あなたは感情に流されているわけじゃない―感情は脳で作られる
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0:01 - 0:06私の研究室から1.5キロ程の所で
ある時 爆弾テロがありました -
0:06 - 0:082013年のボストンマラソンの時です
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0:09 - 0:13爆弾を仕掛け生き残ったチェチェン人の
ジョハル・ツァルナエフは -
0:13 - 0:16裁判により有罪となって
死刑を宣告されました -
0:17 - 0:19さて 陪審員団が
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0:19 - 0:23終身刑か 死刑かを
決めねばならない時 -
0:23 - 0:27彼らが主に
判断のよりどころにするのは -
0:27 - 0:30被告が自分の行いを
悔いているか否かです -
0:30 - 0:33ツァルナエフは謝罪の言葉を
口にはしましたが -
0:33 - 0:35陪審員が見た彼は
-
0:35 - 0:40ただ無表情でじっと
目を凝らしていたのです -
0:40 - 0:44ツァルナエフは有罪です
そこに疑いの余地はありません -
0:44 - 0:47彼は罪のない人々を殺害し
後遺症を負わせたのです -
0:47 - 0:49私が議論したいのは
そこではありません -
0:49 - 0:52被害者の方々のことを
心からお気の毒に思います -
0:53 - 0:55しかし科学者の私が
申し上げないといけないのは -
0:55 - 1:00他人の感情を読み取るなんて
陪審員には出来っこないということです -
1:00 - 1:03悔恨どころか どんな感情も
相手が誰であってもです -
1:05 - 1:08私にも あなたにも
できません -
1:08 - 1:11感情は 私達が思うようなものでは
ないからです -
1:11 - 1:14表れ方や認識のされ方は
万国共通ではありません -
1:14 - 1:19脳の生来的反応で制御不能と
いうわけでもありません -
1:21 - 1:26私達は相当長い間
感情の性質を誤解してきました -
1:26 - 1:31感情とは一体何なのかを理解するのは
あらゆる人にとって重要です -
1:32 - 1:36私は科学者として ここ25年ほど
感情を研究してきました -
1:36 - 1:39私の研究室では
人の顔を研究対象にしています -
1:39 - 1:45顔の筋肉を収縮させて 表情を生み出す
電気信号を測定するのです -
1:46 - 1:50私達は 感情がわいている時の
人体の様子を詳しく調べてきました -
1:50 - 1:53何百もの生理学的研究を分析しました
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1:54 - 1:56対象者は何千人にものぼります
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1:56 - 1:58何百もの脳をスキャンし
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1:58 - 2:01感情に関するあらゆる脳画像研究を
検証しました -
2:01 - 2:03過去20年に発表されたもの全てです
-
2:04 - 2:09これらの研究の結果は
見事に一貫しています -
2:10 - 2:16皆さんはまるで
感情が生まれつきのもので -
2:16 - 2:19何かのきっかけで その感情がわくと
感じているかもしれません -
2:19 - 2:20でも違います
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2:21 - 2:26脳には感情回路があらかじめ
組み込まれていて -
2:26 - 2:29感情回路は生まれつきのものと
信じているかもしれませんが 違うんです -
2:30 - 2:34実は この会場のどなたの脳にも
感情回路はありません -
2:34 - 2:38それどころか
地球上の誰の脳にもないんです -
2:39 - 2:41じゃあ感情って
一体何なのでしょう? -
2:43 - 2:46びっくりしないでくださいね
だって・・・ -
2:48 - 2:50感情とは 推論なんです
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2:50 - 2:56脳が瞬間的に作りあげる
推論であって -
2:56 - 3:00その時 何十億もの脳細胞が
一緒に働いています -
3:00 - 3:03そして皆さんは
そういった推論を -
3:04 - 3:06予想しているより
もっと制御できるのです -
3:07 - 3:11これが馬鹿げているとか
クレイジーだとか 思ったでしょうか -
3:11 - 3:16私もそうです
正直なところ 証拠をこの目で ― -
3:16 - 3:18何十年にもわたる証拠を
見てきていなかったら -
3:18 - 3:20絶対に 私も信じないでしょう
-
3:21 - 3:26でも端的に言うと 感情は生まれつき
脳に組み込まれている訳ではありません -
3:28 - 3:29感情は構築されるのです
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3:31 - 3:34どういうことかというと
これをご覧ください -
3:35 - 3:39たった今 皆さんの脳は
必死で働いています -
3:39 - 3:43ニューロンは狂ったように発火し
これに意味を見い出そうとしています -
3:43 - 3:47白黒の斑点以外の何かを
見ようとするのです -
3:47 - 3:51脳はこれまでの人生で経験したことを
入念にチェックして -
3:51 - 3:54何千もの推論を
同時に行っています -
3:54 - 3:56可能性を比較検討し
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3:56 - 3:58解を出そうとしています
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3:58 - 4:00「これは 何に一番似ているか?」
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4:00 - 4:01「これは何か?」ではなく
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4:01 - 4:05「私の過去の経験のうちで
何に一番似ているか?」 -
4:05 - 4:08そしてこれは全部
まばたきする間に起きています -
4:08 - 4:12今 あなたの脳が ぴったりくるものを
見つけるのにまだ苦労していて -
4:12 - 4:15まだ白と黒の斑点しか
目に入らないなら -
4:15 - 4:19あなたは「経験盲」と言われる状態に
陥っているのです -
4:19 - 4:23あなたの経験盲を
治してあげましょう -
4:23 - 4:26これが私 大好きなのよ
いいですか 治しますよ? -
4:26 - 4:28(歓声)
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4:28 - 4:29了解 ではどうぞ
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4:32 - 4:34(息をのむ)
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4:37 - 4:38いいですね
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4:38 - 4:42今 多くの方には
蛇が見えています -
4:42 - 4:44なぜでしょう?
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4:44 - 4:48なぜなら 皆さんの脳が
過去の経験をチェックするにあたり -
4:48 - 4:50今は新しい知識があるからです
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4:50 - 4:52あの写真から得た知識です
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4:52 - 4:55実にすごいのは
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4:55 - 4:58皆さんがほんの一瞬前に
獲得した知識によって -
4:58 - 5:02この斑点をどう体験するかが
今まさに変化していることです -
5:03 - 5:06皆さんの脳は 蛇のイメージを
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5:06 - 5:09実物がいないのに
作りあげているわけです -
5:09 - 5:11この種の錯覚を
-
5:11 - 5:15私のような神経科学者は
「予測」と呼んでいます -
5:15 - 5:19予測は 脳が
普段していることです -
5:19 - 5:21脳にとっては日常茶飯事なんです
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5:21 - 5:25予測は あらゆる経験の基礎で
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5:25 - 5:27あらゆる行動の基礎でもあります
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5:27 - 5:33実際 予測のおかげで皆さんは
私の話す言葉を理解できるんです -
5:33 - 5:34言葉が出てくるのは私の・・・
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5:35 - 5:38(観客)口から!
(リサ・フェルドマン・バレット)そう 口です -
5:38 - 5:41予測は人間の根本にある作用です
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5:41 - 5:44私達がすばやく効率的に
世界を理解するのを助けてくれます -
5:44 - 5:49ですから皆さんの脳は
世界に直接反応しているのではありません -
5:51 - 5:53過去の経験を利用して
-
5:53 - 5:58脳は 皆さんの世界の経験を
予測し 作りあげるのです -
6:00 - 6:06他者の感情を見て取る方法は
予測に深く根ざしています -
6:06 - 6:09ですから私達は
相手の顔を見るだけで -
6:09 - 6:13表情に込められた感情を
読み取ることができると感じるのです -
6:13 - 6:15本のページ上の言葉を
読み取るのと同じようにです -
6:15 - 6:19でも実は よく調べると
脳は予測をしています -
6:19 - 6:23脳は 似たような状況での
過去の経験を用いて -
6:23 - 6:25意味を見い出そうとします
-
6:25 - 6:27今度は 斑点の意味ではなく
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6:27 - 6:30顔の動きの意味を
見い出そうとしています -
6:30 - 6:33唇が丸まっているとか
眉が上がったとかです -
6:34 - 6:36ではあの無表情の凝視は?
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6:36 - 6:41悔恨の情のない
殺人鬼なのかもしれませんが -
6:41 - 6:43石のような表情の凝視は
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6:43 - 6:47敗北をストイックに受け入れている
表れの可能性もあります -
6:47 - 6:49実際 チェチェンの文化では
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6:49 - 6:53ジョハル・ツァルナエフの状況にいれば
そうなるものなのです -
6:54 - 6:56ですから ここで学ぶべきことは
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6:56 - 7:01皆さんが読み取ったように思う
他者の感情は -
7:01 - 7:05実際のところ その一部は
あなたの頭の中身に由来するということです -
7:05 - 7:08このことは
法廷でも当てはまりますし -
7:08 - 7:11教室でも
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7:11 - 7:13寝室でも
-
7:13 - 7:15重役会議の場でもそうです
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7:16 - 7:18私が心配しているのは
ここなんです -
7:18 - 7:21複数のテック企業
まあ名前は伏せましょう・・・ -
7:22 - 7:23まあいっか
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7:23 - 7:25ほら Googleとか
Facebookとか・・・ -
7:25 - 7:28(笑)
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7:28 - 7:34そういった企業は 何百万ドルもの研究費で
感情探知システムを構築しています -
7:34 - 7:37しかし彼らの問いは
根本的に誤っています -
7:37 - 7:42なぜなら 彼らは 顔や身体から
感情を読み取ろうとしていますが -
7:42 - 7:45感情のありかは
顔でも身体でもないからです -
7:45 - 7:49身体の動き自体には
感情に関わる意味が全くありません -
7:52 - 7:54それらの意味は
自分で見い出さねばなりません -
7:54 - 7:57人間もその他の生き物も
それらを文脈と結び付けねばならず -
7:57 - 7:59意味はそうして見い出されるのです
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7:59 - 8:05そのようにして私達は知るのです
微笑みが悲しみを意味したり -
8:05 - 8:08泣き叫ぶ様子が幸せを意味したり
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8:08 - 8:12ストイックで静止した顔が
-
8:12 - 8:15敵を葬り去ろうという
怒りに満ちた企みを意味する可能性を -
8:18 - 8:21さて私がまだ出し惜しみを
しているのかもしれないので -
8:21 - 8:25もう少しだけ思い切って
お話ししましょう -
8:25 - 8:28皆さんが自分の感情を経験する方法は
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8:28 - 8:31全く同じプロセスなんです
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8:31 - 8:36皆さんの脳は基本的に
予測をし 推論をし -
8:36 - 8:38それらは一瞬のうちに
-
8:38 - 8:42数十億のニューロンが働くことで
作りあげられます -
8:43 - 8:47脳は生来的に いくつかの気持ちを
生じるようにできています -
8:47 - 8:52身体の生理状態からくる
単純な気持ちです -
8:52 - 8:54人間には生まれた時点で
-
8:54 - 8:58穏やかさやイライラといった
ある種の気持ちを抱く力があります -
8:58 - 9:01興奮、安らぎ、不快もです
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9:01 - 9:04でもこれらの単純な気持ちは
先程まで言っていた感情とは違います -
9:04 - 9:08単純な気持ちは 寝ている時以外
常にあなたと共にあります -
9:09 - 9:13身体の中で何が起きているかの
単純な要約で -
9:13 - 9:15バロメーターのようなものです
-
9:16 - 9:18でもその気持ちには
詳細な情報がほぼ伴いません -
9:18 - 9:21次に何をすべきか知るうえで
詳細な情報は必要なんです -
9:21 - 9:23こういう気持ちに対して
何をするか? -
9:23 - 9:25では 脳はどうやって
詳細な情報を与えるのか? -
9:25 - 9:27それが予測なんです
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9:27 - 9:32予測は先程のような
単純な気持ちを生み出す身体感覚と -
9:32 - 9:34身の回りで起きていることを
結び付けて -
9:34 - 9:36何をすべきか教えてくれます
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9:36 - 9:37そして 時には
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9:37 - 9:42先程言っていたような強い感情も
ここから作られます -
9:42 - 9:47例えば もしあなたが
パン屋さんに入ったとして -
9:47 - 9:51脳はこう予測するかもしれません
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9:51 - 9:55「焼きたてのチョコチップクッキーの
おいしそうな香りがするだろう」と -
9:56 - 9:57私の脳なら そう予測するでしょうね
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9:57 - 10:00焼きたてクッキーの
おいしそうな香り -
10:00 - 10:03そして私達の脳は
少しだけ胃をキュッとさせて -
10:03 - 10:06クッキーを食べる準備を
するかもしれません -
10:06 - 10:08そしてもし私達が正しければ
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10:08 - 10:11もし実際に焼きたてクッキーが
オーブンから出てくれば -
10:11 - 10:14私達の脳は空腹を作りあげ
-
10:14 - 10:18クッキーをこれから
もぐもぐ食べて -
10:18 - 10:20とても効率良く消化できるよう
準備をします -
10:20 - 10:22クッキーをいっぱい
食べられるわけです -
10:22 - 10:24とっても良いことですね
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10:24 - 10:27ここ笑うところですよ
私 真剣ですから -
10:27 - 10:31(笑)
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10:31 - 10:32ここが大事な点です
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10:32 - 10:34さっきの胃がキュッとなるというのは
-
10:34 - 10:36別の状況で起きたなら
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10:36 - 10:38全く違う意味にもなりかねません
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10:38 - 10:42もし胃がキュッとなるのを
脳が予測したのが -
10:42 - 10:47たとえば病院の一室で
検査結果を待っている時だったら -
10:47 - 10:52脳は恐怖や心配 不安を
作りあげるでしょう -
10:52 - 10:56すると たぶんあなたは
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10:56 - 10:58両手をもみ絞ったり
-
10:58 - 11:01深呼吸をしたり
泣いたりさえするかもしれません -
11:02 - 11:06ね? 同じ身体感覚
同じ胃の動きが -
11:07 - 11:08異なった経験になるのです
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11:09 - 11:10ここから学べるのは
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11:10 - 11:15感情はあなたの身にふりかかるように見えて
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11:15 - 11:17実はあなたが作り出しているんです
-
11:20 - 11:25脳の古い部分の
内部深くに埋め込まれたー -
11:25 - 11:29謎めいた感情回路の働きに
流されているのではありません -
11:30 - 11:34感情はもっと自分で制御できるんです
-
11:34 - 11:35皆さんが思っている以上にね
-
11:35 - 11:39指をパチンと鳴らせば
気分が変わるわけじゃないですよ -
11:39 - 11:42洋服を着替えるようには
いきませんからね -
11:42 - 11:44でも皆さんの脳は
-
11:44 - 11:50もし感情を作るのに使う材料を変えれば
-
11:50 - 11:54感情面での生活のありようを
変容できるように生来的にできています -
11:54 - 11:57ですから もし今日
その材料を変えれば -
11:57 - 12:02明日は違った予測ができるよう
脳に教えていることになります -
12:02 - 12:07これを私はこう呼んでいます
「自分の経験の建築家になる」 -
12:09 - 12:10例を挙げましょう
-
12:12 - 12:15試験の前にナーバスになった経験って
皆さんありますよね? -
12:16 - 12:20でも試験前の不安が
著しい人もいます -
12:20 - 12:22テスト不安の人達です
-
12:23 - 12:28過去にテストを受けた時の
経験に基づいて -
12:28 - 12:31彼らの脳が予測するのは
ドキドキする心臓や -
12:31 - 12:33汗をかいた手のひら
-
12:33 - 12:38あまりにもそれがひどいために
まともに試験を受けられません -
12:38 - 12:40良い成績はとれません
-
12:40 - 12:44時には単位を落とすだけでは済まず
大学を落第するかもしれません -
12:45 - 12:46ここで大事なことです
-
12:47 - 12:51心臓がドキドキいうのは
不安だからとは限りません -
12:51 - 12:56もしかしたら
あなたの身体は戦いに臨み -
12:56 - 12:58試験でAを勝ち取る準備をしているかも・・・
-
12:58 - 13:01あるいは ほら
講演の準備かもしれません -
13:01 - 13:04何百人もの前で ステージの上で
収録までされて -
13:04 - 13:06(笑)
-
13:06 - 13:07まじめな話です
-
13:07 - 13:09(笑)
-
13:10 - 13:14研究によると 学生達は
不安に思うかわりに -
13:14 - 13:18こういった類の活力あふれる決意を
作り出せるようになれば -
13:18 - 13:20試験でもっと良い成績を
取れるようになります -
13:21 - 13:26そのような決意が
脳が将来を違う風に予測する材料になり -
13:26 - 13:29すると不安を手なずけられます
-
13:30 - 13:32そしてもし彼らが
何度もこれを繰り返せば -
13:32 - 13:341つの試験に合格できるだけでなく
-
13:34 - 13:37単位がもっと簡単に取れ
-
13:37 - 13:40大学も卒業できるかもしれないのです
-
13:40 - 13:45これは将来の収入に
大きな影響を及ぼします -
13:45 - 13:49ですから私はこれを
「実践的な感情的知性」と呼んでいます -
13:50 - 13:54この感情的知性は
自分の手で育んで -
13:54 - 13:56日常生活で
使うことができるんです -
13:56 - 13:58いいですか
-
13:58 - 13:59想像してください
朝 目を覚まします -
13:59 - 14:02皆さんきっと経験ありますよ
私もあります -
14:02 - 14:04目が覚めて
意識がはっきりしてくるにつれて -
14:04 - 14:08たいへんな恐怖を感じます
-
14:08 - 14:10このまざまざと感じられる惨めさ
-
14:10 - 14:12すぐに あなたの思考が駆け巡ります
-
14:12 - 14:15職場でやらないといけない雑用を
あれやこれやと考え始め -
14:16 - 14:17山のようなEメールもあって
-
14:17 - 14:20そこに埋もれたら
もう出てこれないくらいです -
14:20 - 14:22折り返さないといけない電話もあるし
-
14:22 - 14:24重要な会議で
街の向こう側に行くから -
14:24 - 14:26交通事情との戦いです
-
14:26 - 14:28子どものお迎えは遅刻でしょうね
-
14:28 - 14:30犬の具合は良くないし
それから晩御飯は? -
14:30 - 14:32ああもう!
-
14:32 - 14:33「私の人生どうなってるの?」
-
14:33 - 14:35これ 私のことです
-
14:35 - 14:40(笑)
-
14:40 - 14:43このような思考の渦は
予測によるものなんです -
14:44 - 14:48皆さんの脳はサーチを行い
-
14:48 - 14:54自分が惨めさとして経験している
身体の感覚の説明を求めます -
14:54 - 14:58皆さんが斑点の図で
まさにやったようにです -
14:59 - 15:04ですから皆さんの脳は 何が
そんな感覚を起こしたのか説明を試みます -
15:04 - 15:06それに対し何をしたらいいか
分かるようにです -
15:07 - 15:09でもその感覚は
-
15:09 - 15:12人生に何か悪いことがあると
示しているのではないかもしれません -
15:12 - 15:15純粋に身体因によるのかもしれません
-
15:15 - 15:16疲れているとか
-
15:16 - 15:18睡眠不足とか
-
15:18 - 15:19おなかがすいているとか
-
15:19 - 15:21脱水状態とか
-
15:22 - 15:27今度 皆さんが
激しい苦痛を感じたら -
15:27 - 15:29自分の胸に訊いてみてください
-
15:29 - 15:33純粋に身体の問題という可能性は
あるだろうか?と -
15:33 - 15:37感情的な苦しさを
単なる身体的な苦しさに -
15:37 - 15:41変化させることは
果たして可能でしょうか? -
15:42 - 15:45そうは言っても私は
-
15:45 - 15:48ジェダイよろしく
心の持ちようを変えれば -
15:48 - 15:51自分の手で抑うつや
-
15:51 - 15:55不安やあらゆる深刻な状態から
抜け出せると言っているのではありません -
15:55 - 15:57私がお伝えしたいのは
-
15:57 - 16:01皆さんは 想像以上に
自分の感情を制御できるということ -
16:01 - 16:03そして 皆さんには
-
16:03 - 16:06感情的苦しみや それによって
人生にもたらされる結果を -
16:06 - 16:08緩和する力があるということです
-
16:08 - 16:11経験を違う風に作りあげる方法を
学べばいいんです -
16:12 - 16:14これは誰でもできることで
-
16:14 - 16:17少し練習すれば
とても上手になれます -
16:17 - 16:18車の運転と一緒です
-
16:18 - 16:20最初は かなり努力がいりますが
-
16:20 - 16:22最終的には自動的に
できるようになります -
16:23 - 16:25皆さんはどうか分かりませんが
-
16:25 - 16:30これは本当に励まされ 感化される
メッセージだと私は思いますし -
16:30 - 16:33これが何十年もの研究に
裏付けられているという事実を -
16:33 - 16:36科学者として幸せだと感じます
-
16:36 - 16:39でもこれには注意点もあることを
警告しておきます -
16:39 - 16:43なぜなら 制御を増すということは
責任も増すということだからです -
16:45 - 16:49「脳のどこか奥深くに埋め込まれていて
自動的に引き金が引かれる」と -
16:49 - 16:52俗に言われている感情回路に
-
16:52 - 16:54流されてしまうわけではないなら
-
16:54 - 16:57責任があるのは誰でしょうか?
-
16:57 - 16:59あなたのひどい振る舞いの
責任をとるべきなのは? -
17:00 - 17:02あなた自身です
-
17:02 - 17:05感情に対して
あなたに過失があるからではなく -
17:05 - 17:10今日あなたがする活動や経験を
-
17:10 - 17:13明日のあなたの脳が
予測に使うからです -
17:14 - 17:17私達に責任が生じる理由は
-
17:17 - 17:19自分に過失があるからではなく
-
17:19 - 17:22それを変えられる唯一の存在だから
という場合もあるのです -
17:24 - 17:26責任というのは重大な言葉です
-
17:26 - 17:28実際とても重すぎて
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17:28 - 17:33感情が生来的に備わっているのではなく
構築されるものだという科学的な証拠に -
17:34 - 17:37抗いたくなることもあります
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17:39 - 17:43自分の感情に責任があるという考えは
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17:43 - 17:46飲み込むのがとても難しく思えます
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17:47 - 17:51だからって そんな風に考えて
喉を詰まらせなくてもいいんです -
17:51 - 17:52深呼吸をして
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17:52 - 17:55必要なら お水も飲んで
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17:55 - 17:56受け入れましょう
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17:56 - 17:58その責任を受け入れるのです
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17:58 - 18:03なぜなら それが
より健康な身体や -
18:03 - 18:06より公正で情報に基づいた法制度や
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18:06 - 18:10より柔軟で可能性に満ちた形で
感情と生きることへの道だからです -
18:10 - 18:11ありがとうございました
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18:11 - 18:16(拍手)
- Title:
- あなたは感情に流されているわけじゃない―感情は脳で作られる
- Speaker:
- リサ・フェルドマン・バレット
- Description:
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あなたは、誰かの顔を見てその人がどんな気持ちでいるか読み取ることができますか? 幸せや悲しみや不安の感じ方は、どの人も同じなのでしょうか? そもそも感情とは何なのでしょう? ここ25年にわたって、心理学の教授リサ・フェルドマン・バレットは表情をマッピングしたり、脳をスキャンしたり、何百もの生理的研究を分析したりして、感情とは一体何なのかを理解しようとしてきました。彼女はこの徹底的な研究の結果を紹介するとともに、感情が予想以上に統制可能なものかもしれないことについて説明します。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 18:15
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Moe Shoji approved Japanese subtitles for You aren't at the mercy of your emotions -- your brain creates them | |
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Moe Shoji edited Japanese subtitles for You aren't at the mercy of your emotions -- your brain creates them | |
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Moe Shoji accepted Japanese subtitles for You aren't at the mercy of your emotions -- your brain creates them | |
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Moe Shoji edited Japanese subtitles for You aren't at the mercy of your emotions -- your brain creates them | |
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Naoko Fujii edited Japanese subtitles for You aren't at the mercy of your emotions -- your brain creates them | |
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Naoko Fujii edited Japanese subtitles for You aren't at the mercy of your emotions -- your brain creates them | |
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Naoko Fujii edited Japanese subtitles for You aren't at the mercy of your emotions -- your brain creates them | |
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