The Daily Showの創造性の秘密
-
0:01 - 0:04(トレバー・ノア)タクシーで
電話を取ると マネージャーが一言 -
0:04 - 0:07「The Daily Showの
ホストになる気はない?」 -
0:07 - 0:09(アダム・グラント)
トレバー・ノアです -
0:09 - 0:10(トレバー)仰天しました
-
0:10 - 0:14それでも番組のスケールの大きさを
理解できていなかったと思います -
0:14 - 0:17タクシーから降りると足がガクガクでした
-
0:17 - 0:19歩いていた時の電話だったら
気絶しちゃったと思います -
0:19 - 0:22座っていた時の知らせで
なによりでした -
0:22 - 0:25それが始まりでした
-
0:25 - 0:28(アダム)この電話が
トレバーのキャリアを一変させました -
0:28 - 0:31それまでは一人漫才の
スタンダップコメディアンとして -
0:31 - 0:34南アフリカのクラブや
劇場の舞台に立っていたのが -
0:34 - 0:37今やニューヨークで
最高の制作チームを従えて -
0:37 - 0:41週に4日 何百万人もの視聴者に
番組を届けています -
0:41 - 0:43なぜそんなことができるのでしょうか?
-
0:43 - 0:47普通なら大人数になると創造性は
しぼんでしまうはずです -
0:47 - 0:54(音楽)
-
0:54 - 0:58アダム・グラントのTEDポッドキャスト
WorkLifeへようこそ -
0:58 - 1:00私は組織心理学者で
-
1:00 - 1:03仕事を嫌いにならない方法を研究しています
-
1:03 - 1:07この番組では 知らないともったいないような
仕事のコツを極めた -
1:07 - 1:10尋常じゃなく型破りな組織に
お邪魔していきます -
1:10 - 1:13今日は壮絶なプレッシャーの中での
クリエイティビティと -
1:13 - 1:17何ごとにおいても創造性を
発揮する方法を探ります -
1:17 - 1:19Warby Parkerの協賛でお送りします
-
1:19 - 1:22(音楽)
-
1:23 - 1:24創意工夫が必要な時には
-
1:24 - 1:28まずは皆でブレインストーミングしよう
となるのが普通です -
1:28 - 1:31仕事では これが
長年の常套手段になっています -
1:31 - 1:33ただ これには小さな問題があって
-
1:33 - 1:35実は うまく機能しません
-
1:36 - 1:39ブレインストーミングが裏目に出ることは
何十年も知られています -
1:39 - 1:42グループから出てくるアイディアは
各自が個別に取り組む時よりも -
1:42 - 1:44数も少なく 中身も冴えないのです
-
1:45 - 1:46(音楽)
-
1:46 - 1:49ブレインストーミングで
創造性が損なわれるのはなぜでしょう? -
1:49 - 1:54まず 人は嘲笑されるのが怖くて
口を閉ざします -
1:54 - 1:58第2に 会話を牛耳って
他の人に発言させない人が出てきます -
1:58 - 2:01第3に 誰もがこぞって
上司が好む考えを支持しようとします -
2:02 - 2:05ですが The Daily Showでは違います
-
2:05 - 2:08集団で創造力を発揮するための
秘訣を見つけだしました -
2:08 - 2:10今日はその方法を探っていきます
-
2:10 - 2:14(音楽)
-
2:14 - 2:16今は火曜日の午前9時です
-
2:16 - 2:18(複数の人の話声)
-
2:18 - 2:21足を踏み入れると この番組が
巨大組織だと思い知らされます -
2:21 - 2:24毎日100人を超える人が
番組のために働いています -
2:25 - 2:27この組織の中で
今回 焦点を当てたいのは -
2:27 - 2:29放送作家の部屋です
-
2:29 - 2:31脚本家やプロデューサー
タレントで構成される -
2:31 - 2:34制作チームが集合する場所です
-
2:34 - 2:37放送作家の部屋に入るのは
ある意味で組織心理学の夢 -
2:37 - 2:39少なくとも 私の夢でした
-
2:39 - 2:42The Daily Showの舞台裏で
-
2:42 - 2:44朝は白紙の状態だったのが
どのようにして -
2:44 - 2:4722分の軽快なコメディに仕上がるのか
見ていきます -
2:47 - 2:48(複数の人の話声)
-
2:48 - 2:51部屋には約30人が
ひしめきあっています -
2:51 - 2:52ソファーに座っている人もいますが
-
2:52 - 2:54大半は床に座っていて
-
2:54 - 2:56犬を連れている人までいます
-
2:56 - 2:59トレバーが来る前に
アイディアを試しているところです -
2:59 - 3:01(複数の人の話声)
-
3:01 - 3:0311月の今日の大型ニュースは
-
3:03 - 3:06アラバマ州の上院議員候補
ロイ・ムーアです -
3:06 - 3:10数週間後にはジェフ・セッションズの
後任を決める特別選挙です -
3:11 - 3:13その結末はご存知のとおりですが
-
3:13 - 3:16当時はこれが格好のネタでした
-
3:16 - 3:20前日のニュースクリップを再生すると
すぐに即興のセリフが飛び交います -
3:20 - 3:23(ニュース)ムーア氏はモールに
立入禁止になっていたそうです -
3:23 - 3:24(笑)
-
3:24 - 3:27(監督プロデューサーのアリソン)
モールの基準の方が -
3:27 - 3:30米国上院よりも高かったという事実…
-
3:30 - 3:32(ニュース)
ムーア氏は否認を貫いています -
3:32 - 3:35(ニュースで話すムーア氏)
彼女の主張はデタラメです -
3:35 - 3:39会ったこともありませんし
彼女のことは何も知りません -
3:39 - 3:42そのレストランの場所も知りません
-
3:42 - 3:45(監督プロデューサーのマックス)
ムーア氏 曰く -
3:45 - 3:47「根も葉もないことで
何のことか見当もつかない」 -
3:47 - 3:49でも告発人は口をそろえて
「毎晩来ていた」と言う -
3:50 - 3:52「この壁にサイン入りの写真も
あるでしょ」って -
3:52 - 3:55(脚本家のジョッシュ)
遅かれ早かれこう言い出すよ -
3:55 - 3:59「アラバマ出身者でもなければ
訪れたこともない」って -
3:59 - 4:00(笑)
-
4:00 - 4:05(制作総指揮のスティーブ)
「私はロイ・ムーアじゃない」とかね -
4:05 - 4:08(アダム)なんだか親戚の集まりのような
様相を呈してきました -
4:08 - 4:10誰彼なく口を挟みます
-
4:10 - 4:13(筆頭脚本家のズービン)
お決まりのテーブルに -
4:13 - 4:17「ロイ・ムーア専用」なんて
彫ってあったりして -
4:17 - 4:21「パンケーキとワッフルなんて
注文したことない」とムーア氏 -
4:21 - 4:25するとレストランは「それがまさに
うちのムーア氏専用セットなんだけど」とかね -
4:25 - 4:29(上級プロデューサーのジミー)壁には
パンケーキ大会に挑むムーアの写真 -
4:29 - 4:31(アダム)まず気づいたのが
-
4:31 - 4:33この部屋での想像力の炸裂です
-
4:33 - 4:37驚くなかれ 心理学の世界では
名前まで付いている事象で -
4:37 - 4:38「バースト」と呼ばれます
-
4:38 - 4:41(音楽)
-
4:41 - 4:44バーストはジャズの即興演奏の
見せ場のようなものです -
4:44 - 4:48誰かが奏でた旋律に
また別の誰かが飛び入りで音を重ねて -
4:48 - 4:52そうするうちに 思いもよらなかった
ひとつの音楽が生まれるのです -
4:52 - 4:55そこに到達できるグループは少ないのですが
-
4:55 - 4:57バーストが起こったらすぐにわかります
-
4:57 - 5:02The Daily Showではアイディアの
バーストが起こっていたのです -
5:02 - 5:04それはロイ・ムーアが元ネタの
ジョークにも現れています -
5:04 - 5:07(ズービン)たぶん…
来た来た おはよう -
5:07 - 5:09(アダム)トレバー・ノアの登場です
-
5:09 - 5:12(ズービン)ネタはロイ・ムーア
-
5:12 - 5:14モールに行ってウロウロしていたら…
-
5:14 - 5:17(トレバー)立入禁止をくらったって?
-
5:17 - 5:19(トレバー)こんな情報を差し控えるなんて
-
5:19 - 5:21(ズービン)検察官に向かって
-
5:21 - 5:24(トレバー)モールの警備員まで
「私も知っています」と認める -
5:24 - 5:27(マックス)むしろ
立入禁止になるほうが難しいよ -
5:27 - 5:29不良の子でも立入禁止にはならないのに
-
5:30 - 5:32(脚本家のダン)
追及された時の釈明も絶妙だよ -
5:32 - 5:35「口紅を万引きしたから」なんて
-
5:35 - 5:37(笑)
-
5:37 - 5:40(アダム)私の耳が反応しました
-
5:40 - 5:44トレバーが加わった後も
バーストは続いていたのです -
5:44 - 5:47中途半端なアイディアでも
上司に投げかけます -
5:47 - 5:50その場でぶっつけの
ブレインストーミングなんて -
5:50 - 5:54職場で一番の権力者の前で
気楽にできるものでしょうか -
5:54 - 5:57絶えず批判の目で見る人が上司だったら
-
5:57 - 5:59それこそ悪夢でしょう
-
5:59 - 6:02不用意な発言をして
笑われ者にはなりたくありません -
6:03 - 6:05でも トレバーは発言しやすい場を
作り出しています -
6:05 - 6:07ドタバタやパニックとは無縁です
-
6:07 - 6:09グループをうまく導いています
-
6:09 - 6:13時間に追われていても トレバーの言葉は
ストレスを感じさせません -
6:13 - 6:16(トレバー)リストを最初から
ざっと見ていこうよ -
6:16 - 6:18(アダム)10時半に
ミーティングが終わると -
6:18 - 6:20番組の概略が完成しています
-
6:20 - 6:22ここで分担作業に入ります
-
6:22 - 6:26初稿の完成まで
脚本家に与えられる時間は2時間 -
6:26 - 6:31(ズービン)アジアものを担当する
脚本家が2人と -
6:31 - 6:37「おまぬけドナルド・トランプ・ジュニア」
の担当が2人必要だ -
6:37 - 6:39(アダム)脚本は2人1組で作ります
-
6:39 - 6:45バーストに理想的な状況をどうやって
作り出しているのかを探るために -
6:45 - 6:47筆頭脚本家のズービンと
-
6:47 - 6:50上級脚本家のダニエルの話を聞きました
-
6:50 - 6:53(アダム)心理学者がバーストと呼んでいる
状態があります -
6:53 - 6:55速いテンポで代わる代わる発言して
-
6:55 - 6:56お互いを遮るような会話です
-
6:56 - 6:59誰かが面白いジョークを口にした時に みんな
-
6:59 - 7:01次々と乗っかって
発展させていましたね -
7:01 - 7:04(ダニエル)狙いはネタから
ジョークを作ることで -
7:04 - 7:06そこでバーストが生まれるんです
-
7:06 - 7:08(アダム)早速「バースト」という言葉を
-
7:08 - 7:11標準的な表現さながらに
使うところがさすがです -
7:11 - 7:14(ダニエル)アドリブ志向なので
耳にしたら即 新語として採用です -
7:14 - 7:18(アダム)ですが誰もがこれに
すぐに馴染めるわけではありません -
7:18 - 7:22新人脚本家のキャット・ラドリーと
コリーン・ワースマンです -
7:23 - 7:24(コリーン)バーストですか?
-
7:24 - 7:28(キャット)あなたの造語?
(アダム)いえ 借用語です -
7:28 - 7:30バーストを教えてくれたのは同僚です
-
7:30 - 7:32(アニータ)
アニータ・ウィリアムス・ウーリーです -
7:32 - 7:35カーネギーメロン大学で
准教授をしています -
7:35 - 7:41バーストとは 全員が発言して
お互いに反応し合う状態です -
7:41 - 7:42それも短時間で
-
7:42 - 7:47長々と続けるわけではありません
-
7:47 - 7:50(アダム)アニータによると
バーストは様々な集団で見られ -
7:50 - 7:51職場に限られないといいます
-
7:51 - 7:54(アニータ)私には兄が4人と
息子が3人いるのですが -
7:54 - 7:57これこそ私の人生の象徴だと
笑い話にしています -
7:57 - 7:59というのも食卓の会話で
私はたいてい -
8:00 - 8:02「待って 最後まで言わせて」
と言う羽目に陥るんです -
8:02 - 8:04いつもバーストに溢れた会話で
-
8:04 - 8:06人を遮ることもしょっちゅうです
-
8:06 - 8:11誰も気にも留めていないようでしたが
私は気が狂うかと思うこともありました -
8:11 - 8:13(アダム)遮っても構わない時もあります
-
8:13 - 8:16時間がない時は皆に素早く意見を
出してもらいたいでしょう -
8:16 - 8:20アニータが世界各地の
ソフトウェアチームを調査した結果 -
8:20 - 8:23革新的で生産性の高いチームには
バーストが多いことを発見しました -
8:23 - 8:25(アニータ)効率的なチームほど
-
8:25 - 8:28チームメイトが働いていそうな
時間帯を把握していて -
8:28 - 8:32その時間帯にネットにアクセスして
-
8:32 - 8:36会話をしたりコードをやりとりしたり
していたのです -
8:36 - 8:40一方 コミュニケーションの量や
-
8:40 - 8:43アクティビティへの参加が同程度であっても
-
8:43 - 8:46各自が自分のスケジュールで働くチームは
-
8:46 - 8:49それほど効率が高くありませんでした
-
8:49 - 8:51(アダム)バーストが生まれることは
-
8:51 - 8:54ブレインストーミングが機能不全に
陥っていないという証であり -
8:54 - 8:57集団が創造性のピークにあることを意味します
-
8:57 - 9:01全員がのびのびと気軽に
アイディアを出し合っているからです -
9:01 - 9:05(アニータ)バーストは
創造的な分野の専売特許ではありません -
9:05 - 9:10ですが 創造的な分野がバーストから
大きな恩恵を受けるのは間違いありません -
9:10 - 9:12会話に参加している人たちは
生き生きしています -
9:12 - 9:16発言すれば打てば響くように
誰かから反応が返ってくるためです -
9:16 - 9:19誰もが互いに耳を傾け合う状態です
-
9:19 - 9:23こういう時は 意見交換もしやすければ
アイディアも築きやすくなります -
9:24 - 9:26(アダム)一方 バーストにも色々あり
-
9:26 - 9:28対象がソフトウェアのコードではなく
-
9:28 - 9:29コメディとなると別物です
-
9:30 - 9:34放送作家の部屋でのバーストは
偶然の産物ではありません -
9:34 - 9:35トレバーに聞いてみました
-
9:36 - 9:38(トレバー)放送作家の部屋にいる時は
-
9:38 - 9:40僕の頭の中で2つのことが起こっています
-
9:40 - 9:43まず その日の番組で使う題材を把握しながら
-
9:43 - 9:49同時に 自分がコメディ劇場にいると想像して
-
9:49 - 9:53その瞬間にどれだけ笑いが広がっているかに
注意を払っています -
9:53 - 10:00すごく迷信がかって 正しいとも嘘だとも
誰も証明できない話かもしれませんが -
10:00 - 10:04僕は笑いというものは
-
10:04 - 10:07タバコの煙を周囲の人が
二次的に吸うのと同じで -
10:07 - 10:10その人の素地に染み込んでいくものだと
思っているんです -
10:10 - 10:13(アダム)今朝のミーティングで
興味をそそられたことがあります -
10:13 - 10:16まず 上司が加わることで
場が一変するかと思いきや -
10:16 - 10:18あまり変わらなかったことです
-
10:18 - 10:22皆が心理的に安心できる環境に
なっている印です -
10:22 - 10:23(アダム)誰も怖がっていませんね
-
10:23 - 10:26(トレバー)あの部屋のことか
なるほど -
10:26 - 10:28(アダム)あなたが入室しても動揺はなく
-
10:28 - 10:31完成には程遠い冗談を出し続けていました
-
10:31 - 10:33これは心理的安全性といって
-
10:34 - 10:37恐怖を感じずに
思い切ったことができる状態です -
10:37 - 10:42この安心感がなければ
創造性のバーストは生まれません -
10:42 - 10:43自分で自分を検閲するからです
-
10:43 - 10:47(トレバー)どんな人間関係にも必ず
統括者がいると思うんです -
10:47 - 10:52家族や親との関係にもそういう存在はいます
-
10:52 - 10:56教師や職場の上司が統括者の
役割を果たすこともあるでしょう -
10:56 - 11:02相互の尊重が最高の力を引き出す
というのが私の意見です -
11:02 - 11:05僕は脚本家が最高の番組作りを
目指していると信じていて -
11:05 - 11:08脚本家は僕もその目標を
共有していると信じています -
11:08 - 11:11時間はかかりましたが
今では僕が部屋に足を踏み入れても -
11:11 - 11:15会話が止まることはありません
-
11:15 - 11:18(アダム)心理的安全性を築くには
時間がかかります -
11:18 - 11:20毎日少しずつ積み上げていくもので
-
11:20 - 11:23ふとした時に成果を
垣間見ることができます -
11:23 - 11:25放送作家の部屋で
気になったことがあります -
11:25 - 11:30(トレバー)今のジョークはすごくよかった
ここでも十分に通用するよ -
11:31 - 11:32(ズービン)そうか よかった
-
11:32 - 11:34(アダム)聞きましたか?
-
11:34 - 11:37トレバーは筆頭脚本家ズービンの
ジョークを褒めたのです -
11:37 - 11:40(ズービン)笑わせるモノを
書くのが得意だから -
11:40 - 11:44(アダム)バーストの意義は勢いづいたら
-
11:44 - 11:46そのまま突き進むことにあります
-
11:46 - 11:48なぜトレバーは流れを止めたのでしょうか?
-
11:48 - 11:50(アダム)あの時は意識して
-
11:50 - 11:52皆の前で褒めたんですか?
-
11:52 - 11:54それとも無意識ですか?
-
11:54 - 11:56(トレバー)たぶん無意識です
-
11:56 - 12:00でも手柄があれば 褒めるべきだと
常々思っています -
12:00 - 12:06何かと自分だけが褒められる職場だと
これが特に大切です -
12:06 - 12:10番組がうまくいった時に褒められるのは僕
-
12:10 - 12:11ジョークがスベッてしまった時も
-
12:11 - 12:14賞賛も非難も僕に向けられます
-
12:14 - 12:17人は 自分の取り組みを
認めてもらえるとわかっていれば -
12:17 - 12:20前に進んでいこうとするものだと思います
-
12:21 - 12:24(アダム)創造のバーストが
起こっている時は -
12:24 - 12:26誰が何を言ったかも 自分の発言が
貢献しているのかもわからなくなります -
12:26 - 12:28誰が何を言ったかも自分の発言が
貢献しているのかもわからなくなります -
12:28 - 12:29ダニエルも同感です
-
12:29 - 12:34(ダニエル)ミキサーのような感じで
すべての材料を放り込んで -
12:34 - 12:36絶妙なコメディのスムージーを作るんです
-
12:36 - 12:41でも 自分が入れたイチゴだけを
味わうことはできません -
12:41 - 12:46出てきたジョークのほとんどが
放送されないことは承知のうえです -
12:46 - 12:49元のままの形で残ることは
ほぼありません -
12:49 - 12:53(トレバー)放映されるのは自分が作った
ジョークはではないかもしれません -
12:53 - 12:56でもそのジョークを見ると なんとなく
-
12:56 - 12:59自分が貢献したと感じられることもあります
-
12:59 - 13:01昨日 僕はこんなセリフを
-
13:01 - 13:04ロイ・ムーアの告発で思い付いたんです
-
13:04 - 13:06助っ人役でショーン・ハニティが登場
-
13:06 - 13:11そこで僕はすかさず「ショーンは
歴史の裏街道の常連だから」と言う -
13:11 - 13:14クスっと笑わずにはいられません
-
13:14 - 13:17「これは絶対 言わなきゃ」という感じです
-
13:17 - 13:20一日のあちこちで喜びを感じていれば
-
13:20 - 13:24最終的にできあがる番組にも
その喜びが現れます -
13:26 - 13:28(アダム)トレバーと
The Daily Showの話の -
13:28 - 13:30続きは後ほど
-
13:30 - 13:32ここで一味違う広告をはさみます
-
13:32 - 13:34職場での創造的なアイディアというテーマで
-
13:34 - 13:37スポンサーのWarby Parkerに潜入します
-
13:38 - 13:41(音楽)
-
13:41 - 13:45(アダム)Warby Parkerのニールと
デイブは共通点だらけです -
13:45 - 13:48(ニール)声では区別できない
かもしれませんが 僕がニールです -
13:48 - 13:50(デイブ)そして僕がデイブです
-
13:50 - 13:53(アダム)区別は無理ですね
でも努力に感謝します -
13:53 - 13:54(笑)
-
13:55 - 13:58(アダム)ふたりは
声も似ていれば 出身校も同じ -
13:58 - 13:59友達も同じです
-
13:59 - 14:01さらにその上 仕事まで同じです
-
14:01 - 14:04ふたりはWarby Parkerの共同CEOです
-
14:04 - 14:07メガネ姿のカッコよさを復活させた
年商10億ドルの会社です -
14:08 - 14:11ハツラツとした このコンビには
いつも魅了されます -
14:11 - 14:13共同で経営にあたるだけではなく
-
14:13 - 14:17リーダーに体現される協力が
企業文化に浸透しています -
14:17 - 14:21製品部門からカスタマーサービス
小売りまで 部門の垣根を越えて -
14:21 - 14:24協力できる体制が
会社を成功に導きました -
14:24 - 14:26先日 ニューヨークの本部にお邪魔して
-
14:26 - 14:29共同経営者としての生活について
聞かせてもらいました -
14:29 - 14:30(音楽)
-
14:30 - 14:33(アダム)共同CEOの関係といえば
-
14:33 - 14:36やはり夫婦が思い浮かびますが
-
14:36 - 14:40おふたりは子育てという観点から
その点について少し話していますよね -
14:40 - 14:42(ニール)そうかもしれません
-
14:42 - 14:45子育てには人生観が必要です
-
14:45 - 14:51どう育ってほしいか
ビジョンを持っていなければなりません -
14:51 - 14:54(デイブ)ふたりで取り組むと
勝利の喜びがいっそう大きくなり -
14:54 - 14:55困難は小さくてすみます
-
14:55 - 15:01苦難のときにも
そこまで無力感にさいなまれません -
15:01 - 15:04(ニール)ふたりで役割を
分担することもあります -
15:04 - 15:07交渉する時に善人役と
悪人役がいるようなものですね -
15:07 - 15:102歳と6歳の子どもがいるので
これは熟知しています -
15:10 - 15:12妻のレイチェルとも
よくタッグを組みます -
15:12 - 15:15(アダム)旧知の友達と経営するのは
どんな感じですか? -
15:15 - 15:19(ニール)他の創業者やCEOと
話す機会が多いのですが -
15:19 - 15:23立場上 孤独を感じるとよく聞きます
-
15:23 - 15:25私は孤独に感じたことがありません
-
15:25 - 15:28パートナーがいる最大のメリットは
-
15:28 - 15:33お互いに顔を見合わせて
声に出して笑えることです -
15:33 - 15:35厳しい状況に追い込まれることも
ありますし -
15:35 - 15:37とにかく不条理なこともあります
-
15:37 - 15:43そんな時 誰かが横にいてくれると
気持ちがずっと楽になります -
15:43 - 15:46(アダム)これから共同で
リーダーを務める人に -
15:46 - 15:49アドバイスを3つするとしたら
何を選びますか? -
15:49 - 15:51(ニール)信頼を築くこと
-
15:51 - 15:55次も信頼に関連しますが
頻繁にコミュニケーションすること -
15:55 - 16:00最後に 一緒にいて楽しい人と
働くことですね -
16:00 - 16:03(アダム)おふたりが一緒に
過ごした時間を合計すると -
16:03 - 16:05どれくらいですか?
-
16:05 - 16:07(デイブ)1万5千時間かな?
-
16:07 - 16:09何かの専門家になろうと思ったら
-
16:09 - 16:111万時間必要なんでしたっけ?
-
16:11 - 16:13(ニール)僕らはお互いの専門家です
-
16:13 - 16:14(笑)
-
16:14 - 16:15(ニール)婚約指輪はいつ?
-
16:15 - 16:17(笑)
-
16:17 - 16:19(音楽)
-
16:19 - 16:22(アダム)ニールとデイブ
-
16:22 - 16:24Warby Parkerの共同CEOでした
-
16:24 - 16:27Warby Parkerは魅力的な
メガネフレームを取り揃えています -
16:27 - 16:29コンタクトレンズに飽きたら
-
16:29 - 16:31単眼鏡もいいかもしれません
-
16:31 - 16:33まずは試してみませんか?
-
16:33 - 16:36試着プログラムで
お好みのフレーム5種類を -
16:36 - 16:375日間お試しいただけます
-
16:37 - 16:40気に入らなければ返送できます
-
16:40 - 16:43warbyparker.com/tedで
今すぐお試しください -
16:43 - 16:49(音楽)
-
16:50 - 16:52(アダム)ブレインストーミング経験者なら
-
16:52 - 16:55批判禁止のルールがあることを
ご存知でしょう -
16:55 - 16:57思い付くままに発言すればよく
-
16:57 - 16:59冴えないアイディアなんてありません
-
17:00 - 17:02ですが これではダメなのです
-
17:03 - 17:05実は 創造性が発揮されるのは
-
17:05 - 17:07批判も歓迎されるグループなのです
-
17:07 - 17:09レベルが上がるからです
-
17:09 - 17:14心理的に安全というのは
無条件に褒めることではありません -
17:14 - 17:16やはり基準が必要です
-
17:16 - 17:20The Daily Showでも 面白くなければ
互いに容赦しません -
17:20 - 17:23(ダニエル)面白くなくても
難癖はつけません -
17:23 - 17:25いえ つけるんですが違うんです…
-
17:25 - 17:26(アダム)どんなふうに?
-
17:26 - 17:29(ズービン)軽く冷やかす感じです
-
17:29 - 17:31大抵 そのジョークを作った本人が
-
17:31 - 17:34つまらなかったと
最初に認めるんですがね -
17:34 - 17:38(アダム)自分のことを笑える場にできれば
安心できる環境になります -
17:38 - 17:41どうすればいいかを
新しい実験が示してくれます -
17:41 - 17:43ゼムクリップを使います
-
17:43 - 17:46(音楽)
-
17:46 - 17:51研究者が「ゼムクリップの新しい使い道を
いくつ考えられますか?」と質問して -
17:51 - 17:532グループでブレインストーミングしました
-
17:53 - 17:56グループ1から出てきたのは
ありふれた用途です -
17:56 - 17:59指輪、ブレスレット、ネックレス
-
17:59 - 18:02グループ2からは
予想外の用途が出ています -
18:02 - 18:07傷の縫合糸、芸術作品、ドライバー
-
18:08 - 18:09何が違ったのでしょう?
-
18:09 - 18:13グループ1はすぐに
ブレインストーミングを始めました -
18:13 - 18:14ですが グループ2は
-
18:14 - 18:17適当に数人選んで
恥ずかしい経験を話してもらってから -
18:17 - 18:19セッションを始めました
-
18:19 - 18:22この単純な行為が
抑制という遠慮を取り払いました -
18:23 - 18:26The Daily Showでも経験から
これを理解しています -
18:26 - 18:31(ズービン)以前 柔軟性を保つために
注意を怠るなと言うつもりで -
18:31 - 18:37慣用句を使ったのですが「頭」となるところを
間違えて「腰」と言ったことがあります -
18:37 - 18:392年前のことです
-
18:39 - 18:41以来 僕はずっと「腰」と言い続けてます
-
18:41 - 18:44皆に「それは変」と言ってもらえるのでね
-
18:44 - 18:47(ダニエル)なぜ「頭を回転台に」?
-
18:47 - 18:50(ズービン)「頭を」のほうが
正しい慣用句なんだよ -
18:50 - 18:53(アダム)回転台はないでしょ
(ダニエル)まるでエクソシスト -
18:53 - 18:58(ズービン)コメディ放送作家の部屋で
間違えたら最後 -
18:58 - 19:00内輪ネタになります
-
19:00 - 19:03これもクリエイティビティの育成に
つながることだと思います -
19:03 - 19:07できの悪い発言があった時に
それを皆で茶化すと -
19:07 - 19:10まぁいいかと思って発言しやすくなります
-
19:11 - 19:15(アダム)脚本家と安心感やバーストの話を
楽しくしてきたわけですが -
19:15 - 19:17私はどうにも時間のことが気になります
-
19:18 - 19:20収録まであと3時間ほどです
-
19:21 - 19:23番組の関係者でもないのに
-
19:23 - 19:26期限を考えるとストレスに感じてしまいます
-
19:26 - 19:29パニック状態にならないのか
キャットとコリーンに聞いてみました -
19:29 - 19:31(アダム)朝9時に始めて
-
19:31 - 19:34その日の晩には番組が放映されるなんて
滅茶苦茶だと思いませんか? -
19:34 - 19:36(キャット)そうなんです
-
19:36 - 19:39この役職に就く前は
「毎日なんてあり得ない」と思っていました -
19:39 - 19:41でも 今はわかります
-
19:41 - 19:43才能あふれる人が十分そろっているから
-
19:43 - 19:45できることなんです
-
19:45 - 19:48だけど すごいスピードで進みます
-
19:48 - 19:52(コリーン)長年操業してきた
工場のような感じです -
19:52 - 19:53(アダム)工場?
-
19:53 - 19:55(コリーン)油がノリまくった設備です
-
19:55 - 19:58(キャット)うちでは靴も作っていますから
-
19:58 - 19:59(笑)
-
19:59 - 20:01(コリーン)各自が最適な貢献をします
-
20:01 - 20:05どんな時間配分で
どんな品質基準なのかも熟知のうえです -
20:05 - 20:06わかりますよね?
-
20:06 - 20:11(アダム)ストレスに感じる人はいなくて
笑顔でくつろいだ感じですね -
20:11 - 20:13いつもそうなんですか?
-
20:13 - 20:15(キャット)その日によります
-
20:15 - 20:17でも たいてい皆 のびのびしています
-
20:17 - 20:20というのも 誰も「自分の責任」とは
思わないからです -
20:20 - 20:23必ず誰かが助けてくれると
あてにできる環境です -
20:23 - 20:28(コリーン)力まずに
自分の潜在力を感じられるのが -
20:28 - 20:32創造性が生かされやすい
環境になる秘訣だと思います -
20:32 - 20:38だから 心の中で不安がよぎったとしても
-
20:38 - 20:40そのまま進むのがいいんです
-
20:40 - 20:42「急流に乗ってやるぞ」と
-
20:42 - 20:45ベタですが 私にとっては
これがうまくいくんです -
20:46 - 20:49(アダム)緊張感が緩んで
自由な創造性のバーストが生まれます -
20:49 - 20:54毎日が緻密に計画されて整然と進むと
知っていることも安心感になります -
20:54 - 20:57実際 何もかも構造化されています
-
20:57 - 21:00というのも 知ってか知らずか
The Daily Showでは -
21:00 - 21:03その日その日に「タスクバブル」
を組み込んでいるのです -
21:03 - 21:05(音楽)
-
21:05 - 21:07タスクバブルとは?
-
21:07 - 21:09進行中の会議に遅れて入って
-
21:09 - 21:13話に加わりたいのに加われなかったという
経験はありませんか? -
21:13 - 21:15見えないバリアがあって
-
21:15 - 21:17弾き飛ばされてしまう感じです
-
21:17 - 21:19それがタスクバブルと呼ばれる
-
21:19 - 21:22誰もが共通のプロジェクトに
没頭している状態です -
21:22 - 21:24集団の集中力が保たれる場なので
-
21:24 - 21:28誰の考えやバーストにも
互いに どんどん乗っかっていけます -
21:28 - 21:32タスクバブルは
脚本家とプロデューサーが必要とする -
21:32 - 21:34アイディアを磨き上げる環境を
整えてくれます -
21:34 - 21:36こういう皆で協力する時間を設けなければ
-
21:36 - 21:40バラバラの時間に
バラバラに働くことになります -
21:40 - 21:43(ズービン)脚本を書く段になったら
-
21:43 - 21:45いつも2時間は誰にも邪魔をされずに
-
21:45 - 21:47どんな構成にするかを熟考して
-
21:47 - 21:51皆で定めた方針に沿って
ジョークを加えていきます -
21:51 - 21:55この作業を中断してもらうのは
大きな変更が -
21:55 - 21:56トレバーから注文されたか
-
21:56 - 21:59盛り込む必要のある速報が
入った時くらいです -
21:59 - 22:02(アダム)構造ばかりだと
創造性が阻まれますが -
22:02 - 22:04構造がなさすぎるのも問題です
-
22:04 - 22:08いつどんな風に作業するかのルールを
共同で決めれば -
22:08 - 22:10その作業に全力を注げます
-
22:11 - 22:15制作総指揮のジェンとスティーブに
聞いてみましょう -
22:15 - 22:19(ジェン)コメディ番組の仕事なんて
楽しいことばかりと思われがちです -
22:19 - 22:22確かに いつも打てば響くわけですから
-
22:22 - 22:25楽しいのですが
ニュース編集室のような側面もあります -
22:25 - 22:29(スティーブ)計画と構造なんて
融通が利かないと思うかもしれません -
22:29 - 22:32ですが 実はこれが自由を与えてくれて
-
22:32 - 22:35ハーモニーを奏でる
創造性の発揮につながります -
22:35 - 22:39(アダム)理由は 創造性の出発点が
白紙ではないからです -
22:39 - 22:41何らかの素材が出発点になります
-
22:41 - 22:42The Daily Showでは
-
22:42 - 22:44朝の会議で流すニュースクリップが素材です
-
22:45 - 22:47担当プロデューサーが何時間も確認した末に
-
22:47 - 22:50使える可能性が高いと選んだクリップです
-
22:50 - 22:52皆でニュースの見出しを決めたら
-
22:52 - 22:55最初のネタが7~12分で
-
22:55 - 22:572つ目は4~7分と決まっているため
-
22:57 - 23:00脚本家は求められる脚本の長さを
把握しています -
23:00 - 23:03ダンとデイヴィッドにタスクバブルから
出てきてもらいました -
23:03 - 23:07ふたりの仕事は朝の即興のジョークを
ひとつのコーナーに仕上げることです -
23:07 - 23:09(デイヴィッド)時には ついつい
-
23:09 - 23:12皆のジョークはどれも最高と
思い込んでしまいます -
23:12 - 23:14だけどこれは大きな勘違いです
-
23:14 - 23:17(ダン)ほとんどは使える
シロモノではありません -
23:17 - 23:19(デイヴィッド)そこで
「ならば自分も貢献しよう」と -
23:19 - 23:22収録までに 使えないジョークの代わりに
-
23:22 - 23:24面白いものを準備できることを願うわけです
-
23:24 - 23:29最終稿にならないものが初稿なんですから
-
23:29 - 23:30(ダン)だから初稿って呼ぶんです
-
23:30 - 23:34(デイヴィッド)それが
「初稿」の主な由来ですからね -
23:35 - 23:38(アダム)構造と安心感は
バーストを促進します -
23:38 - 23:41ですが適切な人たちでグループを
構成する必要もあります -
23:41 - 23:43創造的才能の評価は簡単ではありません
-
23:43 - 23:45私が好きな こんな研究があります
-
23:45 - 23:47ハリウッドのプロデューサーが
-
23:47 - 23:52好ましいと思うのは新鋭アーティストや
情報通のマーケ担当者と名乗る脚本家です -
23:52 - 23:56個性的なメガネをかけた脚本家が
実際に有利なようでした -
23:57 - 24:01The Daily Showでは
その種の固定観念に左右されずに -
24:01 - 24:03一番創造力のある脚本家を
選びたいと考えています -
24:03 - 24:07製作総指揮プロデューサーのふたりは
そのためのプロセスを設けています -
24:07 - 24:09(ジェン)彼が生みの親です
-
24:09 - 24:13(スティーブ)2008年頃に導入しました
-
24:13 - 24:18(アダム)オーケストラで使われている
方法をヒントにしたんです -
24:18 - 24:19目隠しオーディションです
-
24:19 - 24:21(ダニエル)目隠しして
-
24:21 - 24:24誰にも見つからない場所に連れていくんです
-
24:24 - 24:25(アダム)これは冗談です
-
24:25 - 24:27(音楽)
-
24:27 - 24:31アメリカの交響楽団は長年
ほぼ男性で構成されていました -
24:31 - 24:371970年台の合奏での男女比は
大抵の場合 9:1でした -
24:37 - 24:40「女性の才能が劣るから」
ということだったのですが -
24:40 - 24:451990年代になると
男女比は2:1未満に縮まりました -
24:45 - 24:47その大きな理由が何かというと
-
24:47 - 24:49目隠しオーディションの導入です
-
24:49 - 24:52応募者はカーテンの後ろで演奏します
-
24:52 - 24:56評価者に応募者の性別が
わからない状態にすることで -
24:56 - 24:58偏見がなくなり
-
24:58 - 25:01音楽の質だけに集中できるようになりました
-
25:01 - 25:03最初からわかっていたはずですが
-
25:03 - 25:06女性も男性と同じくらい才能がありました
-
25:06 - 25:09The Daily Showもこれに似たアプローチです
-
25:09 - 25:15(スティーブ)番組の多様化を
目指す一環でした -
25:15 - 25:18出演者ではなくて脚本家の多様化です
-
25:18 - 25:22脚本家からはいつも名前入りで
応募してもらっていたのですが -
25:22 - 25:27知り合いや友人の友人という場合も
少なくありませんでした -
25:27 - 25:30そういった要素を排除するために
-
25:30 - 25:32「番号制にしては?」となったのです
-
25:32 - 25:34(アダム)初めて無記名にした時に
-
25:34 - 25:36新人脚本家を3人採用しました
-
25:36 - 25:38うち2人が女性でした
-
25:38 - 25:43ほどなく有色人種や外国人の脚本家が
採用されることも増えました -
25:43 - 25:45トレバーが加わる頃には
-
25:45 - 25:48キャストも裏方も多様なメンツでした
-
25:48 - 25:52トレバーもあらゆる側面で
多様化の優先を継続する方針でした -
25:52 - 25:55とはいえ最初は南アフリカ人という
自分の経歴をどう活かすか -
25:55 - 25:57決心がつかなかったようです
-
25:57 - 26:01(トレバー)色々な人に部外者と言われて
頭がいっぱいになり -
26:01 - 26:04ほとんどの人が部外者ということを
忘れてしまったんです -
26:04 - 26:07結局 どこに視点を置くか次第なんですよね
-
26:07 - 26:11(アダム)多様な経歴や視点は
創造性のバーストを助けますが -
26:11 - 26:13その事実に気づかないこともあります
-
26:13 - 26:15同じ人種だけで構成されたグループは
-
26:15 - 26:20創造的な問題解決力は劣るのに
自己評価は高くなります -
26:20 - 26:21理由は楽にできるからです
-
26:22 - 26:24多様性のあるグループの方が創造的です
-
26:24 - 26:28利用できるアイディアの幅が
広がるというだけではなくて -
26:28 - 26:30居心地もそれほどよくありません
-
26:30 - 26:35この不快感のために新しい情報を
共有するために周到に準備しようと思うのです -
26:35 - 26:39(トレバー)トランプをアフリカの独裁者に
たとえたネタが僕のお気に入りです -
26:39 - 26:41あの瞬間がこの番組で初めて僕が
-
26:41 - 26:43視聴者に好意的に受け止められたからです
-
26:43 - 26:47(アダム)あのコーナーは
トレバー自身の経験に根差したものでした -
26:47 - 26:50(トレバー)あの時ようやく
自分の特異性が障害ではなくて -
26:50 - 26:53スキルなのかもしれないと気付いたんです
-
26:53 - 26:56南アフリカの大統領も
確定申告を公表しませんでした -
26:56 - 26:58任期中の確定申告についても
公表しないままです -
26:58 - 27:00それに南アフリカの大統領も また
-
27:00 - 27:04胡散臭いとしかいえないような
ロシアとの親交関係があります -
27:04 - 27:10番組作りの中で 番組に第三者の視点を
盛り込めることに気づいたんです -
27:10 - 27:12それは主に好奇心なのですが
-
27:12 - 27:16自分があまり知らない世界のことを
積極的に知ろうという姿勢です -
27:16 - 27:19番組をその領域に持っていきたいんです
-
27:19 - 27:21(ラップの環境音楽)
-
27:21 - 27:24(アダム)今 脚本家とプロデューサーが
-
27:24 - 27:26集まってリハーサルをしています
-
27:26 - 27:29トレバーはスーツ姿で照明もついています
-
27:29 - 27:31テレビで見るのと全く同じ感じです
-
27:32 - 27:34この場ですべてのジョークを試していきます
-
27:35 - 27:37トレバーがジョークを初披露します
-
27:37 - 27:40ロイ・ムーアの物まねも入ります
-
27:40 - 27:42(トレバー)出だしは軽いネタにしよう
-
27:42 - 27:47アラバマ州共和党上院議員候補ロイ・ムーアと
エスカレートする性的暴行の告発 -
27:47 - 27:51ロイ・ムーアが使った口説き文句が
特に気になります -
27:51 - 27:54疲れてない?
一日中 僕から逃げ回っていたでしょ -
27:54 - 27:55(笑)
-
27:55 - 27:57カワイイ服だね
-
27:57 - 28:03タブロイド もといタルボット・キッズを
脱ぎ捨てたらもっとキレイだよ -
28:03 - 28:05(スタッフ)ギャップ
(トレバー)ギャップキッズ? -
28:05 - 28:08クーポン持ってない?
僕のズボンは50%オフ(脱げてる)だから -
28:08 - 28:11(笑)
-
28:11 - 28:13(トレバー)昨日新たに
べバリー・ネルソンが -
28:13 - 28:15ムーア氏から暴行を受けたと
言い出しました -
28:15 - 28:19地元レストランでバイトしていた
16歳の時のことだそうです -
28:19 - 28:22ムーア氏は無実を主張し続けています
-
28:22 - 28:25「私はそんなレストランも
どのレストランも知りません」 -
28:25 - 28:28「実際 食べ物を口にしたこともなければ
開く口もありません」 -
28:28 - 28:30(口を閉じたまま話す様子を演じる)
-
28:30 - 28:35(笑)
-
28:35 - 28:37ムーア氏は何が何でも否定する勢いです
-
28:37 - 28:40レストランの壁に 自分が
パンケーキ早食い競争で -
28:40 - 28:42優勝した写真が飾られていようとも
-
28:42 - 28:46(アダム)リハーサル後には脚本家と
プロデューサーがセットに集まります -
28:46 - 28:48(デイヴィッド)時にはこんなこともあります
-
28:48 - 28:52「この台本は最高
リハーサルなんて必要ないね -
28:52 - 28:54なんでリハーサルするの?」
-
28:54 - 28:56それがリハーサルをしてみたら
-
28:56 - 28:58「こりゃダメだ」となったりします
-
28:58 - 29:02(アダム)そして今 創作チームから
フィードバックがあるようです -
29:02 - 29:04(ズービン)ちょっと手直しする必要がある
-
29:04 - 29:07最後の「レストランの壁に 自分が
パンケーキ早食い競争で -
29:07 - 29:11優勝した写真が飾られていようとも」
が面白くない -
29:11 - 29:16(スティーブ)構成はOK
表面の手直しだけでいい -
29:16 - 29:19(ズービン)イチから書き直し?
(トレバー)うわべの部分だけ -
29:19 - 29:22(スティーブ)さっきのは廃案
違うジョークを作らなきゃ -
29:22 - 29:24(アダム)書き直し? 本当に?
-
29:24 - 29:26私は面白いと思ったのですが
-
29:26 - 29:29脚本家とプロデューサーは
納得しなかったようです -
29:29 - 29:32仕上げに与えられた時間は約1時間
-
29:32 - 29:36扉の向こう側ではいったい
何が起こっているのでしょうか -
29:36 - 29:38(コリーン)悪魔の儀式が…
いえ 実のところは -
29:38 - 29:40(キャット)書き直し用の部屋で
-
29:40 - 29:44トレバー、筆頭脚本家
プロデューサーが詰めています -
29:44 - 29:45(コリーン)小さな部屋に
-
29:45 - 29:48すし詰め状態で9人ほどが作業します
-
29:48 - 29:50(キャット)服の着用は自由
(コリーン)オヤツも健康志向 -
29:50 - 29:52(キャット)台本を最初から全部見て
-
29:52 - 29:55パンチの効いた印象的な仕上がりに
なっていることを確認します -
29:55 - 29:59(アダム)その作業も終わって
いよいよ番組の収録です -
29:59 - 30:02トレバーがロイ・ムーアを
こてんぱんにしています -
30:03 - 30:06(トレバー)この男は伝説の人です
-
30:06 - 30:09過去の自分が未来の自分を
密告しているようなものです -
30:09 - 30:10(笑)
-
30:10 - 30:13否定しようとしても
過去の自分が自白済みなんですから -
30:13 - 30:14ほら こんな感じですよ
-
30:14 - 30:17「あのレストランで食事したことはない」
-
30:17 - 30:20「本当に?
ブースに名前が彫り込まれていますよ」 -
30:20 - 30:22「そこで食べたことはないんだ」
-
30:22 - 30:26「パンケーキ早食い競争で優勝した時の
写真が壁にありますよ」 -
30:26 - 30:29この事件の結末は分かりませんが
今のところ -
30:29 - 30:31上下院の共和党リーダーは
-
30:31 - 30:33ムーア氏に身を引くよう求めています
-
30:33 - 30:38選挙に勝ったとしても
上院から除名される可能性も濃厚です -
30:38 - 30:41「上院議員にふさわしくない」とは
私の言葉ではなく -
30:41 - 30:4640年前に彼自身が「僕は上院議員に
適さない」とアルバムに記しています -
30:46 - 30:47(笑)
-
30:47 - 30:48また後で
-
30:48 - 30:49(拍手)
-
30:49 - 30:53(アダム)これがトレバーと
創作チームの毎日なのです -
30:53 - 30:55番組を作り上げる様子を見れば
-
30:55 - 30:59お互いよく知った仲であることは明白です
-
30:59 - 31:02トピックごとに誰が面白い切り口をするのか
-
31:02 - 31:04どの脚本家同士をペアにすべきか
-
31:04 - 31:07どのプロデューサーが
どのコーナーに最適か そして -
31:07 - 31:09誰が乱雑な台本を整理できるかを
理解しているのです -
31:09 - 31:10スティーブです
-
31:11 - 31:15(スティーブ)年間160回という数なので
-
31:15 - 31:17あいている時間があまりありません
-
31:17 - 31:19休暇を取ったり
-
31:19 - 31:22リハーサルをしたりする時間は限られています
-
31:22 - 31:24新しいプロセスを導入する時も
-
31:24 - 31:26共同作業する方法も
-
31:26 - 31:28番組作りを重ねながら
-
31:28 - 31:30作り上げていくものなのです
-
31:30 - 31:33(アダム)グループは必ずしも
創造性を妨げません -
31:33 - 31:36今までの研究方法が
まずかったのかもしれません -
31:36 - 31:38(音楽)
-
31:38 - 31:44長年共同作業する中で安心感と構造を構築した
グループを追跡した記録はほとんどありません -
31:44 - 31:47適切な人材の採用がいくら上手くても
-
31:47 - 31:49創造性のバーストを得るために
-
31:49 - 31:53最も重要なのはお互いをよく知ることです
-
31:53 - 31:571万時間 練習すれば専門家になれる
という考え方の応用版です -
31:57 - 32:00これは一人で練習する時間だと
考えがちですが -
32:00 - 32:02グループとしての創造力が目的なら
-
32:02 - 32:05一緒に練習すべきなのでしょう
-
32:06 - 32:08グループを創造性の基本単位として
-
32:08 - 32:11もっと真剣に考えてもいいと思うのです
-
32:11 - 32:13創造的な個人に目を向けるのではなく
-
32:13 - 32:16創造的な集団を
そのまま採用してはどうでしょう? -
32:16 - 32:19スター的な人を昇進させるのではなくて
-
32:19 - 32:21チーム全体を昇進させるとしたら?
-
32:21 - 32:25創造性に優れているグループは
それぞれの役割の足し算ではなく -
32:25 - 32:28一緒にした経験が合わさって
できあがるものだからです -
32:28 - 32:34(音楽)
-
32:34 - 32:36WorkLifeのホストは私
アダム・グラント -
32:37 - 32:38制作はTED および
-
32:38 - 32:41Transmitter Mediaと
Pineapple Street Mediaです -
32:41 - 32:43スタッフはコリン・ヘルムズ
グレタ・コーン -
32:43 - 32:47ダン・オドネル、アンジェラ・チェン
そしてジャネット・リー -
32:47 - 32:49制作責任者は
ガブリエル・ルイス -
32:49 - 32:52編集はデイヴィッド・ハーマン
編集アシスタントはダン・ドズーラ -
32:52 - 32:55オリジナル音楽は
ハンスデール・スー -
32:55 - 32:57協賛は
-
32:57 - 33:02Warby Parker、Accenture
BonobosそしてJP Morgan Chase -
33:02 - 33:03次回のWorkLifeでは
-
33:03 - 33:06インディアナ州の
バトラーブルドッグスを訪ねます -
33:06 - 33:10独特の方法で作った文化で 逆境に
打ち勝ってきたバスケットボールチームです -
33:10 - 33:13(男性)事務所にあの5人を呼んで
-
33:13 - 33:16厄介な大仕事をしなくちゃ
ならなかったんです -
33:16 - 33:18キャプテン選びです
-
33:18 - 33:19全員を呼んで こう言いました
-
33:19 - 33:23「チームは12人 そして
君たちは5人ともキャプテンだ」 -
33:23 - 33:25チームの40%がキャプテンでした
-
33:25 - 33:27どうしても避けたかったのは
-
33:27 - 33:29自信を奪ってしまうことです
-
33:29 - 33:31(アダム)以上 次回予告でした
-
33:31 - 33:34ご視聴ありがとうございました
-
33:34 - 33:37気にいっていただけた方は
番組をより広くお届けできるよう -
33:37 - 33:39評価やレビューをお願いします
-
33:39 - 33:40では また来週
-
33:40 - 33:42(音楽)
- Title:
- The Daily Showの創造性の秘密
- Speaker:
- アダム・グラントのWorkLife
- Description:
-
グループでブレインストーミングをすると、創造性が失われてしまうのが普通です。ところがトレバー・ノアのニュースパロディ番組The Daily Showはこれを使いこなす術を知っています。アダム・グラントが放送作家の部屋を訪れて、創造性のコラボがなぜうまくいくのかを探ります。最高のアイディアだけでなく最悪のアイディアも進んで共有しようする理由を探ります。(音声のみ)
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 33:44
![]() |
Riaki Ponist approved Japanese subtitles for The Daily Show's secret to creativity | |
![]() |
Riaki Ponist accepted Japanese subtitles for The Daily Show's secret to creativity | |
![]() |
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for The Daily Show's secret to creativity | |
![]() |
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for The Daily Show's secret to creativity | |
![]() |
Masako Essick edited Japanese subtitles for The Daily Show's secret to creativity | |
![]() |
Masako Essick edited Japanese subtitles for The Daily Show's secret to creativity | |
![]() |
Masako Essick edited Japanese subtitles for The Daily Show's secret to creativity | |
![]() |
Riaki Ponist declined Japanese subtitles for The Daily Show's secret to creativity |