることはないと
    信じていました
  • 16:58 - 17:00
    市民権運動はたまたま
  • 17:00 - 17:04
    彼の人生の目的を果たす上で
    完璧な追い風でした
  • 17:04 - 17:07
    人々がついて行ったのは彼のためではなく
    自分自身のためでした
  • 17:07 - 17:09
    その中で 「私には夢がある」
    という演説をしたのです
  • 17:09 - 17:12
    「私にはプランがある」
    という演説ではありません
  • 17:12 - 17:15
    (笑)
  • 17:15 - 17:18
    現代の政治家の12項目の
    総合計画と比べてください
  • 17:18 - 17:20
    誰かを動かすものではありません
  • 17:20 - 17:24
    いわゆるリーダーと人を動かす真のリーダーは違います
  • 17:24 - 17:27
    いわゆるリーダーは 権威や 権力の座にあるだけの人です
  • 17:27 - 17:32
    でも真のリーダーは私たちを奮い立たせます
  • 17:32 - 17:36
    個人であれ組織であれ 我々が真のリーダーに従うのは
  • 17:36 - 17:40
    しなければならないからではなく
    したいからなのです
  • 17:40 - 17:45
    真のリーダーに従うのは 彼らのためでなく 自分自身のためです
  • 17:45 - 17:51
    そして「なぜ」から始める人が
    周りの人を動かし
  • 17:51 - 17:56
    さらに周りを動かす人を
    見出せる力を持つのです
  • 17:56 - 17:59
    どうもありがとうございました
Title:
なぜから始めよう ― 優れたリーダーはいかに行動を奮い起こさせるか | サイモン・シネック | TEDxPugetSound
Description:

サイモン・シネックがシンプルで強力なモデルを使って周りを動かすリーダーシップについて説明します。全てはゴールデンサークルと「何のために」という質問から始まります。成功例として、アップルやマーチン・ルーサー・キング、ライト兄弟を取り上げ、失敗例として (最近の勝訴で株価が3倍になったものの) 苦難の続く TiVo を取り上げます。

このビデオはTEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて収録されたものです。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
18:02

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