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呼吸と代謝の関係について | ルーベン・ミーアマン | TEDxBundaberg

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    7年ほど前
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    私は自分の写真を見て
    決めました
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    何かしなくてはー
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    コイツに対してね
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    私は食事を減らし少し多く運動しました
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    するとなんとびっくり こうなったんです
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    16キロ痩せました
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    すると皆さんは思うでしょう
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    「どうやって?」と
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    でも私は思いました
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    「その16キロはどこへ?」
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    以来 私はこの疑問で頭がいっぱいでした
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    ついには イギリス医師会雑誌で
    論文を発表する羽目になりました
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    とても短い論文です
    850語でグラフが2つ
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    そして 本を出版しましたが
    全然売れてません
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    というのも 内容は
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    痩せるには食べる量を減らし体を動かせ と
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    そんな話は 誰も聞きたくありません
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    でも今や ニューサウスウェールズ大学の
    1年生の科目になっていますし
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    当時は不可解だった―
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    減量時の脂肪の行方を
    もっとうまく説明できます
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    実はずっと前にわかっていました
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    これまでの軌跡を見てください
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    1770年 キャプテン・クックが
    バンダバーグを通過
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    その頃は 減量したら脂肪がどうなるか
    わかっていませんでした
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    でも最初の植民船団が
    シドニー湾に入港した頃には
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    わかっていました
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    この2つの出来事の間に
    この人がいたおかげです
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    ラヴォアジエです
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    呼吸とは 燃焼であると
    彼は気づきました
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    皆さんの体は 食べ物を
    二酸化炭素と水に変えています
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    そしてその過程で何もなくなってはいません
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    何もできていません
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    すべては ただ形が変わるだけです
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    では私は何をしたのか?
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    減量して最初にこれを考えた時
    頭がいっぱいになりました
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    知りたくてー
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    10キロ痩せたら その分は
    厳密にはどこへ行くのか?
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    わかるまで 何か月もかかりました
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    でも わかったんです
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    10キロ減量するごとに
    8.4キロは肺から出ていくんです
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    これは私が今まで聞いた中で
    最高の事実だと思います
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    そのためには ここに酸素が必要ですが
    そんなに簡単には(音)いきません
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    時間が必要です
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    今からずいぶん前に
    TEDxQUTでこの話をしました
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    テレビ局ABCの番組
    『Catalyst』でも話しました
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    そして出会ったのが
    アンドリュー・ブラウン教授
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    専門は生物化学
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    私がアンドリューにこの計算を見せると
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    彼は言いました
    「なかなかおもしろい
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    発表してみよう」
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    そして イギリス医師会雑誌への
    投稿を手伝ってくれました
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    もうひとつ 私たちがおこなったのは
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    医者 栄養士 パーソナル・トレーナー
    150人に対する調査で
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    彼らの考えを聞きました
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    実はー
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    彼らの考えていることは 不可能なんです
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    脂肪をエネルギーに変えることはできません
    原子でできていますから
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    脂肪をなくすには 反物質原子が必要です
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    だから ぜったい不可能なんです
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    それ以来 私は意識したんです
    ちょっと待った
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    これはヘルスリテラシーに
    予想以上に大きな差がある部分では と
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    私は次の質問を まさしく
    何千もの子供達に聞きました
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    息を吸う時 吸い込むものは何?
    「酸素」
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    息を吐く時 何を吐く?
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    「二酸化炭素」
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    彼らの認識にないのは
    原子を吸い込んでいること
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    そして 原子が2つ入ってきて
    3つ出ていくということです
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    ヘルスリテラシーにおける差は
    この原子についてであり
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    これは減量の秘密でもあります
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    つまり 呼気は吸気より重いからです
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    これを周りの人に聞いても
    知っている人はほとんどいません
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    ちょっとこの人たちの話を聞いてみましょう
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    声:(ルーベン・ミーアマン)
    あなたが吸い込んでいる空気中の気体は?
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    これのおかげで生きられる
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    酸素
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    酸素ね
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    (ミーアマン)では生きてる証拠に
    吐き出す気体は?
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    二酸化炭素?
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    二酸化炭素?
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    (ミーアマン)3つ目の質問
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    その二酸化炭素の中の炭素原子は
    どこから来たでしょうか?
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    あら
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    わからないわ
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    (笑)わからない
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    お手上げ
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    見当もつかない
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    えーと
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    うーん 難しい質問だね!
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    もっと化学を勉強しておけばよかったわ
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    炭素原子はどこから来るかって?
    つまり…
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    うーん 汚染された空気?
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    煙? ガス?
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    自動車とか? わかりません
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    そうだね 車
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    わからない
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    牛のフン?(笑)
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    知ってるはずだけど わからない
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    体のどこかからですね?
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    肺からです
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    肺かな?
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    環境から?
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    血液から?
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    生物から?
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    たぶん血液から?
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    植物から?
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    化学はもうわからない
    何も
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    食べ物から?
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    (ミーアマン)ご存じですね!正解!
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    本当に?
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    ってことは 食べている
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    (ミーアマン)そうです
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    炭素を食べてる?何から?
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    (ミーアマン)炭水化物はご存じで?
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    はい
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    ああ はい そうなのね
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    (ミーアマン)炭水化物の「炭」の意味は?
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    二酸化炭素
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    二酸化炭素のこと?
    炭素原子がどこから来てるかと関係あるの?
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    炭素と水素と酸素が
    一緒になったみたいなもの?
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    (ミーアマン)そう!
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    炭…炭水化物ね
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    同じ言葉じゃないね
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    考えたこともなかった C-H-Aか
    炭素と水素ですね
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    そうか おもしろい
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    (ミーアマン)お仕事は何を?
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    保健体育の教師です
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    (舞台上で)
    これはヘルスリテラシーの差ではなく
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    ヘルスリテラシーの中に開いた
    ブラックホールです
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    驚きなのは この類のことを学校で全部
    学んだはずということです
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    全原子を学んだけれど
    誰もその関連付けを教えたことがない
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    だから炭水化物という単語は
    大きなヒントです
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    というのは 炭水化物とは
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    水和した炭素原子のことだからです
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    脱水状態になると
    水を飲まなくてはなりません
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    水には化学式があって
    これが原子の集まりを表しています
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    ではあなたが食べる炭水化物は
    どこから来るのでしょう?
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    つまり炭水化物とは何なのか?
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    それはすべて植物から始まります
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    炭水化物生成の第一段階は
    植物による土壌中の水の吸い上げです
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    植物は水の分子を得ると
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    葉緑素という分子に水の分子を与えます
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    聞いたことがありますね
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    葉緑素は日光を吸収して
    この結合とこの結合を解きます
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    そして原子は自由になります
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    これを2回おこなうと
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    酸素分子生成に十分な原子ができます
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    酸素分子は光合成の廃棄物です
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    ちなみに皆さんは
    この酸素を吸っています
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    だから皆さんが吸い込む酸素分子は
    2つの水の分子から来たものです
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    第二段階は 大気から二酸化炭素を
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    葉 および カルビン回路という
    化学プロセスに取り込むことです
  • 6:43 - 6:45
    そして6つの炭素原子が結合すると
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    グルコース(ブドウ糖)という
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    この宇宙で最も重要な炭水化物ができます
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    この原子の配列を変えると果糖ができますが
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    これはサトウキビがしていることで
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    あそこに用意しています
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    サトウキビは日光に当たると
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    二酸化炭素と水を糖に変えます
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    ブドウ糖と果糖を結合させると
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    ショ糖(砂糖)になります
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    ガラクトースとブドウ糖を結合させると
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    皆さんになじみのある二糖類になります
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    乳糖と言います
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    乳糖に耐性がない人は
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    酸素原子とその周囲の原子の結合を
    解くことができません
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    この類のことは 原子について知っていれば
    全部理解できることなんです
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    植物からすべてが始まるんです
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    でも皆さんは炭水化物以外も食べます
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    これが皆さんが食べているもの全部です
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    主要栄養素全部ですね
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    炭水化物は見てきました
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    これが脂質です
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    自然界でおなじみの脂肪酸3つですね
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    パルチミン酸はパーム油由来
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    オレイン酸はオリーブ油由来
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    でもたった3つの原子しかないです
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    3種類 つまり3つの元素です
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    そしてこの3つの脂肪酸を
    グリセリン分子に結合させると
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    トリグリセリドができます
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    オリーブオイルの主成分で
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    自然界の油脂はすべて この成分です
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    そしてこれは 私たちの脂肪細胞にある脂質で
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    痩せようとするなら 減らしたい脂肪です
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    脂肪を燃焼する時に
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    実際におこわれているのは
    脂肪から二酸化炭素と水への変換です
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    これを代謝と呼びます
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    「脂肪を燃やす」と人は言います
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    つまり 脂肪を二酸化炭素と水に
    変えているのです
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    代謝には2つの方法があります
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    主要なのはベータ酸化経路
    と呼ばれるものですが
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    もうひとつ ケトン体回路
    というものもあります
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    低糖質食をしている人は
    ケトン体回路そのものです
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    ケトン体回路は脂肪酸を取り込むと
    より小さな分子に変化させています
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    アセト酢酸という分子です
    これはアセトンと
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    ベータヒドロキシ酪酸に変化します
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    でも重要なのは 体はやはり酸素を足して
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    脂肪も 二酸化炭素と水に変わるということ
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    だから ダイエット食の中身は関係ありません
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    あなたの脂肪が燃えるということは
    脂肪を二酸化炭素と水にしていることです
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    アルコールは同じ3つの原子からできています
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    タンパク質は興味深いですね
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    20種類のアミノ酸でできていますが
  • 8:53 - 8:55
    ほかにもう2種類の原子があります
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    こんなに複雑なのに
    たった5つの元素でできています
  • 8:59 - 9:02
    そしてこれを食べるとー
    ちょっと見てみましょう
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    ヒトの構成には
    20種類のアミノ酸が必要です
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    自然界のタンパク質はすべて
    この20種類のアミノ酸でできています
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    乳児 つまりヒトは
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    水60% タンパク質16%
    脂肪19% その他5%でできています
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    タンパク質を燃焼する時というのは
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    たくさん食べても蓄えられないから
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    タンパク質を燃焼させ
    二酸化炭素と水に変えます
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    あとは尿素と硫酸塩になって
  • 9:30 - 9:33
    膀胱を通ってトイレに流されます
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    そうすると 食べたもの全部が
    どこに行くかわかりますね
  • 9:37 - 9:38
    でも みなさんは思うかもしれない
  • 9:38 - 9:40
    「炭素と水素と酸素を食べている
  • 9:40 - 9:43
    これは結局 食餌療法の話なのか?」
  • 9:43 - 9:47
    驚くことに ジャンクフードも
    炭素と水素と酸素だけでできています
  • 9:47 - 9:50
    でも あまりビタミンやミネラルは摂れません
  • 9:50 - 9:51
    では これを見てみましょう
  • 9:51 - 9:56
    これは 皆さんが必要な
    14種類のビタミンです
  • 9:57 - 10:01
    これを食べないと 壊血病や脚気 くる病に
    なったり 目が見えなくなったりする
  • 10:01 - 10:02
    でも驚くべきは
  • 10:02 - 10:05
    日々皆さんが必要な量は
    0.5グラム程度ということ
  • 10:05 - 10:10
    皆さんが必要な14種類の要素
    これをミネラルと言います
  • 10:10 - 10:11
    これですね
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    これが 1日の推奨摂取量です
  • 10:14 - 10:17
    すべて合わせると 7グラムです
  • 10:17 - 10:18
    多いとは言えません
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    だから 微量栄養素と呼んでいます
  • 10:21 - 10:22
    今からする話を誰かにすると
  • 10:22 - 10:26
    最初に聞かれる質問はこうです
    「それで?もっと呼吸すれば良い?」
  • 10:26 - 10:28
    そういう人は 興奮して過呼吸になります
  • 10:28 - 10:30
    (笑)
  • 10:30 - 10:32
    では呼吸について話しましょう
  • 10:32 - 10:35
    集中治療室で働いている人に 聞いてください
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    彼らは言うでしょう
    完全にじっと横わたっている人でも
  • 10:38 - 10:41
    3.5ミリリットルの酸素が必要で
  • 10:41 - 10:45
    2.6~2.9ミリリットルの
    二酸化炭素を吐き出すよ と
  • 10:45 - 10:47
    体重1キログラムあたりです
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    私は72キロありますから
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    約252ミリリットルの酸素が必要です
  • 10:52 - 10:54
    生きるためだけにです
  • 10:54 - 11:00
    1時間では15リットルです
    ここに1時間分の呼吸に相当するものがある
  • 11:01 - 11:03
    これが 私が呼吸すべき空気の量です
  • 11:03 - 11:07
    風船1つ分の酸素を血液に
    送り込むだけのために これだけ必要です
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    1つの風船が 約15リットル分で
  • 11:10 - 11:15
    これが1時間あたりで
    私に必要な酸素量です
  • 11:16 - 11:18
    ただ生きるためにね
  • 11:18 - 11:19
    これは私の安静時代謝率です
  • 11:19 - 11:24
    そしてその1時間に吸った息を
    すべて吐き出すと
  • 11:24 - 11:26
    二酸化炭素はこの風船1つ分になります
  • 11:26 - 11:29
    そしてこの数字はどんどん大きくなります
  • 11:29 - 11:34
    この二酸化炭素中に
    炭素原子を加えていけば
  • 11:34 - 11:38
    炭素だけで 1日あたり136~151グラム
  • 11:38 - 11:40
    1週間で約1キロです
  • 11:40 - 11:43
    1年で 約49~55キロです
  • 11:43 - 11:47
    減量したいなら 炭素を食べることで
    それを体内に戻さないでください
  • 11:47 - 11:51
    これが 痩せる呼吸の
    すべての手がかりとなります
  • 11:52 - 11:57
    医者は 患者が呼吸していない場合
    呼吸を観察します
  • 11:57 - 11:59
    手術を受ける場合
  • 11:59 - 12:00
    麻酔医は 患者の呼吸を確認します
  • 12:00 - 12:03
    これが呼吸の中にあるべき
    二酸化炭素の量です
  • 12:04 - 12:08
    過呼吸になると
    体は二酸化炭素をつくれなくなります
  • 12:08 - 12:10
    必要以上に息を吐き出すと
  • 12:10 - 12:12
    こういうことが起きます
  • 12:12 - 12:14
    つくれる以上の量の二酸化炭素を吐いている
  • 12:14 - 12:16
    すると 体内の二酸化炭素の量は
    減ってしまいます
  • 12:16 - 12:18
    これを低炭酸症と呼びます
  • 12:18 - 12:22
    あまりに長時間 低炭酸症になると
    意識を失います
  • 12:22 - 12:23
    こう聞く人がいます
  • 12:23 - 12:26
    「慢性閉塞性肺疾患とか肺気腫の人は
    どうなんですか?
  • 12:26 - 12:30
    二酸化炭素を十分に吐き出せなくて
    肥満になるんですか?」
  • 12:30 - 12:32
    いや 人間はカルビン回路を利用できません
  • 12:32 - 12:33
    植物はできますが
  • 12:33 - 12:36
    皆さんは 自分で吐き出さない二酸化炭素を
  • 12:36 - 12:37
    脂肪にできません
  • 12:37 - 12:38
    不可能です
  • 12:39 - 12:44
    このように 減量法には
    誤解がたくさんあります
  • 12:44 - 12:49
    皆さんが食べた炭素を吐き出すには
    しばらく時間がかかります
  • 12:49 - 12:52
    ここで 皆さんが取り込む炭素の量を
    駆け足で見てみましょう
  • 12:52 - 12:54
    コイツは私の大好物です
  • 12:54 - 12:58
    このレモン味のソフトドリンクには
    砂糖が大量に入っています
  • 12:58 - 12:59
    最多級レベルです
  • 12:59 - 13:01
    どれくらいの糖量でしょうか
  • 13:03 - 13:05
    スティックシュガーが1本3グラムで
  • 13:05 - 13:07
    23本と3分の1本分の量が入っています
  • 13:07 - 13:08
    こんな感じです
  • 13:09 - 13:12
    これだけの量の砂糖を
    二酸化炭素と水に変えたい場合
  • 13:12 - 13:14
    かなり時間が要ります
  • 13:14 - 13:16
    それ相応の酸素を
    吸い込まなくてはなりません
  • 13:16 - 13:18
    そして相応の二酸化炭素を出す
  • 13:18 - 13:20
    それはどれくらいでしょう?
    風船4個分です
  • 13:20 - 13:22
    風船4個分の二酸化炭素です
  • 13:22 - 13:26
    この量の炭素を吐き出すのに
    どれくらいの時間がかかるでしょうか?
  • 13:26 - 13:28
    4時間かかります
  • 13:28 - 13:32
    風船1個分の二酸化炭素を吐き出すのに
    1時間かかりますからね
  • 13:32 - 13:34
    動かない場合は です
  • 13:34 - 13:37
    でも散歩に行ったら
    1時間で吐き出せます
  • 13:37 - 13:40
    走ったら たった30分しかかかりません
  • 13:40 - 13:42
    だから 食べる量を減らして体を動かすのです
  • 13:42 - 13:45
    体を動かせば 呼吸を多くしますからね
  • 13:45 - 13:47
    そして息には常に二酸化炭素が含まれる
  • 13:47 - 13:50
    少し健康的なものと比較するとどうでしょう?
  • 13:50 - 13:52
    これにはビタミンやアミノ酸
  • 13:52 - 13:54
    ほかにも良いものをたくさん含んでいます
  • 13:54 - 13:55
    でもこんな栄養素を
  • 13:55 - 13:59
    食べ物として体内に摂り入れる場合も
  • 13:59 - 14:02
    4時間かかるとわかります
  • 14:02 - 14:07
    このツナサンド
    パンが有機全粒粉パンでも
  • 14:07 - 14:11
    太陽を浴びて育ったり
    修道士の恵みを受けた食べ物でも
  • 14:11 - 14:12
    (笑)
  • 14:12 - 14:14
    やはり呼吸4時間分です
  • 14:14 - 14:17
    重要なのは 健康的かどうかというよりは
  • 14:17 - 14:20
    息を吐く時間の長さの点で
    等しいということです
  • 14:20 - 14:21
    リンゴは1時間かかります
  • 14:21 - 14:24
    食べ切りサイズのチョコバーは1時間10分
  • 14:24 - 14:28
    通常サイズのチョコバーは 3時間半
    キングサイズだと 5時間15分
  • 14:28 - 14:30
    減量したいならソフトドリンクを飲まないで
  • 14:30 - 14:32
    炭素原子が入っていますからね
  • 14:32 - 14:34
    水を飲んでください
  • 14:34 - 14:37
    もしこの類のものが好きなら
    って みなさんお好きですよね
  • 14:37 - 14:39
    Lサイズのコーヒーとケーキ1個
  • 14:39 - 14:41
    これだと 10時間分の呼吸が必要です
  • 14:41 - 14:43
    朝食と昼食の間にですよ
  • 14:43 - 14:45
    気をつけてくださいね
  • 14:45 - 14:48
    Lサイズのハンバーガー
    コイツは7時間の呼吸が必要です
  • 14:48 - 14:51
    Lサイズのフライドポテトもつけると13時間
  • 14:51 - 14:53
    Lサイズのドリンクもつけると16時間
  • 14:54 - 14:58
    どーんとLサイズのサンデーをつけると
    まる1日分の呼吸が要ります
  • 14:58 - 15:00
    肥満がまん延するわけですよね
  • 15:00 - 15:03
    でも体の中で実際に起きていることは
    誰もわかっていない
  • 15:03 - 15:06
    それで よくカロリーの出入りの話をします
  • 15:06 - 15:09
    そんな情報をどう役立てろと言うのでしょう?
  • 15:09 - 15:11
    ここでは 原子の出入りについて話します
  • 15:11 - 15:16
    カロリーを計算する時には
    炭素原子を計算しているのです
  • 15:16 - 15:19
    というのは食べ物のエネルギーは
  • 15:19 - 15:22
    炭素と水素の結合があるところなら
    どこにでもあるからです
  • 15:23 - 15:24
    どんな食べ物の中にもあります
  • 15:24 - 15:28
    あとは そこに必要なのは日光です
  • 15:28 - 15:34
    私がここバンダバーグで ぜひ立ち上げ
    運営したいプロジェクトがあります
  • 15:34 - 15:35
    子どもにこれを教えようというものです
  • 15:35 - 15:36
    皆さんにもできます
  • 15:36 - 15:38
    幼い子どもは原子の勉強が大好きです
  • 15:38 - 15:41
    大人は 原子の勉強と聞くとビクビクしますが
  • 15:41 - 15:44
    幼い子どもたちは 大好きです
  • 15:44 - 15:47
    これは ブリスベンのイサカクリーク州立学校
  • 15:47 - 15:49
    これは インドの学校です
  • 15:49 - 15:53
    ここで子どもたちは
    アミノ酸を使ったり つくったり
  • 15:53 - 15:55
    結合させたりして タンパク質をつくります
  • 15:55 - 15:59
    これをすばらしい教材で勉強できます
    友人イアン発明の Sticky atoms
  • 16:00 - 16:01
    「くっつく原子」と言います
  • 16:01 - 16:05
    イアンは もともと物理と化学の教師です
  • 16:05 - 16:06
    ブリスベンで教えていました
  • 16:06 - 16:10
    この教材は磁石でくっつきます
    だから3歳以下の子どもでも
  • 16:10 - 16:12
    遊びながら原子について勉強できます
  • 16:12 - 16:14
    この教室で教育者は
  • 16:14 - 16:18
    抽象的なものを
    具体的で視覚的な方法で教えます
  • 16:18 - 16:20
    すばらしい教育法です
  • 16:20 - 16:22
    イアンと私で 一緒にやるつもりです
  • 16:22 - 16:25
    ついさっき彼とステージ裏で
    この教材を出していました
  • 16:25 - 16:29
    というのは 私たちがやりたいのは
  • 16:29 - 16:31
    体内で実際に起きていることを
    子どもに教育することです
  • 16:32 - 16:37
    体の元となる原子についての話抜きでは
    教えることはできません
  • 16:38 - 16:40
    残念ながら
  • 16:40 - 16:43
    指導要綱では 原子と分子の考え方は
  • 16:43 - 16:46
    中学3年でやっと出てきます
  • 16:46 - 16:49
    元素の周期表が出てくるのは
    高校1年です
  • 16:49 - 16:50
    なぜでしょう?
  • 16:50 - 16:56
    ジャン・ピアジェという人ー
    まあフロイトと同時代の人ですが
  • 16:57 - 16:59
    この人が 子どもは14歳くらいまで
  • 16:59 - 17:02
    こういう抽象的な思考は
    できないと考えたからです
  • 17:03 - 17:06
    我々はもうフロイト心理学を利用しません
  • 17:06 - 17:08
    フロイトを習いますが 使ってはいません
  • 17:08 - 17:09
    でも指導要綱は
  • 17:09 - 17:14
    ずっと前に死んだ人の教育についての考えに
    まだとらわれています
  • 17:14 - 17:18
    えぇ 誰かしらはそういった考えを
    持つ必要がありましたが
  • 17:18 - 17:19
    間違っていました
  • 17:19 - 17:24
    だから この知識を身につけた子どもが
    成長するとどうなるか見てみたいんです
  • 17:24 - 17:28
    バンダバーグのような街の
    10年後の肥満率はどうなるでしょう?
  • 17:28 - 17:32
    子どもがみんなこの知識を
    小学校で身につけたらです
  • 17:32 - 17:35
    子どもたちは減量のアドバイスを
    ちゃんと聞いて成長するのか?
  • 17:35 - 17:42
    減量するには 食事の量を減らし 体を動かし
    絶え間なく呼吸することだと
  • 17:42 - 17:43
    ありがとうございました
  • 17:43 - 17:46
    (拍手)
Title:
呼吸と代謝の関係について | ルーベン・ミーアマン | TEDxBundaberg
Description:

減量すると脂肪がどこに行くかを説明しながら、呼吸で痩せる方法をルーベン・ミーアマンが語ります。オーストラリアの子どもには、ミーアマンは「波乗り科学者」としておなじみです。10年以上、テレビ局ABCの番組で実験をし、『Play School』(幼児向け教育番組)初の常任科学者を務めました。ミーアマンはこの研究を『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(イギリス医師会雑誌)』で発表し、『Big Fat Myths(とんでもない脂肪の神話)』という本を書きました。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
17:53

Japanese subtitles

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