世界が突然終わるかもしれない8通りの方法 | スティーブン・ペトラネック | TEDxMidwest
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0:08 - 0:11約11年前
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0:12 - 0:15カリフォルニアで行われた
TEDで講演しました -
0:16 - 0:19大成功でした
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0:19 - 0:22「明日 世界が滅亡する10の可能性」
という演題でした -
0:23 - 0:24それは拡散し
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0:24 - 0:28ネットで様々なことが
拡散するようになる前でしたが― -
0:28 - 0:30良いことばかりではありませんでした
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0:30 - 0:33何千ものばかげたサイトで
紹介されました -
0:33 - 0:38『メン・イン・ブラック』を
記録映画と考えるような人たちのサイトで -
0:38 - 0:40(笑)
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0:40 - 0:43彼らは実際に
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0:43 - 0:46マヤ暦が終末を予言したと
信じていました -
0:48 - 0:50その講演の前に私のことを
検索していたら -
0:50 - 0:529件か10件ヒットしたでしょう
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0:52 - 0:54科学誌の編集者としてです
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0:55 - 0:56それが講演の3週間後には
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0:56 - 0:59418件になりました
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0:59 - 1:03火星人と関連づけられて
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1:04 - 1:05偶然にも
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1:05 - 1:09そのとき私は母にパソコンの
使い方を教えていました -
1:09 - 1:11(笑)
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1:11 - 1:13しかも遠隔でです
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1:13 - 1:15グーグルの使い方も教えました
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1:15 - 1:18母が初めて検索したのは
誰だったでしょう -
1:18 - 1:19(笑)
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1:20 - 1:22ですから
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1:22 - 1:23(笑)
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1:23 - 1:24[「スティーヴ、大丈夫?」]
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1:24 - 1:27自分の評判が少し心配になり始めました
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1:27 - 1:31そこでTEDキュレーターの
クリス・アンダーソンに電話しました -
1:31 - 1:33私はクリスなら TEDの講演者が
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1:33 - 1:37頭のおかしいネット民に
同類扱いされることを望まず -
1:37 - 1:41Googleのお友達
ラリーとセルゲイに手を回して -
1:41 - 1:43抹消に協力してくれると思っていました
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1:45 - 1:47少し失望しました
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1:47 - 1:48[「お気の毒に」]
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1:48 - 1:51私が求めていたような同情は
得られませんでした -
1:51 - 1:53クリスはこれを面白いと
考えたようです -
1:53 - 1:55またTEDで話してくれと頼まれ
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1:55 - 1:59私は贖罪の機会だと思って
飛びつきました -
2:00 - 2:04今度は「楽観的な未来になる10の理由」
というお題で話し -
2:04 - 2:06とても良い講演になりました
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2:06 - 2:09これまでで一番でした
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2:10 - 2:14驚きと興味深い科学が満載の
講演だったのですが -
2:15 - 2:17それほど広まりませんでした
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2:17 - 2:21人々は 世界が突如滅亡する
新たな10の可能性を求めていたのです -
2:21 - 2:24[「どうしてやらなかったんだい?
温暖化の話は?」] -
2:24 - 2:28誰も楽観的な講演など
シェアしなかったのでした -
2:28 - 2:30で マイクとリンダから
TEDxでの講演を頼まれたとき -
2:30 - 2:33あれから何年も経っていたので
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2:33 - 2:35私にはたくさんの
良いアイディアがありました -
2:35 - 2:37しかし彼らが何を求めたと
思いますか? -
2:37 - 2:39[明日世界が滅亡する8つの可能性]
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2:39 - 2:42それが 世界滅亡説の権威として
私がお送りする 今日のお話です -
2:42 - 2:45それでは2013年版カウントダウンを
始めましょう -
2:45 - 2:47[第8位 パンデミックの襲来]
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2:47 - 2:50これは新型インフルエンザN1H1です
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2:50 - 2:54このインフルエンザ・ウイルスが
直近のパンデミック つまり -
2:54 - 2:591918年のスペイン風邪の元凶です
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3:00 - 3:03当時の世界人口の5割
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3:03 - 3:05すなわち10億人が感染し
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3:05 - 3:0810人に1人が死んだと
見られています -
3:08 - 3:10[5億人感染 1億人死亡]
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3:10 - 3:13興味深いのは それが
3波に分かれて押し寄せ -
3:13 - 3:17それぞれ6か月間隔があいたことです
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3:18 - 3:23第2波では感染した全員が死にました
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3:23 - 3:26インフルエンザは
それほど恐ろしいのです -
3:27 - 3:282013年の現在
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3:28 - 3:34中国の農家の庭先でアヒルや豚や鶏が
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3:34 - 3:35密集して飼われています
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3:35 - 3:39そこでインフルエンザが発生します
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3:39 - 3:42ウイルスは突然変異が得意です
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3:42 - 3:43こうした農家ではなおさらです
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3:43 - 3:46したがって毎年予防注射を受け
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3:46 - 3:47身を守らねばなりません
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3:47 - 3:49ただ 興味深いことに
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3:49 - 3:52アメリカでは国民の半分未満しか
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3:52 - 3:54毎年予防接種を受けていません
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3:54 - 3:59でも疾病予防管理センターが
心配で夜も眠れないのはそのせいではなく -
3:59 - 4:03彼らが懸念しているのは
遺伝子組み換えウイルスです -
4:03 - 4:04それをご説明します
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4:04 - 4:06ウイルスには2種類あります
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4:06 - 4:09一つは動物に感染するウイルスで
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4:09 - 4:12動物から動物へとうつります
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4:12 - 4:14もう一つは人間に感染するウイルスで
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4:14 - 4:16人から人へと感染します
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4:16 - 4:20香港型インフルエンザや
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4:20 - 4:242009年に再発したH1N1型
インフルエンザに感染した人が -
4:24 - 4:26市場に行って鶏肉を買い
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4:26 - 4:31それがたまたま
ウイルスに感染しており -
4:32 - 4:35家で正しく調理せずに
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4:35 - 4:38食べると そのウイルスにも感染します
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4:38 - 4:41つまり2種類のウイルスに
感染したわけです -
4:41 - 4:44人から人へ感染するウイルスと
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4:44 - 4:47動物から動物へ感染するウイルスです
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4:47 - 4:49しかしほとんどの場合
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4:49 - 4:54動物ウイルスのほうが
毒性が強く危険です -
4:57 - 4:59さらに 数週間前
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4:59 - 5:06H7N9(鳥インフルエンザ)と呼ばれる
致命的なインフルエンザが現れました -
5:06 - 5:07約100人が感染し
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5:07 - 5:09その多くが亡くなりました
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5:09 - 5:13疾病予防管理センターの
最大の懸念の一つです -
5:13 - 5:19スペイン風邪のようなパンデミックが
新たに起こり得ます -
5:19 - 5:20ある人が
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5:20 - 5:24人に感染するウイルスを保有していて
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5:24 - 5:28ウイルス入りの肉を
食べてしまった場合などです -
5:28 - 5:30そういった場合も解決策はあります
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5:30 - 5:33しかし状況は1918年当時と
とても異なります -
5:33 - 5:368万機の商用ジェット機が
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5:36 - 5:39満員の乗客を乗せて毎日飛んでいます
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5:39 - 5:44ウイルスが地球を1周するのに
かかるのは約2週間です -
5:44 - 5:49民間企業ではそんなに早く
ワクチンを供給できません -
5:49 - 5:51私たちにできる唯一の方法は
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5:51 - 5:53オーストラリア政府がしたように
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5:53 - 5:55試験所を造り
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5:55 - 5:57即座に
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5:57 - 6:00大量のワクチンを製造できるよう
準備することです -
6:00 - 6:02それをしなければなりません
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6:02 - 6:05第2に 手軽な試験紙検査が必要です
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6:05 - 6:07薬局に行き綿棒を買って
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6:07 - 6:09それを口に入れます
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6:09 - 6:10青く染まれば感染しています
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6:10 - 6:14医者にかかって「私はインフルエンザですか」
「細菌感染症ですか」などと尋ねても -
6:14 - 6:16うち半分のケースでは医者にもわかりません
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6:17 - 6:21パンデミックが来て インフルエンザに
かかっているか知りたくても -
6:21 - 6:23医者を見つけることはできないのです
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6:24 - 6:27第3に 予算を割いて公共医療制度を
充実させる必要があります -
6:27 - 6:30現実には5万人の公共医療従事者が
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6:30 - 6:32過去3年間に解雇されました
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6:33 - 6:3640年から50年前
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6:36 - 6:39この国に何千もの核シェルターが
建設されました -
6:39 - 6:41核戦争が現実の脅威になると
考えられていたからです -
6:41 - 6:44それが造れたのだから
公共医療制度も作れます -
6:44 - 6:47そうすればパンデミックにも
対応できます -
6:49 - 6:50次は7番目です
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6:50 - 6:52(拍手)
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6:52 - 6:53美しいでしょう?
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6:53 - 6:56太陽からのコロナ質量放出です
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6:56 - 7:00これに比べれば太陽フレアは
幼稚園のようなものです -
7:00 - 7:01[第7位 太陽活動の活発化]
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7:01 - 7:05それにより無数の原子が
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7:05 - 7:08微粒子として放出され
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7:08 - 7:11放射線とともに宇宙に飛び出します
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7:12 - 7:14このような爆発のほとんどは
地球を直撃しません -
7:14 - 7:18太陽とは 宇宙にただよう
巨大なビーチボールのようなもので -
7:18 - 7:22地球は講堂の隅っこに転がっている
BB弾のようなものだからです -
7:22 - 7:24ですから太陽が
どの方向へ微粒子を放出しようと -
7:24 - 7:28私たちに直接ぶつかることは
非常にまれです -
7:28 - 7:32しかし昨年8月 そして1か月前にも
衝突が起きました -
7:32 - 7:36そのとき飛行機に乗っていたかったとは
誰も思わなかったでしょう -
7:37 - 7:421859年のコロナ質量放出では
アメリカのできたばかりの電報システムが -
7:42 - 7:44融けたも同然の惨状を呈しました
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7:44 - 7:47システムが発火し
オペレーターはショックを受け -
7:47 - 7:49電報は消失しました
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7:49 - 7:52多くの場合 大気中の磁場が
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7:52 - 7:55私たちをコロナ質量放出から守ります
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7:55 - 7:57しかし大規模な直接衝突が起こったら
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7:57 - 8:02世界中の全送電網と
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8:02 - 8:05全人工衛星が一瞬で破壊され
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8:05 - 8:10世界は まるで19世紀に逆戻りした状態に
なってしまうでしょう -
8:11 - 8:15送電網の半分を回復するのに
20年かかるでしょう -
8:15 - 8:17バックアップがないからです
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8:17 - 8:20電気のない生活を考えてみてください
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8:20 - 8:24ほとんどの都市には
住めなくなってしまうでしょう -
8:25 - 8:30私たちは地上80階以上の高層ビルに
地下2階までしか作りません -
8:31 - 8:33ビルの地下には安全地帯を
設ける必要があります -
8:33 - 8:37地上80階ごとに
地下8階まで作るべきであり -
8:37 - 8:39これを新たな建築基準として
義務化すべきです -
8:39 - 8:44ニュージャージー州は州内2万か所の
橋を再建しています -
8:44 - 8:49東海岸で大震災が
早晩起こると見ているからです -
8:49 - 8:54それができるなら 私たちも
独自の建築基準を持てるはずです -
8:54 - 9:00また 変圧器や電線が
脆弱で摩耗しやすい消耗品だと認識し -
9:00 - 9:03強化された地下発電所を設置し
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9:03 - 9:06非常時に備えねばなりません
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9:07 - 9:09[第6位 新たな生命の形の開発]
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9:09 - 9:13これはクレイグ・ヴェンター研究所が
発明した合成ゲノムです -
9:13 - 9:17それを細菌細胞に注入し
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9:17 - 9:20「新しい生命の形」を創り出したのです
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9:20 - 9:25過去に存在しなかった生命の形で
繁殖も可能です -
9:28 - 9:323年前に行われたこの実験の
目的は立派です -
9:32 - 9:36単一の細胞から何でも
望むものを作るというものです -
9:37 - 9:40決まった物質を注入することで
望みのものを取り出せるのです -
9:40 - 9:44例えば合成ワクチンを作ったり
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9:44 - 9:47二酸化炭素を燃料に変えたりできます
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9:48 - 9:50その問題点は何でしょう
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9:51 - 9:56私たちの歴史は汚点だらけです
安全な研究室から有害なものが流出したとか -
9:56 - 10:00自然を改変しようとして
手に負えない事態になったとか -
10:00 - 10:02あるローテクの例を挙げれば
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10:02 - 10:07土壌浸食を食い止めるため
私たちは日本から輸入した葛を植えました -
10:07 - 10:09でも うまくいきませんでした
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10:10 - 10:13一方では 世界中の研究所が
バイオテクノロジーの実験を -
10:13 - 10:15想像を超える方法で行っています
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10:15 - 10:21金髪碧眼 性別男の完璧な赤ちゃんを
試験管内で創り出すこともできます -
10:21 - 10:25遺伝子組み換えトウモロコシも作れますし
何でも自由自在です -
10:26 - 10:31遺伝子組み換えトウモロコシが
人間を飢餓から救ってくれているかというと -
10:31 - 10:37私はむしろ 野生のトウモロコシに対する
脅威と捉えています -
10:37 - 10:39今やメキシコにしか自生していません
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10:42 - 10:43対策の1つ目は
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10:43 - 10:47「目を光らせ さらに規制すること」
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10:48 - 10:53この広い新世界全体を統治・規制する
単一の政府や法律は存在しません -
10:53 - 10:55ばらばらな規制があるだけです
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10:55 - 10:57食品医薬品局や
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10:57 - 10:59農業省や
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10:59 - 11:01環境保護庁所管の規制です
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11:01 - 11:06この現状に秩序をもたらす
新しい単一の政府機関が必要です -
11:07 - 11:11その間にも 監視の届かないところで
この分野への参入が絶えず起こっており -
11:11 - 11:14素人もそれに続くでしょう
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11:14 - 11:20キックスターターで最近立ち上がった
合成生命体を商材とする初の企画で -
11:20 - 11:23夜間に光る植物というものがありました
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11:23 - 11:26道路沿いに種を植えて
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11:26 - 11:28街灯を一掃するといった趣旨の企画です
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11:29 - 11:31先ほども言った通り
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11:31 - 11:38遺伝子組み換え作物は
世界を改善したいという動機や -
11:38 - 11:40人々を飢餓から救いたいなどの動機ではなく
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11:40 - 11:42カネのために推進されています
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11:42 - 11:45合成生物学もカネ目当てです
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11:47 - 11:49ここで少しユーモアを
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11:49 - 11:51[第5位 ロボットの席巻]
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11:51 - 11:53今からお話しすることは
信じられないでしょう -
11:53 - 11:5720年後にコンピューターは
私たちより賢くなります -
11:58 - 11:59ご存じのように
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11:59 - 12:02ディープ・ブルーはチェスを
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12:02 - 12:04地球上の誰よりもうまくプレイします
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12:04 - 12:06ご存じのとおりグーグル・カーは
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12:06 - 12:09人間より上手に運転します
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12:09 - 12:10[解決法]
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12:10 - 12:12「アスタ・ラ・ビスタ(地獄で会おうぜ)」
の時間です -
12:12 - 12:15ハイテク産業に目覚めるときです
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12:15 - 12:20時代を先取りするには
サイボーグにならねばなりません -
12:20 - 12:22(笑)
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12:22 - 12:25第4位は多数の火山の噴火です
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12:25 - 12:28これは大変な問題です
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12:29 - 12:32私たちは変動のない硬い惑星に
住んでいるわけではありません -
12:32 - 12:34ほとんどは融けた岩石や鉄で
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12:34 - 12:39中心にあると考えられる原子炉が
熱を保っています -
12:39 - 12:41私たちは救命ボートに乗って
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12:41 - 12:44融けた岩石の上を
漂っているようなものです -
12:45 - 12:48地殻は絶えず内部に向かって
崩壊しているので -
12:48 - 12:54地表に地球と同じくらい古い石は
見つかりません -
12:56 - 12:59地上の種の98%はすでに絶滅しており
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13:00 - 13:02火山がその最大の理由です
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13:03 - 13:07過去11回起きた大量絶滅のうち
4回は火山が原因です -
13:07 - 13:13新しい研究は 三畳紀末に起きた大量絶滅を
火山の噴火と溶岩の流出に結びつけ -
13:14 - 13:20別の研究は 生命の95%が絶滅したという
この驚異的な大量絶滅を -
13:20 - 13:24ほぼ同時に噴火したという火山帯に
関連づけています -
13:24 - 13:27現在のニュージャージー州から
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13:27 - 13:28モロッコまで続く火山帯です
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13:31 - 13:34過去に地球は何度も開口し
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13:34 - 13:36何世紀にもわたり溶岩が流出しました
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13:36 - 13:40インドは火山活動の結果造られました
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13:40 - 13:43火山活動は空を煤と熱い灰で覆い
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13:43 - 13:45あらゆる生物を埋め
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13:45 - 13:48いく夏もの間 太陽を覆い隠し
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13:48 - 13:52地上の植物や
海のプランクトンは死に絶え -
13:52 - 13:55それらが死ねば私たちも死にます
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13:55 - 13:59火山はまた 多量の二酸化炭素を放出し
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13:59 - 14:04地球を大幅に暖め
急激な温室効果を発生させますが -
14:04 - 14:07それは火山と聞いて私たちが想像するものに
反するものです -
14:08 - 14:14オランダではほとんどの食物が
温室で人工光により育てられています -
14:14 - 14:1524時間ずっとです
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14:15 - 14:17私たちにもできます
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14:18 - 14:22この講演を準備していたとき
奇妙なことを思いつき -
14:22 - 14:26Amazonのページに行って
あるものの値段と品質を確認しました -
14:26 - 14:29それはガスマスクです
最も安く購入できる保険と言えます -
14:29 - 14:31場所もとりませんし
-
14:31 - 14:34災難を切り抜けられます
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14:34 - 14:39そして最後に 私たちのような惑星に
住むにあたっての究極の問題解決法です -
14:39 - 14:42地球は不安定で 永遠には存続しません
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14:42 - 14:4645億年後には太陽に吸収され
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14:46 - 14:48私たちの種は死滅するでしょう
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14:48 - 14:54私たちが太陽系外の惑星を
植民地化しないかぎりは -
14:54 - 14:58第3位は急速に進む温室効果
先ほど少しお話ししました -
14:58 - 15:00生態系の崩壊という言い方もできます
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15:01 - 15:03気温が上昇しているのは事実です
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15:03 - 15:091990年の地球の大気の平均気温は
摂氏14.5度でした -
15:09 - 15:1323年後 気温は0.75度上昇しました
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15:13 - 15:17氷床コアからわかるかぎり 地球史上
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15:17 - 15:19CO2濃度がこれほど
急上昇したことはありません -
15:19 - 15:23平均気温が現在より1.25度高い
摂氏16.5度に達すると -
15:23 - 15:26気候をコントロールできなくなります
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15:26 - 15:28言い換えれば
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15:28 - 15:31予測が極めて困難になります
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15:31 - 15:33過去に起きた大規模な絶滅には必ず
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15:33 - 15:37急速なCO2増加が顕著に見られました
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15:37 - 15:42そして現代 かつてないほど急速に
CO2が増加しています -
15:42 - 15:44通常 大気は
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15:44 - 15:47太陽から得られる熱の1割を放出します
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15:47 - 15:50しかし温暖化が進み 水の蒸発が進むと
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15:50 - 15:53温暖化の原因となるメタン等のガスの
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15:53 - 15:56南北の永久凍土からの放出が進み
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15:56 - 15:59ある時点で地球は
温室のように機能するようになり -
15:59 - 16:00結果が繰り返し増幅し
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16:00 - 16:03最後には火星のようになり
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16:03 - 16:07日中の平均気温が
摂氏482度に上ります -
16:08 - 16:11同時に私たちは
大規模な絶滅の周期に入っており -
16:11 - 16:13向こう25年の間に
-
16:13 - 16:18ハワイ諸島だけで種の25%が
失われると見られます -
16:18 - 16:20私たちは乱獲により海を荒廃させ
-
16:20 - 16:24水温上昇により
サンゴ礁を死滅させています -
16:24 - 16:29アマゾンの熱帯雨林のどこかに
私が「限界木」と呼ぶ木があります -
16:29 - 16:32酸素を生み出す木を伐採し続けると
-
16:32 - 16:35ついにはその限界木に到達し
-
16:35 - 16:40酸素を生み出す生態系の崩壊が
始まるでしょう -
16:41 - 16:43私たちはまだ居眠り運転していますが
-
16:43 - 16:45地球温暖化は緊急事態です
-
16:45 - 16:47進行を食い止めるために
-
16:47 - 16:51向こう10年間でどれほどの
CO2排出を抑制しなければならないか -
16:51 - 16:53予測はほぼ不可能です
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16:53 - 16:57どの動物を保護し
どれだけの自然を保護するかに -
16:57 - 17:00優先順位を付けねばなりません
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17:00 - 17:01すべてを救うことはできません
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17:01 - 17:05私たちを最も助けてくれる種に絞って
保護する必要があります -
17:05 - 17:06[第2位 核戦争の勃発]
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17:06 - 17:07興味深いことに
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17:07 - 17:1011年前 核は私の視界にすら
入っていませんでした -
17:10 - 17:14核戦争が深刻な脅威になるとは
考えもしなかったからです -
17:15 - 17:19イランが核兵器を持たないことを
世界の大国が望むのには -
17:19 - 17:21正当な理由があります
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17:21 - 17:24しかし私たちにはコントロールできない
より大きな理由があります -
17:24 - 17:29インドとパキスタンは各々
100以上の核兵器を持っています -
17:29 - 17:32核の冬をもたらすのに
十分すぎる数です -
17:32 - 17:34それは全人類を死に至らせるでしょう
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17:34 - 17:381947年以来 印パは3回衝突しました
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17:38 - 17:41インドは原子力潜水艦を開発しており
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17:41 - 17:45どこからでもミサイルを発射できます
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17:47 - 17:49これに関しオバマ大統領が述べた見解は
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17:49 - 17:51極めて賢明な内容でした
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17:51 - 17:54ミサイル迎撃システムには
根強い反対があります -
17:54 - 17:58それを使って
自国以外のミサイルをすべて撃墜すれば -
17:58 - 18:01高性能のミサイルが
残ってしまうからです -
18:01 - 18:05この問題に対する部分的な答えは
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18:05 - 18:10ミサイル迎撃技術を
多くの国々と協力して開発し -
18:10 - 18:14必要な場所に配備することかもしれません
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18:14 - 18:16ミサイル迎撃用ミサイルは
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18:16 - 18:20核弾頭ミサイル発射の
30秒後に発射する必要があります -
18:20 - 18:24弾頭が落下を始める前に
迎撃するためです -
18:27 - 18:29そして第1位が
巨大小惑星との交差です -
18:29 - 18:31私のお気に入りのテーマです
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18:32 - 18:33(笑)
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18:33 - 18:36これまでにお話した中には
私が間違っているものもあり -
18:36 - 18:39そのうちいくつかは
起こらないかもしれません -
18:39 - 18:42ジャーナリストとしての良心からの
免責宣言といったところです -
18:42 - 18:44でもこれだけは
私は間違っていません -
18:44 - 18:46心配で夜も眠れないくらいです
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18:46 - 18:48そして私の情熱でもあります
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18:48 - 18:51まさに今 宇宙のどこか
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18:51 - 18:54おそらく火星と木星の間の小惑星帯か
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18:54 - 18:55さらに遠くの
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18:55 - 18:59海王星の外側にある
巨大なカイパー・ベルトに -
18:59 - 19:02私たちに向かってくる
ミサイルがあります -
19:02 - 19:07それが軌道から飛び出すのは
明日かも 10万年後かもしれません -
19:07 - 19:09しかし その運命は決まっています
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19:09 - 19:11地球に衝突するのです
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19:11 - 19:13過去に同じことが何度も起こりました
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19:13 - 19:15望遠鏡で月を見てみてください
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19:15 - 19:17小惑星が衝突した跡だらけです
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19:17 - 19:20まもなくスクリーンにも出てきます
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19:20 - 19:23地球も小惑星が衝突した跡で
あばただらけです -
19:23 - 19:26ただ 地殻が折り重なっているため
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19:26 - 19:27その多くが隠され
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19:27 - 19:30草木に覆われているというだけです
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19:31 - 19:346,500万年前 巨大な小惑星が
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19:34 - 19:38地球全体への衝撃波と火災旋風を起こし
恐竜を滅ぼしました -
19:38 - 19:40空は噴出物にびっしり覆われ
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19:40 - 19:45最低でも100年 ともすると1,000年は
夏がありませんでした -
19:46 - 19:50人類がそのとき存在していれば
滅亡していたでしょう -
19:51 - 19:53いくつかの希望もあります
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19:53 - 19:55まず 小惑星エロス
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19:55 - 19:58これは巨大な岩で
恐竜を滅亡させた小惑星より大きく -
19:58 - 20:02火星と木星の間の
小惑星帯を回っていますが -
20:02 - 20:04未来のある時点で
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20:04 - 20:06火星と交差する 現在の軌道から
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20:06 - 20:07地球と交差する軌道へ
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20:07 - 20:09シフトするでしょう
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20:09 - 20:13やがて地球の軌道とも
交差するでしょう -
20:13 - 20:17エロスは恐竜を絶滅させた
小惑星より大きいです -
20:17 - 20:19しかしここからが面白いところです
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20:19 - 20:23これは2000年に発射された
宇宙探査機から撮った写真です -
20:23 - 20:28小惑星を調査するための
NASAの探査機です -
20:28 - 20:32この宇宙船はエロスを
周回する軌道に乗りました -
20:32 - 20:38宇宙では野球ボールを
人を回る軌道に乗せることもできます -
20:38 - 20:40重力の働きのためです
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20:40 - 20:41ミッションが終わったとき
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20:41 - 20:46若干の燃料と 若干の電気が余っていて
制御装置もあったので -
20:46 - 20:48ミッション外ではありましたが
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20:48 - 20:51探査機をエロスに
無事着陸させました -
20:51 - 20:53それ以来 人類は
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20:53 - 20:59深宇宙で秒速32キロで動く
彗星3個に干渉しました -
21:01 - 21:04このようなミッションがもたらす影響を
よく考えてみましょう -
21:04 - 21:06人類史上初めて
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21:06 - 21:11私たちは接近する小惑星に飛び込み
その軌道を変える能力を手にしたのです -
21:11 - 21:13ただし その場所がわかり
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21:13 - 21:16ロケットを準備できればの話ですが
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21:16 - 21:23多くの場合 小惑星はアマチュア天文家が
もう手遅れという時に見つけます -
21:23 - 21:26NASAは小惑星帯で地球と
ぶつかりそうな星を探しており -
21:26 - 21:28その数はおよそ2万個です
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21:28 - 21:30しかもカイパー・ベルトは
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21:30 - 21:31遠すぎて観測できません
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21:31 - 21:33その中には10万の物体があり
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21:33 - 21:38それらは恐竜を滅ぼした小惑星の
10倍の大きさです -
21:38 - 21:40たった20年で
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21:40 - 21:44私たちは自らの運命を
変える技術を開発しました -
21:44 - 21:49小惑星に干渉し
接近を阻止できるのです -
21:51 - 21:55いつか皆さんか その子どもか孫か
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21:55 - 21:56曾孫が
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21:56 - 21:59ある朝目覚め このニュースが
現実となったことを知るでしょう -
21:59 - 22:02すなわち『ニューヨーク・タイムズ』紙を
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22:02 - 22:05「殺人小惑星が地球と衝突へ」という
見出しが飾るでしょう -
22:06 - 22:09私たちに備えがなければ
その後 何が起こるかは -
22:09 - 22:11まさに恐怖を超越します
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22:11 - 22:13ほとんどの人はその衝撃だけでは
死にませんが -
22:13 - 22:16飢餓で死ぬでしょう
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22:16 - 22:19それから私たちを守るための保険費用は
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22:19 - 22:22B-2爆撃機1機の費用に匹敵します
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22:23 - 22:27小惑星の問題は明々白々です
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22:27 - 22:31100年近く前 ある物理学者が
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22:31 - 22:33「文明には2種類ある
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22:33 - 22:36小惑星の衝突から
自らを守れる者たちと -
22:36 - 22:38そうでない者たちだ」と言いました
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22:39 - 22:40私たちは前者です
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22:40 - 22:42躊躇する必要はありません
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22:42 - 22:43ありがとうございました
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22:43 - 22:45(拍手)
- Title:
- 世界が突然終わるかもしれない8通りの方法 | スティーブン・ペトラネック | TEDxMidwest
- Description:
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期せずして「暗い未来予想家」となったスティーブン・ペトラネックが、11年前のTEDトークのテーマを再び取り上げ、聴衆に対し、地球人類の生命を脅かす8つの重大事についての極めて厳しい見方を示します。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 22:52
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Riaki Ponist approved Japanese subtitles for 8 ways the world could suddenly end | Stephen Petranek | TEDxMidwest | |
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Riaki Ponist accepted Japanese subtitles for 8 ways the world could suddenly end | Stephen Petranek | TEDxMidwest | |
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Riaki Ponist edited Japanese subtitles for 8 ways the world could suddenly end | Stephen Petranek | TEDxMidwest | |
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Yamada Tetsuya edited Japanese subtitles for 8 ways the world could suddenly end | Stephen Petranek | TEDxMidwest | |
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Yamada Tetsuya edited Japanese subtitles for 8 ways the world could suddenly end | Stephen Petranek | TEDxMidwest | |
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Yamada Tetsuya edited Japanese subtitles for 8 ways the world could suddenly end | Stephen Petranek | TEDxMidwest | |
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Riaki Ponist declined Japanese subtitles for 8 ways the world could suddenly end | Stephen Petranek | TEDxMidwest | |
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Riaki Ponist edited Japanese subtitles for 8 ways the world could suddenly end | Stephen Petranek | TEDxMidwest |