食虫植物の野蛮な世界 ― ケニー・クーガン
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0:08 - 0:09こちらの6匹は
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0:09 - 0:16今から 一風変わった死に方をしますが
彼らはまだ 知る由もありません -
0:16 - 0:17彼らは一匹ずつ
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0:17 - 0:20見事な捕食芸を披露する…
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0:20 - 0:23食虫植物の餌食になります
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0:23 - 0:26世界中で 600種以上の植物は
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0:26 - 0:31その栄養分を 一般的な補給源である
日光 水分 土に加えて -
0:31 - 0:36昆虫 微生物 そして なんとカエルや
ネズミからも 補っています -
0:36 - 0:40科学者によると
植物の食虫性の獲得は -
0:40 - 0:43この地球上で少なくとも6回
別々に発生していて -
0:43 - 0:46植物にとって
食虫という適応は -
0:46 - 0:49大きな利点になるのではないか
と考えられています -
0:49 - 0:53食虫植物は
植物にとって重要な栄養分である -
0:53 - 0:59窒素 リン カリウムが不足する
強酸性土壌に生育しています -
0:59 - 1:02このように厳しい環境では
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1:02 - 1:06獲物をおびき寄せ 捉え
消化できる植物の方が -
1:06 - 1:11栄養源は土壌だけ
という植物よりも有利です -
1:11 - 1:13嚢状葉植物が覇権を握る
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1:13 - 1:16およそ 生命活動に適さない
沼を見てみましょう -
1:16 - 1:19水差し型の嚢状葉の鮮やかな色と
魅惑的な香りに引き寄せられたハエは -
1:19 - 1:23近づいて 蜜を吸います
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1:23 - 1:28しかし この嚢状葉の蜜には
コニインという -
1:28 - 1:31昆虫にとっては強い麻酔作用のある
成分が含まれています -
1:31 - 1:33コニインが効き始めると
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1:33 - 1:37ハエの動きは鈍くなり
つまずいて 漏斗の底の -
1:37 - 1:40液体の中へ落ち込んで
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1:40 - 1:42溺れてしまいます
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1:42 - 1:46液体中の酵素と細菌が
ハエをゆっくり分解して -
1:46 - 1:52植物が葉から吸収できる大きさに
非常に細かく溶かしていきます -
1:52 - 1:53ときおり
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1:53 - 1:58大きめな獲物も 嚢状葉の
致命的な漏斗に転げ落ちます -
1:58 - 2:022匹目の犠牲者は
ねばねばしたモウセンゴケと対決します -
2:02 - 2:08モウセンゴケの小さな葉からは
粘度の高い粘液が分泌されます -
2:08 - 2:11アリは このべたつく液体に
たちまち囚われてしまいます -
2:11 - 2:15アリは もがくうちに
酵素によって分解され始めます -
2:15 - 2:19特殊な触毛が アリの動きを
察知して 巻き付き -
2:19 - 2:22窒息させるように
締め上げていきます -
2:22 - 2:23アリが窒息すると―
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2:23 - 2:26窒息には1時間もかかりませんが―
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2:26 - 2:30触毛が再び開かれて
次の犠牲者を待ち構えます -
2:30 - 2:32これで2匹
あと4匹です -
2:32 - 2:35次の標的は ゲンリセアの
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2:35 - 2:38地中の螺旋のなかで
生命を終えます -
2:38 - 2:42この生物は エサを求めて 隙間から
根のようなものに入ります -
2:42 - 2:47しかし 毛だらけの迷路の中で
すぐに迷ってしまいます -
2:47 - 2:51内向きに曲がった毛によって
脱出を阻まれ -
2:51 - 2:56誘導された先の合流部は
消化酵素が入っていて -
2:56 - 3:00酸素が致命的に少ない空間です
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3:00 - 3:02近くの池の
濁った水の中では -
3:02 - 3:07オタマジャクシが 知らず知らず
タヌキモの方向に泳いでいきます -
3:07 - 3:10タヌキモは 最も敏捷な
食虫植物です -
3:10 - 3:13オタマジャクシは タヌキモの
「毛」に触ると -
3:13 - 3:14数ミリ秒以内に
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3:14 - 3:18はねぶたが開き
オタマジャクシを吸い込みます -
3:18 - 3:20体の半分だけ囚われた
オタマジャクシは -
3:20 - 3:22自由になろうと
もがく一方で -
3:22 - 3:27植物に取り込まれた部分は
消化されていきます -
3:27 - 3:29その先数時間にわたって
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3:29 - 3:32オタマジャクシのもがきは
植物の捕食行動を誘引し -
3:32 - 3:34その度に 植物の中に
どんどん取り込まれ -
3:34 - 3:38生きたまま 少しずつ
消化されていきます -
3:38 - 3:42さて こちらの甲虫は
甘い香りの蜜にうっとりしています -
3:42 - 3:45蜜の出どころに
どんどん近づいた甲虫は -
3:45 - 3:50世界で最も有名な食虫植物の
葉に停まってしまいます -
3:50 - 3:54葉の表面に生える細かい毛が
虫の着地を感知して -
3:54 - 3:59ハエトリグサの口が
ぱちんと閉まります -
3:59 - 4:02葉のトゲが噛み合って
虫の運命が定まります -
4:02 - 4:03一旦閉じると
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4:03 - 4:09葉は 外付けの胃のような働きをし
昆虫の軟組織を消化します -
4:09 - 4:11数日後 葉が再び開く時には
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4:11 - 4:15昆虫の外骨格しか
残っていません -
4:15 - 4:19最後まで生き残った
カゲロウを見てみましょう -
4:19 - 4:22ムシトリスミレに近づくと
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4:22 - 4:27カゲロウは 球状の粘ついた液体よりも
高いところで合図する花に向かいます -
4:27 - 4:33カゲロウは 花びらに降り立ち
蜜を吸って 無傷で飛びだちます -
4:33 - 4:38花の長い茎は 特定の昆虫を
捕食器官から遠ざけることで -
4:38 - 4:42授粉する昆虫を ただの獲物と
区別することができます -
4:42 - 4:47こうして カゲロウは
末長く 実りの多い人生を― -
4:47 - 4:48おっと
- Title:
- 食虫植物の野蛮な世界 ― ケニー・クーガン
- Speaker:
- ケニー・クーガン
- Description:
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世界中で600種以上の植物は、栄養分を一般的な補給源である日光、水分、土から栄養に加えて、昆虫、カエル、そしてなんとネズミからも補っています。ハエやオタマジャクシ、甲虫は、食虫植物の見事な捕食芸の餌食となります。食虫植物とはなんなのでしょうか?どのように獲物を捕えるのでしょうか? 肉食の奇術師たちの世界にケニー・クーガンが飛び込みます。
講師:ケニー・クーガン、監督:リサ・ラブラチオ
このビデオの教材 :https://ed.ted.com/lessons/the-wild-world-of-flesh-eating-plants-kenny-coogan - Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:50
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